(死神)
(25日 クリスマス 、ここが西のクレーターだ。
デモンドとルシファードの戦いで出来た、
クレーターは長径一キロは有ろう、大きな皿形の陥没、その中心に魔界の王の玉座を置き、座る男、黒羽音の姿が有った。魔界の手下を連れ、いち早く到着して居た)
遅かったか!
「長々と作戦なんか練ってるから、遅れちまうんだよ、オヤジ!雑魚は私達に任せて早くタイマン張って来な! 」
オヤジか…… それも良い響き、俄然やる気が出たぞ!
まだルシファードは復活して居ない様だが、沢山連れて来たなフェイレスの奴、
コウモリが100匹、下級悪魔が50体は下らん、
そして、あのデカイのは何だ?
(フェイレスは手下に付けた三つ首鮫と、二頭の
幻影獣を引き連れて居た、幻影獣達はフェイレスのお土産(悪魔の死肉とウラン鉱石)で、おぞましい姿に改良去れて居て、それは、正に幻影魔獣で有った)
「俳優陣達が遅刻か、まあそれも仕方無い、色々
忙しかったんだろう、でも女優達の姿が見えないなあ」
メイクに手間取ってな! 時期に来る。
しかしフェイレス、人間の中に隠れて居ないで出て来たらどうだ。
…… ヤッパリそのままで良い、虚悪を二人同時に始末出来る!
「この身体か? 思った以上に居心地が良くてな
手下も倍に増えた。そして何より黒羽音の脚本が素晴らしい! 虚悪が主人公、人間達が泣き叫び死んで行く、そして、お前達家族もだ、女優達が来ないので少し脚本を手直ししよう、
いきなりデモンドは死んでしまう、遅れて来た女達は成す術も無く、ルシファード様の生け贄に、
それではラストシーン、スタートだ! 」
(同時刻レストラン窓頃)
「カラン〜カラン〜」
「誰だい? もうすぐ出来そうだってのに、
おや直江くん、久し振りだね、アヤ達は出掛けて居るんだ、丁度良かった、少し子供達の面倒を見ててくれないかい? 」
「カラン〜カラン〜」
なんだい、今日は休み、なのに、何だか忙しいね!
直江くん要件を聞いておくれ。
「誰も居ません、扉が勝手に開いた見たい…… 」
(お婆ちゃんがレストランに行くと、客人が来ていたが、直江には見え無かった)
「おや? あんたは…… 随分久し振りで、顔を忘れる所だったよ、200年ぶり位かね? ちょっと待ってておくれ、今丁度、解毒剤が出来た所なんだ、
ヨーコに知らせないと……
あ、もしもし、ヨーコかい、忙しい所、悪いね、
解毒剤が出来たんだよ、玉の殻を粉末にして入れたら薬が安定してね、思ったより早く出来たよ。
でね……
解毒剤は厨房の冷蔵庫に入れとくよ、玉の殻の粉は棚の上に置いて置くから、
「お婆ちゃん、どうしたの? 解毒剤、今めぐみに飲ませれば良いじゃん」
「あっ! そうだね、ちょっと気が動揺してて、うっかりしたよ。
でね…… 直江くんが来てるから、タクマと、めぐみちゃんの面倒見てて貰ってるから、
でね…… お客さんが来てるんだよ。
ルキエは魔城の地下室で棺に入って保管されてるそうだ、何処か静かな場所に一緒に埋めてくれないかい?
でね…… 皆に・・・
「分かったよ! おかあさん…… もう良いよ、
近くに居てあげられなくてゴメンネ……
色んな国を二人で沢山周ったね……
おかあさん! 産んでくれて、ありがとう
育ててくれて、ありがとう
最高の人生、ありがとう
今日は寒いから暖かくして、おやすみ、おかあさん…… 」
じゃあ、切るからね、モリー レイ、私も楽しかったよ!
「ツー…… 」
待たせたね、死神さん。
ここじゃ何だから、私の部屋でお願いするよ。
直江くん、時期に皆帰って来る、私は部屋に居ると伝えておくれ、後、アヤを宜しく頼むよ!
(そう言って、モーガン ル フェイは指のリングを外して直江に渡した)
お母さん何泣いてるの?
(アヤが心配して聞いてきた、ヨーコは電話の途中から涙が止まらないで居た)
「お婆ちゃん…… モーガン ル フェイが今、死んだよ! 」
嘘だ! お婆ちゃんが死ぬ筈が無い!だって何百年も生きて居るんでしょ!
「嘘じゃ無いよ、死神が来たんだとよ、運命なんだ仕方が無い……
アヤ、何時までも、泣いて居ないで、早く終わらせて家に帰るよ! 」
(ヨーコとアヤは今直ぐ帰りたい気持ちを押し殺し、
クリスマスで賑わう平和な街並みを見下ろしながら、任務を果たそうとして居た)
「東京中を火の海にって、どうやってするんだい? 」
アヤ!二手に別れて何か燃えそうな物探すよ!
(ヨーコは目を真っ赤に腫らして言った)
燃えそうな物! 燃えそうな物っと
それにしても、人と車だらけだ!
人は燃える……? 違う意味で萌えるよね、
車って、燃える? よね!
燃えたら…… 大変?
(アヤは目の前に停車している車の下を覗き込んだ)
お母さん、今、車の下、見てるんだけど何か四角い物が付いて居るの、でね!なんかカウントダウンしてる……
「アヤ、それ爆弾だよ!今、何処に居るんだい? 」
協会の近くのガソリンスタンドの前、
「どんな車だい? 」
何か、大きなタンクを背負ってる、エネル石油って書いて有る。
「それタンクローリーだよ、分かったよ、黒羽音の狙いは都内の協会だよ、今から行くから、
そこで待ってな! 」
(ヨーコが到着して爆弾を外し、爆弾をポルシェの後部座席に置いた)
「アヤ!爆弾のタイマーの時間を教えてくれ!
2時間切った所。
「今、10時だから、昼時を狙ったね、日曜のクリスマス、街中に人が溢れてる、道も混んでて消防も間に合わない、黒羽音の奴、考えたね!
もう形振り構ってらんないよ! 」
(ヨーコは渋滞で動かない車列の中、ポルシェを空に飛ばした)
「アヤ!今ネットで調べて居るんだが、都内に協会は100件以上有る、二人では周り切れない、
どうしたら良いんだい? 」
(割り込みます。ヨーコさん、ながら運転は駄目ですよ!)
お母さん、凄く良い方法、思い付いちゃた、
前に、お婆ちゃんが言ってたんだけど
人間は強く賢い、力を合わせれば、なんでも出来るって、で、こんな作戦はどう?
お母さんは警察に電話して!
私はネットにアゲアゲするから
「なんだい、その言葉は? 」
ユウチュウバーは皆、こうやって話すの!
(アヤが話て居ると、リュックの中の、花が隣の爆弾に興味津々で)
「パク! 」
(爆弾を食べてしまった)
今から電話するけど、一端、車止めてね、
「空中でかい? 分かったよ! なんだか、うるさい奴が居るからね! 」
打ち合わせ道りにやってね
「任せな! 私を誰だと思ってるんだい! 」
「ぷるるるーる、ガチャ、こちら警察です、事故ですか? 事件ですか? 」
「え〜っと……
よーく聞け!我々はカルト教団、ファスト教、
これから犯行声明を出す! これは私達の挑戦だー、よーく聞け!我々は…… 」
お母さん、セリフ被ってる!
「よーく聞け!我々はカルト教団ファスト教
都内のエネル石油のタンクローリー、全車に爆弾を仕掛けた、12時に爆発する予定だ。
よーく聞け! 黒い、さむえを着た者達は我々の仲間だ用心しろ!
よーく聞け!…… ガチャ、ツー
どうだい? アヤ、元女優のりかの演技力! 」
「・・・」
(アヤ無言)
じゃあ今度は私の番ね!
(アヤはスマホの録画ボタンを押した)
わたシィ〜、ユウチュウバーのアヤでーす。
今日は〜 爆弾オー、エネル石油のタンクローリーニー、仕掛けちやオーかなって思ってマ〜ス
この、爆弾オ〜? この? バクダンを〜 !?
爆弾無い?? 爆弾無いよ、お母さん!
ちょっとタイム、テイク2
よーく聞け!我々はファスト教! 都内ノー
エネる〜 石油ノ〜ニー、よーく聞け! ○+△!??
プチッ……
(やはり、親子で有った)
失敗! てか爆弾が無いよ!
あれ? 花、入れたリュックがパンパンだよ。
「ちょっと、花、出してみな! 」
うんしょっと! 花のお腹が角張ってる!
「食べちまったね! 私が思うには、こいつは害が有る物や危険な物に興味を示す。
悪が大好物なんだよ。
食べちまったんだから、仕方無い、時間に成ったら空で爆発させるよ。
地上は、もう大丈夫だよ、ほら警察と消防で溢れてる、まだ時間は有る東京は人間達が守るだろう、私達も西のクレーターに合流するよ
(地上では黒のさむえを着た信者達が次々と連行去れ、爆弾も処理班によって回収されて居た)
「アヤ、そろそろ12時だよ、花を投げる準備しな!
私はポルシェにシールド貼るから、その前に花を外に出すんだよ! 」
えっ でも……
(アヤ脳裏には植木鉢に小さな穴を開け、種を植えた時から、アヤと共に成長して来た花の思い出が詰まって居た)
「さあ シールドを貼るから、花を投げな! 」
ヤダ! 花を見捨てるなんて出来ない、花は私達の家族なの!
「アイスシールド! 」
何、もたもたしてんだよ、早くシールドが完成するまでに出しな! 」
私が、どうにかする!
春の魔力! どうにかして!
(アヤの六芒星は光らなかった)
「ボム! ズズズズズズ ! 」
(ポルシェが墜落しそうなまでの低く重い衝撃が車内に響いた)
爆発した? 火薬の量が少なかった?
「いや、かなりの衝撃だったよ、危うく墜落する所だったよ、花はどうなった? 」
何か口から煙吐いてるけど、何時も通りユラユラしてる。
「驚いたね、流石、魔界の植物だね、ごめんねアヤ! さっきは花を捨てろなんて言っちまって、
さあ、気分を直して、CDでも掛けるかい! 」
(ヨーコは ペット ショップ ボーイズのゴー ウエストを掛けた)
懐かしいね〜、何時聞いても良い曲だよ、
…… なんだいアヤ?ゴー ウエスト知らないのかい?
…… 知ってる、私も好き、この曲! 炒飯作りながら、何時も、お婆ちゃんが口ずさんでいた……
そうかい、そりゃあ良かった……
アヤ、西に出発だよ!




