広島編 五 終点下車の旅
「次はァ~終点~呉ェ~」
ふう、やぁーっと終点の呉だぁ~
かしちゃんはすぅすぅ寝ている。 新幹線の時に、しぐちゃんの鞄にアレを仕込んだ。
今夜が狙い目...だよね。
「おーい、鹿島殿 終点だ、起きてくれ。」
横ですぅすぅ寝ている。 にゅー かわいい
隣....
ボクはかしちゃんの服の裾から腕を忍びこませ.... もにっ
「ふぁっ.......」
あ、起きた!
「かしちゃーん! おはよう!終点!」
ドアがプッシューと開く。
ドアから離れて、歩いて行く。
こっくりしてるかしちゃんの肩を寄せ、介抱する。
「ん....」
時々、唇から発する声に興奮してしまっ...
「ほっほら!!もう呉だよっ!かしちゃん起きて!」
「んにゅ...」
しぐちゃんの口に眠気すっきりガムを放り込む。
「....はっ!? すいません!!!」
ああ、起きたか。
駅から徒歩数分、大和ミュージアムに到着
「結構近いんだねっ!」
「うむ。」
本当、すぐだった。
ボクは足早にかしちゃんを連れて、大和ミュージアムに入る。
チケットを購入して、すぐに巨大な艦が見える。
1/10だが、とても巨大だ。
迫力は雷ホビの特集で組んだ1/350よりも数100倍増しだった。
「うっわー!!すっごーい!!」
ボクはそう叫んでしまった。