アハホテル
(沖縄本土から南西に離れた島の洞窟で美しい歌声が響き渡る)
ステルス、又歌って居るのかい……
ああ、この唄を聴くと心が安らぐ、
昔、ハビューサ姉さんが島の人間達と大漁の時に良く歌ってたね
「はい、焚き火を囲んで漁師達が取って来た魚を焼き皆で食べました。
ハビューサ姉さんが、この歌を唄うと漁師達は酒を振る舞ってくれました。
焚き火を囲んで皆でよく踊りました。
あんな事が無ければ、もっと上手くやれたのに…… 」
ステルス、気にする事は無い、私達は所詮魔女、
醜くかろうが、何であれ、人間達にとっては脅威の存在、私達が勝手に夢を見てしまって居ただけの事、私は魔女として当然の事をしただけだ……
(昔、三姉妹が人間達にハブゴン姉妹と呼ばれ島の岬の洞窟に追いやられてから
島の岬の洞窟でひっそりと暮らしていたが、
ハビューサの死後、エウレカが島の人間達を皆、石に変えてしまった。
そして二人は長い冬眠に入った)
でモリー ダイナはどうだった?
「チケットを渡したから明後日には本土に到着しすると思う、
でもエウレカ姉さん、モリー ダイナは、そんなに悪い魔女とは思えなかった、一緒にお酒飲んで結構楽しかった……
焚き火を囲んだ、あの頃の暖かさが…… 」
騙されるな! 成り済ましてるんだ良い人間に、装って居るだけだ、気にする事は無い
「エウレカ姉さんの方は? 」
魔界のチャラチャラした奴らは皆石に変えて来た。勿論ザウスとペスタロスもだよ
後はチャラチャラした魔女達とモリーダイナだけだ、このレシピ本で復活の酒を作ってハビューサ姉さんを生き返らせるだけ。
邪魔する奴らは全て石に変えてしまえ!!
人間との思い出など全て忘れてしまえ!!
「エウレカ姉さんお腹空いた」
今日は蒸しガエルとムカデの串焼きしか無いよ!
「蒸しガエルか、餃子、美味しかったな…… 」
(エウレカとステルスは長い冬眠から目覚め
姉ハビューサの仇を討つ機会を得た
しかし判断力を失った思考は過去の敵と現在の窓頃家の区別が付かず謎の男の策略道りに事は運んでいた。
一方、窓頃家を乗せたオーロラジャクソン号は無事、沖縄本土に到着していた)
だから最初からアヤに任せれば良かったんだよ!
船の危機を救ったのに不審者扱いは無いだろ!
「お母さんコスプレまでしてヤル気満々だったよ!
でも一日早く到着したんだから結果オーライって事で良いんじゃない」
そうだね、船の運転が出来たって事は
次の展開が見えて来たね!
「えっ?! もしかして飛行機? 」
馬鹿言ってんじゃ無いよ! 空はもう支配してるじゃないかい、
宇宙だよロケットに決まってるだろ
ストーリー展開も無限だよ
魔女vsエイリアンなんてゾクゾクするね!!
「・・・」
(作者無言)
ま、冗談はこれ位にしてホテルに直行だよ!
(因みにヨーコが不審者として連行され船首に居ない事を知ったアヤが沖縄に連れてってと魔法を掛けたところオーロラジャクソン号は脅威のスピードで沖縄に到着したので有る
そしてヨーコ達は宿泊先の那覇アハホテルに直行した)
「ここのホテル知ってるよ社長がド派手で超有名人なんだよね! なんか、お母さんにキャラ被ってるし」
なんだいアヤ、ふみこ知ってるのかい?
昔、横須賀に居た頃、知り合った日本で始めての
魔女だよ!
ふみこも装ってるけど、私と差程、歳は変わらないよ
「えっ! 嘘! 魔女だったんだ
お母さん、私、常々思うんだけど、せっかくの
装いの魔法、結構無駄に使っているよね?
アハホテルの社長さんといい、お母さんも…… 」
何言ってるんだい! 結構気に入って居るんだよ、お前達は、まだ分からないんだよ大人の魅力って奴を
(特別編なので特別に説明すると、魔女は二十歳を過ぎた頃から歳を取らなく成る、
人間界に紛れるのならば装いの魔法が必要で
彼女達なりに装っているつもりなのだが
人間の感覚と少しズレが有るのも事実
ヨーコのお婆ちゃん、ル フェイの死後、装いの魔法が解けた事でも分った通り、本当の姿も思考も実は幼いので有る)
さあ着いたよ那覇アハホテルだよ
「めんそーれ、のりか久しぶりだね〜 」
(全身宝石だらけのアハホテル社長ふみこが現れた)
ふみこ相変わらずド派手だね、今はヨーコって名乗ってるんだよ、業界が私の事、必死に成って探して居るんだよ、もう飲め無い、寝れない生活はまっぴらゴメンだから、これからはヨーコでいいよ!
「そうだったのね〜、お互い色々有ったのね〜
私はヨーコから教えて貰ったアハ体験って奴で
ホテルを徐々に増やして行ったらさ〜
いや〜バレないもんだね〜
いつの間にかに全国で400店舗もホテル出来ちゃったね〜
宝石は偽物嫌いだからキャッシュで買ってるね〜
皆、ヨーコのお陰だね〜 」
(そんな金儲けが有ったのかとヨーコは後悔していた)
「一番良い部屋用意したからゆっくりして行ってね〜 」
(ヨーコ達は那覇アハホテルのスイートルームに案内された)
「窓頃家御一行様、荷物は私が運びますんで
どんぞ着いて来てくんろ」
(シャキッとした制服を着こなすベルボーイだったが少し頭から浮かんだ帽子が気に成って仕方が無いアヤだった、アヤはベルボーイが台車に荷物を乗せている時に帽子を鷲掴みして持ち上げた」
「キャーーー」
あっ! マンドレイク! やっぱり北の祠の田中さんだ!
「驚いたべ 死ぬかと思っただべ」
なんでこんな所に居るんですか?
「ふみこさんにアルバイト頼まれたんだべ
北の祠は今シーズンオフだべ
のりか姉さん久しぶりだべ、お土産、ありがとだべ、相変わらず美しくて素敵だべ」
そうだろ田中、嬉しいね! 久し振りに一緒に飲むかい?
「私、忙しいべ、せっかくの、のりか姉さんの誘いだけど残念だべ、近いうちに沢山の魂が上がるって聞いたんではるばる来たんだべ、アヤちゃんこれから忙しく成るんだべし」
(北の祠の妖精田中さんはそう言って荷物をスイートルームに運び帰って行った)
「又べしって言った! 何か有るよ、この島きっと何か有る」
(根拠の無い発想でワクワクするアヤであった)
さあ、アヤ皆でバイキング行くよ!
「お母さん温泉入ってからにしよ」
私ゃ温泉は苦手なんだよ、第一、私が温泉に入ると湯が冷めるって皆怒るだろ、私は部屋のシャワーで水浴びしてバイキング会場に先に行ってるよ
(温泉を出たアヤ達を出迎えたのはシャキッとした黒の制服を着た男だったが帽子は浮いて居なかった。その男に最上階に有る、回る展望レストランに案内されたが、アヤは、やっぱり気に成って仕方が無かった)
「本日は那覇アハホテルにお越し頂きまして誠にありがとう御座いますナハ
私はナハアハホテルの支配人を務めます仙田と申します。のりか姉さんには昔、大変お世話に成りました。のりか姉さんは先に会場で生ビールを飲んで居ますナハ、今宵はナハの夜とアハホテルを満喫して下さいナハ」
「なんか、あの支配人ナハナハ言ってたけど、
お母さんの知り合いだって、昔芸能界に居たのかな? お姉ちゃん知ってる? 」
「知らない」
(知る人ぞ知る幻のギャグで有った
知らない人は、お父さんかお母さんに聞いてね)
「お姉ちゃん凄いよ!ここのバイキング、
お肉料理にお魚料理、サラダにデザート、船のバイキングも凄かったけど、ここのバイキング凄すぎる! 」
「気に入って貰えたよ〜ね〜 実はバイキングの料理も徐々に増えてるのよね〜
気付かなかった? 」
「本当だ、一個だったサーダーアンダギーが山の様に増えてる
でも、こんなに増えたら作った人にはバレちゃうんじゃないの? 」
「大丈夫さ〜アヤちゃん、うちの調理長の具志犬さんと従業員の賄いに毎日、忘れな草を少しずつ入れてるね〜、そしたらね〜皆物忘れが激しく成っちゃったね〜、具志犬さんは昔、自分がチャンピオンだった事も忘れちゃってるね〜
(ヨーコは人間を操り、組織を巨大化して行く、ふみこに脅威を感じて居た、近い将来世界を支配するのは、ふみこだと確信して居た)
「でね〜、ヨーコに頼みが有るのさ〜
私の愛犬のショコラが行方不明に成ってね〜
支配人の仙田に散歩を頼んだらさ〜
居なく成っちゃったのね〜
見つけてくれたらさ〜
私の指の宝石、好きなのあげるね〜 」
まかせな! ふみこ、一日早く到着したから明日はフリーなんだよ
「そうよ、ふみこさん私がショコラ十匹、見つけるから夜路死苦!! 」
「一匹で良いのね〜 これが写真ね〜
頼んだよヨーコ〜 」
(ヨーコとユウは車とバイクをまだ買えずに居た、
そして写真には真っ赤なアロハシャツを着た
不細工な小型犬が写っていた)




