(悪魔殺しのポタージュ)
(次の日の夜)
ごめんね待った?
私は少し遅れてファミレスに着いた。
「大丈夫、僕も今来た所だから。アヤちゃん何か注文は? 」
私は濃いエスプレッソ!
で、お母さんの具合はどうなの?
「実は、もう治療はして居ないんだ。
強い薬を射たれてて意識がはっきりしてなくて
僕の事も解らない状態なんだ。」
直江君は悲しげに言った。
じゃあ協力する前に言って置くけど、
噂に有る通り私達家族は皆とチョッと違うの
それでレストランでは色んな薬みたいな物を
販売して居るの、不法にね?
だから、この事は絶対に内緒だよ! 二人だけの。
(又秘密が増えた)
で、これなんだけど、私は席を移り直江君の隣でスマホを開いた。
(レシピ本の内容はネガティブな料理が中心でポジティブな料理は少なかった。その他、酒や薬、解毒剤など様々な物が記載されていた)
お酒も有るんだ! 暗黒ブラックルシアン、封印のマティーニ、復活の酒、回復ホワイトレディ、
へー 知らなかった!
復活の酒と回復ホワイトレディ使えそう チェックしとこ、
んっ 《プラスコラーゲンのフカヒレ煮 戻り草添え》裏料理のマイナスコラーゲンのフカヒレ煮の逆バージョン? いけるかも!
材料を見てみると、一角の角の粉20グラムと戻り草一束、三つ首鮫の鰭とスパイス色々。
って! 三つ首鮫って何処に居るのよ、そんなの!
私が直江君の力に成る覚悟が揺るんだ時、最後の写メにラストディナー禁断の料理、《悪魔殺しのポタージュ》と記された料理が有った。
怖っ! なんか凄そう!!
この前、誕生の義で魔界の王が言ってた料理だ!
んっ、悪魔に害が有ると言う事は…… 逆に考えれば
人間に良い効果が有るって事?
これ使えるかも……私はレシピを見た。
生クリームとバターにニンニク沢山、オロチのウロコ一枚にスパイス色々。えっ こんなんで悪魔死んじゃうんだ!
お母さん毎日、餃子食べてるけど大丈夫なのかな?
でもオロチのウロコって結構難易度高いかも……
直江君必ず力に成るから、もう少し時間を頂戴!
私は直江君と別れ、家に帰った。
私は部屋で考えていた。
三つ首鮫の鰭って殺さなきゃ手に入らないよね?
オロチのウロコは一枚下さいって言えばくれるかな? どちらにせよ死闘に成る事は避けられない!
武器が必要ね、あと放棄!
こうなったら殺るしか無い!! 私は覚悟を決めた!
(次の日)
無い! 無い? 放棄が無い!!
「何やってるの? 」
お姉ちゃんに見つかった。私は放棄のありかを聞いた。
「あれ? 古く成ったから捨てちゃった、今は、ほれダイソンよ! 」
えーじゃあ空飛べないじゃん!!
「何言ってるの? 放棄は飛ばないよ、放棄を飛ばすの。言ってる事解る? 自分の力で放棄を飛ばすの! 」
お姉ちゃんは呆れた顔で言った。
「で、何で放棄が必要なの? 」
実は、武器も必要なんだけど……
私は、お姉ちゃんに全てを話した。
「マジですか? アヤ、これバレたら、お母さんに殺されるよ! 」
うん、私も、そう思う、だから、お姉ちゃん、力に成って!
「バカ、私も殺される! でも危険な仕入れをアヤ一人で行かせる訳にもいかないし。
あー どうして人間なんか好きに成っちゃったの?
でもね、この前の一件で、私も、つくづく思ったの。赤ちゃん持ってかれる位なら人間と結婚した方がよっぽど良かったって。
だからアヤの気持ち分かるの、しょうがない協力するわ! 」
ありがとーお姉ちゃん。とにかく時間が無いの!
まずは鮫とオロチ、どっちかな?
「オロチでしょ! 私も悪魔殺しのポタージュ、作りたいわ! そしてあいつらに復讐してやる! 」
お姉ちゃん話しそれてる!
「オロチは幻影獸だから、まず東の山に行くの、
彼らの好きそうな物をお土産で持って行って、鳥居の下で笛を吹くの取引が成立すれば、自ずから私達の欲しい物を置いてくはず。でも取引が成立しないと…… 」
一角の時と同じやり方ね、でもオロチの欲しい物って?
「解んないわよ 何か適当な物作って持って行きましょ! 」
かなりザツなんですけど、お姉ちゃん大丈夫?
「戦いに成る可能性も有るから、やっぱり武器も必要ね! マシンガンと手榴弾、で、この地雷も持って行く? 」
何処で、そんな物を? お姉ちゃん物騒よ物騒!
で、その迷彩服も止めて!
放棄はどうするの? 買いに行く?
「なぜ、そんなに放棄にこだわるの? まずは、これで練習して! 」
お姉ちゃんはマッチ棒を差し出した。
これで?
「徐々に持つ物を大きくするの、毎日練習しても
一週間は掛かるよ! 」
駄目時間が無いの! お姉ちゃん、なるべく早く放棄を飛ばす方法教えて!
「じゃあ 秘密のメモが有るから、それに従ってやってみて! 」
(ユウに、メモを渡され、アヤの魔法の特訓が始まった。アヤは勉強机に座ってメモを開き、書いて有る手順に従いマッチ棒を手のひらに置いた)
(放棄への道 その一。まずは頭の中を空っぽにするべし)
空っぽ! 空っぽ! はっ! 手の内のマッチ棒の感触が消えた。
(アヤは目を開けるとマッチ棒は、直ぐ様落ちてしまったが、アヤの手のひらの六芒星が薄っすらと《ピンク色》に光った)
手のひらの六芒星が光った?
(ポン! アヤの机の上の植木鉢から芽が出た)
あれ? 芽が出てる! お水あげなくちゃ!
(アヤは植木鉢に水をやり、ボールペンを出した。放棄への道、その二。空っぽにした頭の中に一つの事だけに集中するべし! )
集中! 集中! はっ! 完全に浮いてる!
(アヤは机に置いたボールペンに手のひらをかざすとカタカタとボールペンが浮き始めた。
ポン! ポン! 又、植木鉢の芽が茎を伸ばした)
今度は完全に浮いた! いい調子。
あれ? 伸びてる、お水あげなくちゃ!
(放棄への道、その三。手のひらに集めた気を増幅するべし!! )
てか! べしって何なのよ!!
(アヤはバトンを出して来た)
その二の集中でバトンを浮かせ! んっ! んっ!
上手くいかない!!
(アヤの額から汗が滲み始めた)
駄目だ! お腹が空いてきた。お婆ちゃんに何か作って貰おう!
お婆ちゃん! 何でもいいから食い物! 大盛で!
「行儀悪いね、何かてなんだい! 」
ぱぱって食べれて力に成るやつ作って! お店で待ってるから!
「いいや、ここでお待ち! 三分で作るよ! 」
お婆ちゃんはガス台に火を付け両手をかざした。背中の六芒星がコックコートを通り抜ける程の赤が背中に浮かんだ!
ガス台の火は炎と化し、その上にフライパンを置いた。ネギとチャーシューを手先が見えない程の速さで切り、1000度は有りそうな真っ赤に成ったフライパンにラードを入れると、天井を焦がす程の炎が上がる、二つの玉子を両手で割り、大盛のご飯とスパイスを一気に入れる。
お玉の背中で叩く、たたく! 叩く!! そして
フライパンを超高速で煽る、あおる! 煽る!!
高速であおる!!!
それって、お婆ちゃん! 今何かと話題の奴よね!
「三分ピッタシ! はい出来上がり窓頃特製大盛チャーハン! 隠し味に一角の角の粉が入ってるよ! 」
凄い、凄すぎる! まさに匠の技!
お米がパラッパラで軽いの! それでもって、味に深みと重みが有る、これならいくらでも食べれる!
そして何より力がみなぎる、
ご馳走様、美味しかったよ! お婆ちゃん!
私は部屋に戻り もう一度挑戦した。
放棄への道、その二の集中でバトンを浮かし……
その三で増幅する!…… 出来た!!
(アヤの手のひらの六芒星は一段と光を増し、バトンは空中でクルクルと回り出した。
ポン! ポン! ポン! 植木鉢の植物が二つの葉とつぼみを付けた。
植物はアヤの力の《開花》に合わせて育って行った)
放棄への道、その四。放棄に… あっ放棄無かったんだ! 明日買いに行こ!
でも手のひらの痣がピンク色に光るなんて驚いた!
あっ! 又、育ってる! どんな花が咲くのかな?
楽しみだな〜 お水上げて 寝よ!




