ハピネス
泣かないで 泣かないでおくれ
さくら舞い散る青空の下で
僕は願い続けているよ
あなたが今 幸せであるように
すり減ったかかとも やりきれない丈も
太陽を浴びて歩いた証だ
買い換えた上着も 履き潰した夢も
星空に抱かれ眠った証だ
雑木林をかいくぐって
枝葉と段ボールでおとぎの国へ
泥だらけの想い出すら
今じゃこんなにも光って見える
泣かないで 泣かないでおくれ
雨の降り止まぬ季節の隙間で
僕は願い続けているよ
あの道を歩いていますように
泣かないで 泣かないでおくれ
太陽が笑う星空の下で
僕は願い続けているよ
あなたが今 幸せであるように
風が紅く染め始める頃
「もう何度目かな…」
僕たちはこんなにも
美しさに包まれているのに
音を吸い込む銀色の世界で
たしかに響く歌がある
「泣かないで、泣かないでおくれ。」
風が切なさを孕ませて走る
僕は願い続けているよ
あなたの空も 澄み晴れ渡って
泣かないで 泣かないでおくれ
夜に輝いた綿雪のように
僕は歌い続けているよ
あなたが今 幸せであるように
太陽が笑う星空の下で
あなたが今 幸せであるように
ありがとうございました。