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(フードファイトとユウチュウバー後編)


「ガラガラ」


「帰ったよ〜もう飲めないよ〜」


お母さん! 何処から帰って来てるの!


「もう寝る! 」


(次の日の朝、ヨーコはまだ寝ていた。アヤはリュックを背負い、放棄を持って出掛けた)


まずは、タピオカアイスミルクティーをエスプレッソで作ってくれる店を探して……

ググっといて良かった。

ここだ! カフェ ド ノワール! あの、すみません、タピオカ アイス エスプレッソを一つ下さい。カ○○の玉子じゃ無い奴。


(ショートカーリーヘアーの無愛想で強面の男性店員が品物を持って来た)


やった! ようやく出会えた、憧れの、本物のタピオカアイスエスプレッソ! でもさっきの店員何処かで見た様な?


(アヤは放棄をリュックと背中の隙間に差しタピオカ アイス エスプレッソを飲みながら渋谷の街を歩いた)


「お嬢ちゃん、そのファッション斬新だね!

今、流行ってんの? その放棄サムライ見たな奴、

私は渋谷で知らない人は居ない、伝説のスカウトマン、マイケル山岡です。渋谷の事なら何でも聞いてね! 」


(少し残念なイケメン、スカウトマンにアヤは目を付けられた)


芸能界も詳しいんですか?


「詳しいよ! 私を知らない人は居ないし、私が知らない事も無い、伝説のスカウトマン、マイケル山岡です」


それ、さっき聞いた……

じゃあ、めぐみさん探してるんですが何処に居るか知りませんか?

さっき事務所には行ったんですが、もう辞めてて

フリーに成っちゃって……


「めぐみ?…… そんな事より、芸能界に興味有りませんか? 」


無くも無いけど……


「君なら、いい線行くと思うんだけど、なんならこの伝説のスカウトマン、マイケル山岡の10番目の彼女に、してあげてもいいよ! 」


だんだんウザく成って来た、何かクラスの山谷が自意識過剰に成った感じ…… (心の声)


じゃあアドレス交換しよ、その、めぐ子さんって人、見つかったら連絡するし、伝説のスカウトマン マイケル山岡のインスタのフォロワー、1億人目にしてあげても良いから!


(無視して遠ざかろうとした、アヤの手を強引に掴んだ、伝説のスカウトマン マイケル山岡に、アヤはキレた! )


もう、いい加減にして!!!


(アヤの大きな声で街中の人達が立ち止まる。

アヤは背中の放棄を抜き取り、言った)


放棄への道、その三。放棄の一点に気を集め増幅しバトンの様に回すべし!


(放棄は微かにアヤの手から離れ高速で回り始めた)


一気に解放して、打つべし! 打つべし! 打つべ〜し!!


(アヤは山谷似の悪徳スカウトマンを退治した。

周りの人達から拍手が湧き起こった)


「お嬢ちゃ〜ん、今の、マジ凄かったんですケド

僕の映像に入っちゃったんデーこれネットにアゲアゲいぅいカナ〜」


(又、変な奴が現れた)


誰?


ウェ〜僕の事、知らのわぃノー、ユウチュウバーのヤマキンだョ〜


今度はチャラい山谷?私の憧れの渋谷って、こんなのしか居ないの? (心の声)


「お嬢ちゃん許可してィヨー、何なら顔モザ入れルゥーから〜」


(ユウチュウバーヤマキンは必要にアヤに絡んで来た、それもその筈、カメラには放棄を使ったアヤの偉業が鮮明に映って居たからで有る)


もう! いい加減にして!


(アヤは背中の放棄を抜き取りヤマキンに向かって、振り上げると、ヤマキンは、とっさに車道へと逃げた)


「フォー危ない! やっぱリー只者ジャ〜無いネー

お嬢ちゅわん」


(車道に出たヤマキンに向かってバスが突っ込むバスは急ハンドルを切りヤマキンをかわしたがバスは傾むき横転しかける)


えっ! まずいよ、私のせい?どうにかしなきゃ!

放棄への道、その五。放棄さん、どうにかして!


(アヤがそう願うと、放棄は意志が有るかの様に動き出し、横転仕掛かったバスの隙間にアヤを引っ張りながら飛び込んだ。

外目では少女がバスの下敷きに成った様に見えたが、放棄はバスを支えて居た。

バスはじわじわと体制を立て直す。

バスの隙間からアヤの姿が見えた瞬間、バスは横転を免れた。

周りの観衆が唖然とする中、次第に歓声と拍手が沸き上がる。アヤは大勢の人達に囲まれ行き場を無くして居た)


「お嬢ちゅわん、凄いヨー、又、映っちょわったんダケド〜ネットにアゲアゲ○+△#???」


もう、しつこい!!!


(開き直ったアヤはハロウィーンで使ったドラキュラの牙を、こっそり付けて言った)


私は、お前が見た通り、魔女なんだ、その映像を《破棄》しないとカエルに変えちまうぞ!


(ヤマキンはピンと来て居ない様子だったので)


もう一度…… 私はドラキュラだぁ〜その映像に顔モザを入れないと、お前の血を吸うぞ!

シャー! (牙を見せる)


(精一杯のアヤだった、アヤは観衆の隙間を抜け街を抜け出しホテルへと帰った)


「あ〜頭が痛いよ〜飲み過ぎたよ〜、アヤ、めぐみは居たかい? 」


事務所に行ったけど、もう辞めてて、会えなかった。


「そうかい、私ゃ二日酔いで外に出たく無いから

ここで(ぎょく)を使って検索してるよ!

お前はホテルやテレビ局や、めぐみの居そうな所、もっと探して来な! 」


(ヨーコの玉には反応が無く、アヤは日中、放棄を持って清掃員の振りをしてテレビ局を、夜は放棄に乗ってホテルの窓越しからめぐみを探した)


三日目の夜、捜索に疲れた私は、直江君のお母さんの病室を見つけた時を思い出して、あの時の様に放棄に念を込めた。

放棄さん、めぐみさんのいる場所に連れてって!


(アヤの手の六芒星がピンクに光り、放棄は渋谷の街を舞い上がる、ビルとビルの間をすり抜け華麗に飛んだ)


これよ!これ、出来るじゃん私、ジ○○っぽい奴!


(この時、ホテルの玉に反応が、アヤの部屋の花にも新たな進化が起きて居た。アヤの力が又、開花したのか?

そして放棄は、あるホテルの最上階の窓越しで止まり、アヤはヨーコに電話した)


お母さん、今、ハイアットヒル ホテルの最上階に居るんだけど、めぐみさんかも…カーテンが邪魔して良く見え無いんだけど、写真の頃の様な岡田さん? と黒いコートの中年の男性が、もめている感じ? 岡田さんどうしちゃったの?


「ああ 見えてるよ、急に玉が反応して来た、私もそっちに行くから、待ってるんだよ、勝手に動いちゃ駄目だからね! 」


(しかし、その数分後、事態は急変した。ホテルの中に居たのは、更に若返りった、めぐみと岡田だった、薄いカーテンが視界をさえぎりアヤには良く見えて居無かったが、岡田は黒羽音の胸にナイフを突き刺した。アヤの目の前のカーテンにまで血は吹き出し、アヤは気を失い地上に落下した。


「キキーィ! 」


「間に有ったね! 」


(上空から堕ちて来る、アヤをヨーコはオープンカーのポルシェの中で受け取った)


「アヤ部屋に行くよ! 」


(ヨーコとアヤはホテルの最上階へ《エレベーター》で上がった。)


部屋に居たの岡田さんだよね?


「この間、来た時、様子がおかしかった。あの時に気が付いて居れば…… 」


黒い中年の男の人が黒羽音監督?


「そうだよ、玉に映って居たから、間違い無い!

黒羽音が持って居たのはレシピ本だよ、まあ、

部屋に入れば分かるさ! 」


(しかし、部屋の鍵が掛かって居て、入る(すべ)は無い様に思えたがヨーコはドアノブを引きちぎって部屋の中に入った)


「毎日、何杯のジョッキ握ってると思ってるんだい、こんな部屋、簡単に入れるよ! 」


そこですか……


(脅威の握力だった。しかし部屋の中は誰も居らず、レシピ本も無ければ血痕すら無かった。

ただ白く薄いカーテンが風で揺れていた。

ヨーコとアヤはホテルのエントランスに止めたポルシェに戻った)


「ちょっと目立っちゃったからホテルに帰るよ」


(ホテルに戻りヨーコは、今起きて居る事を整理した)


「黒羽音が目覚めた、めぐみが私のレシピ本を盗んだ、しかし岡田も絡んで居た、二人はプラスコラーゲンのフカヒレにを食べて若返った。

二人には料理を作る事は出来ない。

カルトマニアの黒羽音なら料理を作る事が出来るかも知れない?

今さら二人は黒羽音に関わる必要は無い……

黒羽音が本を持って居た。

二人は本を取り返す為に黒羽音を刺した?

部屋には誰も居なかった。血痕すら無かった。窓が開いて居た」

「アヤ、外から見た時に窓開いて居たかい? 」


開いて無いよ、


「駄目だ、サッパリ分からない…… 」


(それから、四日間、玉も放棄も反応せず、三人の消息は掴めず、行き詰まりヨーコとアヤは自宅へ帰る事と成った)



「カラン〜カラン〜」


ただいまー


(アヤとヨーコは一週間ぶりに家に帰って来た。皆に《東京での出来事》を報告して一息着いた)


お姉ちゃん花の水やりしてくれた?


(アヤは東京に行って居る間、ユウに花の世話を頼んで居た)


「あの気持ち悪い奴ね、大丈夫、水も餌もあげたよ」


餌? 私がポテトチップス近付けた時は反応し無かったけど…… 何、あげたの?


「一日目はハエを、二日目はコウロギを、三日目はネズミを、でね、四日目は…… 」


お姉ちゃん! もう、いい…… でも気に成る、昨日は何をあげたの?


昨日はね〜


(ユウは薄ら笑いを浮かべて…)


お姉ちゃん! やっぱいい、お願いだから言わないで!


「でね、色々、餌あげてたら、どんどん大きく成って来て、根っこが足みたく成っちゃってね、植木鉢から出て来てウロウロし始めちゃったの、なつっこくて近付いて来るんだけど、やっぱり気持ち悪いからアヤの部屋に閉じ込めてある」


何やってるの? お姉ちゃん!


(アヤは皆を連れて部屋に忍び足で花の様子を見に行った)


「ガチャ」


(扉を開けると花はアヤのベッドで寝て居て、

想像出来ぬ程、変わり果て、キモ可愛いキャラに変貌して居た)


「アレだよアレ! 第三のキャラって奴だよ!

ほらアニメの映画で主人公の胸元から出て来たり、肩に乗ってる奴だよ! ジ○○っぽい奴!」


(ヨーコはアヤの部屋を覗きながら言った)


嘘や〜だ! 全然可愛くない! もう、今日部屋で眠れない!


「大丈夫だよ! なつっこいんだろ? 直ぐ仲良く成れるさ。最初は相手と同じ高さの目線で近付き手の甲をゆっくり差し出すんだよ、舐めて来たら、もう友達だよ!」


や〜だ! ムツゴロウじゃ無いんだから絶対に出来ない! 今日は下で寝る。


(アヤは皆とレストランに戻り、お婆ちゃんが用意した夕食を食べ始め、少しして、ユウがタブレットを出して言った)


「東京での出来事を報告したって、

何か言い忘れてるよね、」


(ユウのタブレットにはネットで5000万回再生の映像が、ヤマキンのチャンネルにはスーパーガール降臨と言うタイトルで、渋谷での事件で世間を騒がせて居た)


「これモザイク入ってるけどアヤだよね! 」


んー私っぽいけど東京には、こんな感じの娘、沢山、居たよ!


「あんたしか居無いだろ、日中、放棄持ってウロウロしてる女子高生なんて!しかもバス持ち上げちゃって、何やってんのよ! 」


あれは事故で…… 放棄に頼んだら放棄が勝手にやった事で…… ユウチュウバーにも脅かしといたから、

ほらモザイクも入ってる事だし。


「だから前にも言ったよね、放棄は放棄! あなたが無意識でやってるのって…… 違う、違う! 私が怒ってるのは5000万回再生って、このユウチュウバー、一体幾ら儲けたと思ってんのよ! アヤ東京にギャラ貰いに行くよ! 」


「なんだい? ユウチュウバーって、そんなに儲かるのかい? 」


(ヨーコが食い付いた)


「次、お母さん! 」


(ユウのタブレットのニュースチャンネルにはスーパー イート レディ降臨と世間を騒がせて居た。)


「何、チョリソーの大食い大会出て、生ビールのギネスレコード出してんのよ」


「ごめんよユウ、久々の東京で、つい浮かれちまって、あれ? モザイク入って無いね、これじゃ又、世間を騒がせちゃうね! 」


「もう、騒がせてるんですけど、違う意味で…… 」


(皆呆れ顔)


「でも、私ゃ、アヤみたく手ぶらでは帰って来ないよ、ほれ! ぐらん めぞん チョリソーの超激辛チョリソーの詰め合わせ、優勝商品だよ! 」


(アヤだけが異様に喜んでいた)






フードファイトとユウチュウバー前編のチョリーゾ イベリアを、ぐらんめぞんチョリソーに店名変更しました。

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