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転生部異世界課特殊調査室の日常  作者: すいっちょ
転生したらスライムだらけだった事件編
1/14

プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。

見渡す限りの青。

日の光を反射して輝く様は、とても美しい。


「とんだ大海原だな。」


ここは森林地帯のど真ん中である。

こんな所に海は無い。大きな湖というわけでもない。

そもそもこれは水ではない。


()っちまった方が早くね?」


隣で同じ光景を見ている女が、面倒臭そうに物騒な事を言い出す。

その発言に呼応するかの如く、一面の青がゆらめく。

気持ちは分かるがそれはダメだ。余計面倒な事になる。

どうしたものか…解決策が全く思い浮かばない。


それらは大量のスライムであった。数は見当もつかない。

襲いかかってくるでもなく、こちらの様子をうかがうようにおとなしくしている。

このまま死ぬまでじっとしていてくれれば、ちょっとした観光地にでもなりそうなんだがな。


「ただのスライムなら、サクッと討伐して終わりなんですがね。」


困り果てた様子の、いかにも冒険者といった出で立ちの男。

彼は元来この世界の住人ではない。異世界転生者というやつだ。

数年前に転生して冒険者となり、悠々自適の異世界生活を満喫している。

先週受けた未踏査地区の調査依頼でこの地に踏み入り、この異常事態に遭遇した。

そして自分達だけでは解決できないと判断し、こちらに救援を要請してきたのだ。

「これを知っているのは、この世界ではお前らだけか?」

この世界の住人に知られるのはまずい、パニックになる。

「隔離するために何人かの転生者仲間に手伝ってもらってますが、それ以外の者には知られていない筈です。未踏査地区ですからね。ですが、この隔壁もそう長くもちません。」

隔壁内に、この世界の住人はいない。

強力な隔壁なのだろう。人間はおろか、モンスターすらその存在に気付く事無く避けてしまう。

だが強力な分、維持が大変なのだ。転生者の彼らでも数日が限界だろう。

それまでに、どうにかしなくてはならない。



この、海の如き転生者どもを。

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