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(器)


(カルト教団ファスト教、内部治療室。

剃り上げた頭部には、沢山の針が、それを繋ぐ無数の電線、電気治療を受けて居るのは、黒羽音(くろばね)と、言う男。

表の顔はカルト映画界の巨匠。裏の顔はカルト教団ファスト教の教祖で有った)


「色々、思い出して来た、一体どれだけの時間を無駄にしたか。

私が記憶を無くして居た間の事を、詳しく調べてくれ、特に、《のりか》と《めぐみ》の事を」


(黒羽音は教団幹部に命令した)


「あいつらには、しっかり借りを返さなければ、

そして今度こそ、最高の映画を作ってやる。

黒羽音監督、復活記念作品、最恐映画、黒神の刻(復讐編)

いい感じだ!イメージが沸き立つ 。以前より頭が冴える、早く脚本を作らねば…… 」


(黒羽音は頭に絡み付いた電線を鷲掴みで引き抜いた。 一週間後)


「教祖様、報告します。教祖様が体調を崩されてから、のりか&めぐみは解散、のりかは芸能界引退、めぐみは翌年、極秘に男の子を出産、現在活動休止中、現在、神奈川県内で親子二人で暮らして居ます」


あの頃に出来た子供?


「はい、多分、教祖様の子供だと…… 」


男の子か…… で、のりかは?


「消息不明です」


そうか、では、めぐみの子供を拉致して来なさい。絶対に殺しては駄目ですよ


「めぐみは? 」


自ら、ここに来るでしょう、拉致する手間も省ける。


(三日後、黒いワゴン車が教団施設に入る、車から、さむえ服の男女が、めぐみの子供が入った、大きな、ずだ袋を教祖の部屋に運んだ。)


君の名前は?


「翔太です」


(翔太は泣きながら答えた)


翔太君か、もっと、良い名前を私が付けてあげるから今日はこの部屋で休みなさい。


「家に帰らせて下さい」


大丈夫だよ明日、お母さんが迎えに来るから、

おとなしくしていなさい。


(次の日、ファスト教、教団施設)


「翔太を返して下さい。警察に連絡しますよ?


久し振りだな、めぐみ、翔太は私の子供か?


「違います! 」


まあ、どうでも良い事だ、教団内には私の子供達は沢山居る、警察はまずいが、お前達の知られては困る事も有るのでは?


「何が望み何ですか? なんでもしますから翔太を返して下さい」


そうか、では、のりかの居場所を教えろ。

後、私を陥れた料理の秘密を調べろ

当時のりかの母親が横須賀で怪しげな料理を売って居た事までは調べが付いている。

必ずレシピを記載したメモかノートが有るはずだ、それを引き換えに翔太は解散してやる。


(のりか、とは、若き頃のヨーコの芸名で、

めぐみとの出会いを、きっかけにユニットを組む事と成った。めぐみは以前ヨーコのレストランに訪れて居て、居場所は知って居た)


「分かりました、どうにかします、だから翔太に危害を加えないで! 」


(めぐみは岡田に電話して、今起きている事を話した)


「俺の子供なのか? なんで、教えてくれ無かったんだ! 」


「解らない、でも翔太が成長するたびに、どんどん、岡田くんに似て来て…この間、のりか姉さんのレストランに岡田くんが出入りしてるのを知って、翔太を連れて行ったの、でも勇気がなくて、お店の中に入れ無かった」


「あの時か…… のりか姉さんは今、あのレストランでヨーコと名乗っている。ヨーコに頼んで助けて貰おう」


「駄目、翔太が殺される、黒羽音はのりか姉さんの事を相当恨んでいる、レシピを持って行けば解散する約束をしたから力に成って! 」


「分かった、今週末レストランでハロウィーンパーティーが有る、その時にレシピを盗み出す。

ヨーコには悪いが翔太の為、仕方がない」


(次の日、教団施設、教祖の部屋)


さあ、翔太君、これに着替えて。


(黒羽音は翔太に黒のさむえ服に着替えさせた)


久し振りの召喚だ、今まで何回失敗してしまったか、《器》が合わなかっただけの事。

今度こそ成功させ、この国を我が物に、やがては

世界をも……


(黒羽音は教祖の部屋の床に五芒星の印を書き、五本のロウソクに火を着けた。翔太を印の中に寝かせ、呪文を唱えた。ロウソクの火が揺れだし、空間が歪み出す、異様な匂いがした時、その者は現れた、ひづめの着いた足に、人間の上半身、両手先には鋭く長い爪、水牛の様な大きな角を随えた悪魔が召喚された)


「又、お前か! 我を呼び出すのが上手く成ったな

ほめてやるぞ、丁度、器を探して居た所だ、早速頂くとする」


(悪魔はフェイレスだった、フェイレスは翔太の体内に侵入した。翔太は苦しみ床を転げ回り、やがて力尽きた)


「若過ぎたか、失敗だ、私には時間が無い。

もう、お前で良い、頂くぞ! 」


(フェイレスは黒羽音の体内に侵入した)


歳は取って居るが、使えるぞ、この身体。

かなりマニアックな趣向だな、私達を題材にした映画の脚本、大量の爆弾に、ウラン鉱石、テロでも起こす気だったか? しかも、こやつモリー レイの記憶を持って居るぞ! そしてレシピを探して居たか、これは簡単に薬が手に入ると見た、気に行ったぞ、少しの間、こやつの趣味に付き合ってやるか、《子供の魂は貰って置こう》


(フェイレスは黒羽音の身体を手に入れ部屋を出た)


「教祖様、いかがでしたか? 」


又、失敗だ、子供は片付けて置け

私は出掛ける、作戦の準備を再開しなさい。


(黒羽音に成り済ましたフェイレスは教団施設を出て、都内のホテルの最上階の部屋をチャーターした。

フェイレスは人間界の贅沢を存分に満喫した)


(器) (ハロウィーン) (アイドル)の順に話が続きますが、話が前後して分かりづらいかもしれません、矛盾を感じたら訂正、書き直しが有るかも知れません、筆者事態、少しこんがらがって居ます、悪しからず

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