(決戦準備)
(翌朝24日、窓頃家全員アップルパイを食べて、レストランホールで眠って居た)
「ジジジジ カシュッ! ジュー 」
「皆! 何時まで寝てんだい、朝だよ! 」
(厨房で朝食を作る、お婆ちゃんの声で、皆が目覚めた)
「めぐみちゃんの様子はどうだい? 」
夜中の間に3〜4歳位まで戻った見たいだけど今は安定して眠って居るよ。
「そりゃ良かった、久しぶりに皆で朝食が取れるね」
(めぐみをレストランのソファーに寝かせたまま
窓頃家全員の朝食が始まった)
「ゴゴゴゴゴ ! 」
「なんだい? 地震かい? 」
(低い地鳴りと共にレストラン内が揺れ始めた。
ヨーコが周りを見渡すとテーブルの上の玉が激しく揺れて居て、そして目映い光と共に玉が割れ中から龍が産まれた)
産まれたよ! なんて早さだい、きっと器の力が壮大で、思い出や経験を食べて異常なまでのスピードで成長したんだろう。
(龍の子供はテーブルの上で、トグロを巻きヨーコの顔をじっと見つめて居た)
「何か、あげなくていいの? 」
大丈夫だよ、龍は無機質な物を食べるんだよ、
人の思い、喜びや悲しみ、経験などを食べるんだ、ほら! バクが夢を食べるって言うだろ?
あれと一緒だよ!
岡田!! めぐみは、ここに居るよ!
(ヨーコが、そう声を掛けると龍の子供が反応した、龍の子供はソファーを這い上がり、めぐみの横に寄り添い静かに眠った、ヨーコは二人に毛布をかけ直した)
さあ、食事を済ませて作戦会議をするよ!
(ヨーコが皆を集め明日の戦いの作戦を立てようとして居た時、テレビで緊急記者会見が開かれて居た。龍の子供は目覚めその様子を見ていた)
「黒羽音監督、お身体の方は、もう大丈夫なんですか? 」
すこぶる元気!以前より覇気を感じる。
溢れだす活力! 絶え間ないエナジー! 息が熱いのに全身に鳥肌が立つ!
「ズバッと聞きますが、何かイメージ変わりました? 」
長年活動出来なかったんだ、溜まりに溜まったイメージで、今にも爆発しそうだ。
「昔に色々、お騒がせした訳ですが
ズバッと言いますが! その溜まった物、又、違う方向に使わないで下さいね!
で、撮影の方は、いかが何ですか? 」
ズバッとか…… ならば、ズバッと言うぞ!
お前、面白く無い!!
「シュパッ! 」
「キャー! 」
「アシスタントの悲鳴が響きスタジオ内が騒然とする」
「これ、ドッキリ!? 」
(アシスタントが周りのスタッフに確認するもスタッフ達は首を横に振る。
黒羽音、いやフェイレスの手刀で司会者、ズバッと紋太郎の首が飛んだ)
まだカメラは回せ! 全国民に伝える事が有る。
明日のクリスマスに私の新作映画、黒神の刻を
ネットで生配信する事に成った。
時間は未定、ゲリラ的に突然の配信と成る。
《聖なる日に全てを焼き付くす》
何も無い世界の始まり、新時代にふさわしい最高の映像を全国民に届けよう、以上だ。
(テレビ局内が騒然とする中、黒羽音は居なく成った)
黒羽音の奴、無茶苦茶しやがる!
フェイレスと融合して、更に狂気が増した。
玉の映像だと戦いの場は西のクレーターだったね
、あそこは昔、あんたがルシファードを封印した場所だね
「封印では無い! 墓だ! 」
(デモンドは、今までに見せた事の無い表情を見せた)
何か匂うんだよ、黒羽音の言ってる事に矛盾を感じるんだよ、めぐみにレシピ本を盗ませたのは、二人の復讐の為に…… それだけでは無いはず
フェイレスは、復活の酒も作ってるね、
ルシファードを復活させる気だよ!
(その頃、東京では、生放送中の事件で黒羽音を殺人及びテロの首謀者として全国指名手配に
都内は厳戒体制。一方、いつも道りのクリスマスイブも向かえて居た)
「で、どうするんだ、私達は今直ぐにでも西のクレーターに向かうつもりだ」
闇雲に動いても奴らの思う壺だよ、大体、敵の数も分からない
「要するに、そのフェイレスって奴をボコっちまえば良いんだろ、夜路死苦! 」
やる気満々だねユウ! でも、特効服は無しだよ! 今日は皆、正装に着替えるよ、めぐみ達の子供、翔太くんの敵討ちだからね。
じゃあ、そろそろ行くよ。
「ねえ、西のクレーターって、どんな所? 」
(アヤがヨーコに聞く)
昔、デモンドが当時の魔界の王ルシファードを封印した場所だよ、デモンドの掌手インパクトで大地は陥没して、その下にルシファードの亡骸が埋まって居る、そして、もう一人……
大きなクレーターってだけで何も無い所だよ…… ? そうだよ、何も無いんだよ!火の海になんか出来やしない、黒羽音の狙いは東京だよ、奴の裏の顔はカルト教団ファスト教の教祖、信者達を使ってテロを企ている、そしてフェイレスは魔界の手下を集め西のクレーターに来る、ルシファードを復活させる為に。
こりゃ二手に別れる必要が有るね。
「東京などほっとけば良い! 我々の目的はフェイレスを倒してルシファードの復活を阻止する事、ルシファードが復活したら東京どころの被害では収まらない! 奴は狂気。正気を無くして死んで行ったからな…… 」
解って居るよ、あんたは、その為にルシファードを葬ったんだろ!
でもね、私達は少し人間達に関わり過ぎた。
頭ん中で色んな人間の幸せな姿が過るんだよ!
(ヨーコの脳裏には、めぐみや岡田、アントニオ猪木を始め、世界の著名人。
お婆ちゃんの脳裏には、北の国の王子、裏料理を買いに来る低級では有るが、それなりに頑張ってる人間達。
ユウの脳裏には、東連合会の後輩達、オムライスを食べに来る、お宅達。
アヤの脳裏には、直江や直江の母親、そして山谷?
皆、それぞれの想いが有った)
あんたにも、居たんだろ?人間の女の1人や2人! 私が知らないとでも思って居たかい?
「わ、分かった、少し作戦を変えよう」
ユウと男達は西のクレーターに、お婆ちゃんは、ここに残ってマンドレイクの解毒剤を仕上げておくれ、私とアヤは東京に、さっさと片付けて西のクレーターに合流するから、
その前に、ちょっと待ってな。
「岡田!! 」私の言葉が解るかい?
お前を飛べる様にしてやるから、
私の頼みを聞いておくれ!
(龍の子供は、ヨーコをじっと見つめた後に少し頷いた、ヨーコは龍の子供の耳元で何か言った。
ヨーコは龍の子供の背中に手の平を充てる、ヨーコの胸元の六芒星が激しく光り、龍の子供が浮いた。龍の子供はレストランを出て、何処かに飛んで行った)
浮遊術だよ!さあ、待たせたね、それでは出発だ!
(アヤはお婆ちゃんに作って貰った回復ホワイトレディをリュックに入れポルシェに乗った)
「ちょっと待って、お母さん! 忘れ物 」
なんだいアヤ、忘れ物って?
「秘密! 」
(アヤは部屋に戻り、いつの間にか仲良く成った花をリュックに入れた。
ユウの餌やりで、大きく成った花はリュックに入り切らず、頭を覗かして居た、もはや、秘密でも内緒でも無かった)




