登校班な件について。
ちょい長め
「うぅ、痛いよぉ。」
姉貴が頬を撫でてそんなことを言う。
「自業自得だろ」
「勇美ぃ~、そんなこと言わないでよぉ~。」
毎朝やってるくせによく言うわ!
「あ、そうそう。勇美、今日から登校班での登校よ。」
「あれ?今日からだったっけ?」
「もう!昨日、夕飯の時に言ってたでしょ!」
言ってたけなぁ?姉貴、昨日酔っぱらってなかったっけ?
「ほら、これ被ってみなさい。」
そう言われて渡されたのは、小学生が被る、黄色帽子
・・・非常に不本意だが、まぁ、被らなきゃいけないんだし、試しに被るか。
・・・カポッ
「ブボッ」
「うおっ!?」
いきなり姉貴から鼻血が!?
「か、かわいすぎるわあああぁぁぁぁぁ!!!??」
うぉ!耳が!これが嬉しすぎる(?)悲鳴か!?
「近所迷惑だ!!一回黙れ!!」
「むぅ、勇美ちゃんに注意されたぁ。でも、手を焼く勇美ちゃんも、か・わ・い「バルス!」」
部屋に目が潰された音が響きわたる。
「目がぁ、目ガアアアァァァァ!!!!???」
今日もまた、1日が始まる!
えーっと、確かこの辺りが集合場所だった筈。
いま、自分は登校班の集合場所に向かっている。姉貴はあのまま、ほっといた。
多分その内仕事に行くだろう。
お、あそこかな?
既に人が来ているようだ。
・・・!?なに!?なんて上玉なんだ!?
わかるぜ!俺の幼女センサーによると!
今、そこにいるのは小学三年生以下の幼女!しかも結構かわいい!
しかも、ツッコミ役センサーも反応してやがる!
コレはボケなければ!
「パンパカパーン!!」
「・・・へ?」
「ほらほら、挨拶されたら挨拶し返さないといけないよ!」
「それ挨拶なんですか!?」
「ほら、パンパカパーン!!」
「・・・ぱ、ぱんぱかぱーん・・・」
「ほら、声が小さい!もっと、大きな声で!はい、パンパカ「おまえは人の妹に~」」
ん?どこかで聞いた事ある声だぞ?
「なに教えとんじゃぁぁぁ!!!??」
「ぐはぁ!!!??」
な、なにやつ!?
顔を上げるとそこにいたのは・・・
「げ、げぇ!?文句タラタラ男!!」
「誰が文句タラタラ男だ!!このアホ毛オタク女!!」




