広島編 四 呉にいきたいッ!
「.....うう...寿命が縮んだ気分だぁ..」
ゆっくりと風呂に入りたかったんだが、百々花さんと深鈴さん、暴走した時雨さん他多数に滅茶苦茶にされたんだが、先生の援護射撃で離脱出来たんだけど...
「鹿島殿、先程は失礼だった。」
うん....
「謝ってくれるんなら...いいんだけど」
「ほらほらぁ~明日は早いよぉ~ 早く寝るよ!!!」
皆で自室に戻る。
時刻は9時56分。 ちょっと早いが、仕方ない。
「では、おやすみなさい。」
電気をパチンと消し、ベッドに入る。
「ねぇねぇ、かしちゃん ぎゅーってしていい?」
お前は自分のベッドに帰らないのか、ってかいつ入ったんだ
まあ、断る理由は無いので、
「仕方ありません。 今日だけですよ?」
そう言うと、目を閉じて手を伸ばしてくる。
そう言ったので、抵抗は出来ないんだけどね。
今の俺は、身長が深鈴さんより低いので、抱き枕状態だ。
完全に密着している状態だ。
っていうか、この状態だと枕使えないんじゃっ
そう思っていると、頭に手を回してきた。
丁度腕部分に頭が来て、腕枕に抱きしめられてる状態と言ったらいいのか。
「すぅー...ん..かしちゃん..」
寝言かぁ...
「んん..かしちゃんは..私の..嫁..」
寝言で口走るモンじゃないだろ
そう思ってると、俺の来てる寝巻きを擦って、俺の臍に顔をうずめてきた。
「気にしてると寝れないよね..」
俺の部屋か...
そう思って手を伸ばすと、しなやかではない手が目に入る。男に戻った...のか?
そう思っていると、俺と瓜二つの男が立っていた。
「もう手遅れだよ」
...?
「君は男に戻れない」
....え?こいつ誰だよ
「君は“ボク” ボクは君だよ」
...厨二病でもこじらせてんのか
「哲学的だな。 もっと論理的な説明を求む」
声も男だ。
「君は戻れない。 何故なら君は女だからさ。これは来るべき運命なんだ。」
来るべきって..ダブルゼロ劇場版じゃないんだから
「運命ってか?」
「そうだよ。父親が君を母に託して首を吊ったのも、中学2年の時にこっそりエ口本を拾ったのも 君が女になることもね」
途中に変なの混ぜんな
..そう思っていると
「ぐがっ...」
いきなり“奴”との距離が開いたと思ったら、壁...に当たって...
「愚かな者には鉄鎚を...ってね」
うわぁ...正真正銘も厨二病じゃないか..
いきなり、“奴”が俺の胸にナイフを突き立てた。 ゼロフレーム..かよ...
「ねぇ!! 大丈夫!? かしちゃん!!」
夢なのか...
「相当鹿島殿がうなされていたようだな。」
時雨さんがテレビを付けて、ニュースを見ていた。っていうか、VIPでポンかっ!?
時刻は7時程..
「具合が悪いか?」
具合は大丈夫だけどね..
「大丈夫です。」
「朝食は、15分後ですね。 9時から行動開始ですよ」
朝食は、ホテルのバイキングらしい。
「今日って...呉観光ですよね!!!」
深鈴さんと百々花さんが目を少女マンガ並みに目をキラキラさせていた。
バイキングは基本的に少なめに取って、沢山食うと言う攻略法が有効らしい。オヒルナノデスでやってた。
「ごちそうさま~」
周りがざわめき立ち。どこに行くやら何買うやらで話出す。
「呉線に乗ります。 その後、大和ミュージアムに向かいます。 そして潜水艦の実物が博物館になってる所ですね。 後..」
「護衛艦にまじかに見えるんですよ!! 小さいボートに乗って!!!」
わあ楽しそうだなー
あとがき
(・ω・)