(テラス)
(クリスマスの決戦が終わりレストランに戻った窓頃家、扉を開ける、ヨーコの手は重く、何時もの鐘の響は無かった)
「直江くん、タクマとめぐみの面倒、ありがとう」
「あっ! お帰りなさい。心配してい居たんですよ! お婆ちゃん、何か様子が変で、二階に行ったきり、降りて来ないし…… 」
「大丈夫だよ、分かって居るから、
悪いけど、もう少し、ここに居てくれないかい? 」
(ヨーコはそう言って、皆と二階に上がって行った)
「ユウ、アヤ、何が有っても取り乱すんじゃ無いよ! 」
(ヨーコは、そう言いつつも、ドアノブを握った手が動かないで居た)
「大丈夫だ安心しろ、私が着いている」
(デモンドがヨーコの手の上から、手を重ねドアノブを回した)
「ガチャッ! 」
(アヤは部屋に入り真実を目の当たりにする)
えっ! 私?
(お婆ちゃんのベッドにはアヤに瓜二つの少女が眠って居た)
「お婆ちゃんだよ、装いの魔法が解けたんだよ、
これが、本当のル フェイだよ! 」
(ヨーコはそう言ってル フェイの眠るベッドに泣き崩れた、そして翌朝)
「ジジジジジ、カシュッ! ジュー 」
アヤ!全員の朝食早く作りな、 お爺ちゃんとお婆ちゃんの分も、忘れるんじゃ無いよ!
後、私のレッドアイもね。
男達は穴を掘るんだよ! 埋葬が終わったら朝食だよ! 」
(男達が、昨夜、アハ体験で急遽、作ったレストラン窓頃のガーデンテラスに穴を掘る、全治、一年位の深手を負った、男達では有ったが、ヨーコは容赦無かった)
「ルフェイ 色々考えたんだけど、静かな所って
やっぱり、ここしか無いよね、何時も家族が居て、少し騒がしいけど、魔女は火葬が出来ないんで、ここが、一番だと思ったんだよ。
いずれ私達も行くから、窓頃家は、ここに骨を埋めるって決めたから。
でも安心してね、子供達がレストランは守ってくれるから)
(ヨーコはそう言ってルキエとル フェイの入った大きな棺に土を掛けた。埋葬が終わり、アヤは焼き上がったベーコンエッグと
唐揚げにチョリソーに大盛炒飯に…… 朝から沢山の料理を、ユウは温かい飲み物を、
影達が作った大きな楕円形のテーブルに運んだ)
影さん達も沢山食べて、早く良く成ってね!
(包帯で、ぐるぐる巻きの影達が喜んだ)
「アヤ! 明日からは、バンバン商売するよ! 結局レシピ本出て来なかったんだから、新しいレシピ本、作って、私の新作裏料理もジャンジャン乗せてドンドン稼ぐよ!
そうだ、田之上総理に連絡して、暗黒、裏料理パーティーを開くってのはどうだい! 」
「それ、いいね、お母さん! 私も、もっとスカート短くして、オムライス特大にしてファンクラブ増員目指すわ、アヤのメイド服も用意しないとね!」
…… そんな、車とバイクのパンフレット見ながら言われても、全然、伝わって、来ないんですけど……
(包帯でぐるぐる巻きの影達が頷いた)
「なんだいアヤ! 何、あれかい? 放棄無くなって、ふて腐れてるんかい? 新しい放棄なら何本でも買ってやるよ! なんなら、ダイソン使ってもいいよ! 」
「ワーハッハッハッハッハッ」
(家族の笑いが響く)
あっそうだ!スープ温めて居たんだ!
(アヤは厨房にポタージュを取りに行き、皆に
よそった。
包帯でぐるぐる巻きの影達に緊張が走る、
デモンドはポタージュを眺めながらアヤに言う)
「なあ、アヤ」
何、お父さん?
「お父さんと、呼んでくれる様に成って嬉しいんだが、フェイレスとの戦いの時に私に投げた、ポタージュ、あれは、無論、作戦だったのだよな? 」
ん〜、アドリブのサプライズ? サプライズのアドリブ? 偶然? まあ、結果オーライって事で許してね!
お と う さ ん!!
「アーハッハッハッハッ」
(又、家族の笑い声が、しかし、嫁と娘に二度殺されかけた、デモンドは笑え無かった。
デモンドは、よそられたポタージュに
恐る恐るスプーンを入れると、アヤが言う)
大丈夫だよ、お父さん、これは私の新作で最高傑作の、長寿のポタージュ!!
皆、長生きしようね!!




