アホ毛、襲来な件について。
生徒目線
新学期が始まった。
今日からまた、学校が始まる。
めんどーだなー、と、昨日なんとか終えた自由研究の台紙を丸め、
通学班の集合場所に向かう。
なんだか登校の途中、他の班の同級生共がうるさい。
話を聞く(盗み聞き)と転校生がくるらしい。
お前らの情報網どうなってんだよ。
そんなことを考えながら教室に入る。
教室にいても特に話す相手がいないので読書を開始する。
しばらくすると、先生が教室に入ってくる。
「おはようございます。」
「「「おはよーございます」」」
クラスの全員、しっかり返事をかえす。
まぁ、何人かはいい子ぶっているだけだけど。
なんやかんやあって朝礼が終わり、先生のお話。
「今日から皆さんに新しい仲間が加わります。」
ざわざわと、クラスがうるさくなる。
来るとは今朝聞いたけど、うちのクラスだったとは。
先生は手をたたいて注意を集める。
「はいはい、静かに」
生徒達は静かになった。
「はい、じゃあ入ってきて!」
女の子が入ってきた。
まぁ、美少女って感じだ。
そこはいい。でもな、今、このクラスの心は1つになっていた。
(((なんで頭から髪の毛がとびでてんだ?)))
そう、彼女の頭の上には上に向かって立派な髪の毛が生えていたのだ。
俗に言う、アホ毛ってやつ。
「自己紹介してくれる?」
「久保 勇美です。よろしくおねがいします。」
しっかり腰を曲げる。
アホ毛が。
(((う、動いたあぁぁぁぁ!)))
どうやらすごい転校生がきたらしい。