質問タイムな件について。Q
「お前オタクだろぉぉぉ!」
「な、なんのことかな~?ふーふふー」
「いや口笛ふけてねーよ。」
まずい!
勇美は思い出していた。中学生時代、告白したイケイケ女子から言われた言葉を。
『オタクと付き合うなんてマジないわ~。』
そしてそこからの地獄の日々、ニートへと突っ走って行った黒歴史を。
もしここでオタクだとばれたらあの黒歴史が繰り返されてしまう!
そしたら今度こそ・・・
いや、姉貴と約束したじゃないか!
社会復帰を果たすって!
立て!立つんだ勇美!
諦めたらそこで試合だぞ!
「オタクじゃねーし!ちょっと詳しいだけだし!オタクはもっと詳しいし!」
「オタクはみんなそういうわ!もっとマシな言い訳はないのか!」
「オ、オ、オタクちゃうわ!愛好家や!」
「お前は関西人か!」
「関西人バカにすんなぁ、あいつらすんげぇんだぞ!」
「どこの方便だよ!」
「茨城便だよ!」
「ひよ○こかよ!」
教室の角
「はい。」
「はい横須賀君。」
「オタクとかけまして、茨城とときます。」
「その心は?」
「どちらもマニアックです。」
「山田君、座布団全部持ってっちゃって」
「「お前らはお前らでなに笑○やってんだよ!」」
「あの~、」
「「なんだよ!」」
「今授業中なんですけど・・・」
ハッ、と我に帰る。
周りを見ればドンビキしている生徒と笑○をしている生徒に別れていた。
お互い見つめ合う。(別に好きだとは気づかないし思ってもいない)
その間1秒にも満たない。そして
「「ごめんなさい。」」
それはそれは、きれいな謝罪だったという。
ほしいも食べたい。