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アホ毛の正体な件について。超

燃え尽きたぜ。・・・真っ白にな。

 真面目にアホ毛は語る。

 「我輩としたことが・・・負けるなんて・・・。」

アホ毛は負けた。

負けてしまったのだ。

アホ毛は逃げた。

いのちだいじに、の作戦を押した。

しかし、アホ毛の両手両足はもげていた。

まともに逃げることすら、できなかった。


ッ!アホ毛の脳内に電流が走る!

アホ毛は、なんか、こう、すんごいテクノロジーで体を植物の種のようにした。

そして残りのエネルギーで種を空中に飛ばす。

アホ毛は、いっそ死ぬなら賭けにでよう、と考えたのだ。

種は飛んでいった。

重力をふりきり、宇宙へと、飛んでいった。

種は星を超え、銀河を超え、大気圏に突入し、

ひゅー、ストン。

ヒューストンにではなく、雨戸を閉めているニートの頭に落ちた。




 「・・・と、言うわけである。」

 「すごいふんわりとした説明だったな!そして女になった理由が一切ねぇ!」

前回の説明、絶対いらなかっただろ!

 「ふむ、女になってしまった理由は我輩に必要な栄養素が貴女の男性フォルモンと精子にとてもよく似ていたため」

 「・・・似ていたため?」

 「食い尽くしてしもうた。つまりあったとしてもたたん。」

 「息子ぉぉぉぉぉぉおおお!!」

くそぅ、返せ!息子のダニエルをかえせ!

 「まぁ、なんとか髪の毛だけは再生できたが・・・あまりにも不憫だったんでな、女の体に作り変えてやったのだ。」

・・・まぁ、男のままだったら、どっちみち屑なままだったから、そこは感謝してるが。




 「さて、そろそろ時間だの。」

 「ん?なんのだよ?」

 「夢から覚める時間じゃ。」

あぁ、もうそんな時間なのか。

 「んー、まぁ、いろいろありがとな。説明してくれて。」

 「なに、感謝するのはこちらの方だ。貴女がいなければ我輩は今頃、干からびてしまってたからの。」

干からびたアホ毛を想像してみる。

・・・ちょっと笑えた。

 「うん、まぁ、これからもよろしく。」

 「うむ、よろしく頼む。」

なんだか友情が芽生えた気がする。


体がだんだんキラキラと共に薄くなっていく。

トッ○をねらえの粒子化みたいだな。

 「あぁ、そうそう、いってしまう前に言うとくが」

 「んん?なんだよ?」

 「アホ毛が動いていると言われたろ?」

 「ああ、言われたな」

 「動いてたぞ。」

 「・・・は?」

 「だから、動いてたぞ、我輩。」

 「ちょ、それどういう・・・」




 「・・・ことだってばよ!?」

跳ね起きる。

時刻は午前5時。いつもより起きる時間が早い。

なんか耳元から吐息が・・・

 「ハァ、ハァ、おはよう勇美。」

姉貴、携帯、鼻血。

 「敵!方角は南東!」

 「え、なになに?」

 「誤差修正、プラス二度!」

 「だからなにこれ?なんでアホ毛がこっち向いてるの?」

 「てぇ!!」

 「ぐべらっ!?な、なんでアホ毛が伸びて・・・ガクッ」

ゆうみはアホげでこうげきできるようになった!

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