和解する件について。
「山田 和彦です。よろしく。」
「えぇ、久保 勇美です。夜露死苦。」
精一杯の気迫を相手にぶつける。
和彦は苦笑いした。
何故、こんなにも自分が和彦に対して敵意を向けているのかというと、
今後の生活に影響がでるかもしれないからだ。
もしコイツと姉貴が結婚とかしてみろ。
夜の生活音がにゃんにゃん聞こえ、
子供を産み、ニートの自分が邪魔になり、
家族会議で追い出す事が決定。
結果、自分はホームレスになり、
寒さに震えながら死んで「落ち着け」ビシ!
「痛!」
姉貴にチョップされた!
「ごめんねー。この子、結構思い違いが激しくて。」
「殴ったね!親父にもぶたれたことないのに!」
「うそおっしゃい」
なぜにガン○ム、と、つい合いの手をいれそうになった和彦だがなんとか思い止まる。
しかし勇美はそれを見逃さない。
「ツッコメよ!」
「・・・はい?」
「そこはツッコムところだろ!なんでお前はツッコマないんだ!」
「いや、いきなり会話を妨げるのは」
「お前、突っ込みで一番になるって言ったろ!」
「言ってない。」
「お前はあの富士山のように、ツッコミで一番になるんだ!」
「富士山どこだよ」
「今日からお前は、富士山だ!」
「暑苦しいわ!」
ハッ、と、和彦は自分がノリツッコミしてたことに気づく。
「よくやった!」
残念な美少女の方をみる。
残念少女は号泣していた。
「やればできるじゃねーか!お前なら姉貴をまかせられる!」
「勇美ちゃん・・・」
「さぁ、あの夕日に向かって走り出せ!」
なんだかドラマの最後のシーンみたいな展開になったが、和彦は冷静にツッコムことにした。
「なにこれ・・・」
週1更新だと言ったな。
あれは嘘だ。
でも時々そうなるかも。