帰ってきたウルトラニートな件について。
「ゆうみ、きっかーん!」
「おかえりー。」
「恵美少尉、ただいま帰還しました!」
「勇美二等兵、任務ご苦労!」
お互い敬礼し合う。
「で、どうだった?学校。」
「いやー、危なかった。オタクだとバレて、またはぶられる所だったよ。」
少女説明中
NowLowding...
「・・・てな訳でなんとかごまかしたんだ!」
それ、ごまかせてないよ~。と、恵美は思った。
でも言わない。おもしろいからじゃないよ~、家族だからだよ~。
でも男の子・・・か。
「勇美~、その男の子の名前は?」
「ん~?・・・わかんない。」
・・・わかんない?
なんかムカついた男の子がいたけどソイツの名前はわからないって、
それほぼ少女漫画の王道的展開的な気が・・・
停止、やめろ、それ以上は考えるな。それは取り返しがつかん、それを思考してはーーーーッ!
恵美の脳内では走馬灯のようにあらゆる場面が駆け抜けてた。
嫌いな男の子を好きになってしまう勇美。
好きだけど、ついツンツンしてしまう勇美。
ついにデレ期がきてしまった勇美。
ついに心の内を打ち明け、付き合い始める勇美。
男の子がお姉さん、妹さんをくださいと言い、勇美がお願いしますとこちらに頭を下げる。
反対するが、しかし二人の愛は止められない。
結婚式が行われ、二人が誓いのキスを・・・
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
「うぉ!、いきなりどうした!?」
待て これ 私の 不安 過ぎん 落ち着け 不安 消せば こんな 馬鹿げたモノ 消せる はず ーーーーッ!!
「いやぁぁぁぁ!?勇美、おいてかないでぇぇぇぇ!?」
「いっ、いきなり泣き出してどうした!?じょ、情緒不安てぇぇい!?」
その30分後、山田君が応援に駆けつけて、なんとか落ち着かせた。