ヤンデレ彼女と震える僕
僕は彼女の慈愛に満ちた笑顔を忘れる事は一生ないだろう…
僕は高校の卒業式の日3年間片想いしてきたクラスメイトに『その桜の木の下で告白し成就したカップルは一生結ばれる』と有名な場所に彼女を呼び出し告白した。
「好きです!僕と付き合って下さい!」
自分ではよく分からないがおそらく凄く早口になっていたと思う。
そんな僕に彼女は優しい慈愛に満ちた笑顔で微笑んでくれた。
―そこで僕の意識は途絶えた………
「あ!やっと起きてくれた!良かった〜パパったらあんなに強く叩いちゃうんだもん、もう目覚めないかと思っちゃた」
微笑みながら優しい声で話す彼女、今僕が入っている場所が牢屋では無いならばその優しい声を堪能することができただろう。
「でも良かったー、丸1日も寝たきりだったけど首の傷も治癒されたし」
「こ、怖いお父さんですね…」
声を絞り出し顔をひきつらせながら答えた僕。
彼女は牢屋の鍵を開け僕に近づいて囁いた。
「私ね、君に告白されて凄く嬉しかったんだ、私もずっと君の事が好きだったから」
シュチュエーションの大事さ身に染みてわかった、ここが牢屋でなく彼女のお父さんが娘に告白しただけで首に一撃入れてくる人と知らなかったら喜びで叫んでいただろう。
「だから安心して君にあんな酷い事するような父親は私が殺したから」
もう勘弁して欲しい、告白した時の体の震えが携帯のバイブだとしたら今の僕は東日本大震災だ。
「私は君を一生守る、私は君を一生愛しつずける、だから一生いっしょにだよ」
僕はあの桜の木の下で告白した事を全力で後悔した
なんとか形になってるはずです
生暖かい目で見守って下さい