広島編 三 許してください
ぞろぞろと人が市電より降りて行く。
広島市電「原爆ドーム前」
適当に固まり、記念館にぞろぞろ歩いて行く。
「ねえねえ!かしちゃん、かしちゃん!!! 今夜はボクと一緒に寝ようよぉ!!!」
なにやらガイドさんが話しているときに話しかけてきやがったか
「わかったわかった 今日は一緒に寝てやるから、俺の腕から離れてくれ」
ずっと俺の腕を掴んでくる。 まるでバカップルみたいだ。
「....8時15分、この広島に原爆が投下されました...」
なんかの映像を見ているのだが、先程から深鈴さんが俺に体を預けているのか、むちゃくちゃ肩にダメージが来る。
その後、焦げた弁当やら三輪車を見て終了であった。
「百々花さん、次って...どこ行くんだっけ?」
記念館の見学が終了した。 えーっとどこ行くんだっけか..
「この後は、宮島であったはずだ。 うむ。」
また市電に乗り、宮島へと行くフェリー乗り場に向かうらしい。
「宮島ですか....鹿が結構いるらしいですよ。」
「ほう、鹿かぁ...奈良にも居るらしいが何故...」
知らぬ。 ...喉が乾いたな どっかにペットボトルを入れた....ん?
俺は鞄を漁っていると、見慣れない巾着が入っていた。 俺の私物じゃない。
「なにこれ」
ほんとなにこれ ていうか、なんか深鈴さんの目が光ったような..気が..中は結構重たい...
しゅっと紐を引っ張ると...
得体の知れない楕円の物体やらハンディマッサージ機やら変な数珠みたいなモノが入っていた。
その他にも...うん。 いかががわしいモノが入っていた。
誰だよ俺の鞄の中に入れた奴は
リアルでキレそう...だが、誰か変態野郎が間違えでもしたんだろ。
とりあえず巾着をしまい込み、ペッドボトルの緑茶を一飲み。
喉の感想から解放された俺は、
「深鈴さん」
耳打ちをして呼ぶ。
「どうしたんですか 欲求不満ですか?
なら、私の渡した電動マッサーz..ふぁっ」
おかしいんじゃないかこいつ。
とりあえず、エルボーを脇腹に入れる。 こいつ何する気だよ。
「うわぁ~すごいですね~」
フェリーから見えた鳥居は、紅く水に使っていた。
フェリーから降りると、潮の匂いが鼻に入ってくる。
「かぁーっ 結構早かったね~」
宮島は瀬戸内海に浮かぶ島だ。 世界遺産でもある。
「潮は引いているので、結構近くまで行けるみたいですよ」
ガイドブックを見ていた時雨さんが口にする。
階段を降り、下は砂浜なので、ザクザク歩いて行く。
すぐに鳥居の近づけた。
「結構フジツボがいるのだな...」
「ん~そうですね~」
結構ビッシリ付いている。
「はぁ~疲れたぁ~」
ホテルに入り、夕食を食べ終わった俺達は自室でごろごろ~としている。
「明日から自由行動だな。 我々は呉に向かうのだな。」
呉かぁ~ 大和ミュージアムに行くのか?
バンバンと扉が鳴り、外から声が聞こえる。
「聞こえるか!?403! 応答しろぉ!! 風呂に向かうぞ!!」
先生が呼んでいる。 呼び方ぁ...
「我、了解した」 「了解!トランザム!!!」
「わかりました」
風呂の用意..ていうか...えぇぇええ!?風呂!?
「どうした?鹿島殿 顔が赤いぞ?」
周りに連れられ、大浴場に入る事になった。
男性とは違う..匂いというか..
くらくらしてくる。 マジで
「うぅぅ...時雨さん...内風呂に入りたい..」
本音だ。全裸の少女に囲まれるのだ。
まぁ、男から見たら天国かもしれないんだが...
「とぉぉぅ」
「ひゃあ!!」
いきなり、ズボンを脱がされてしまった。
下着と一緒に....
慌て着ていたパーカーの裾で前を隠す.. 大きめのパーカーでよかった。
「ふふぅーん 隠しても無駄ですよぉー」
遊ばれている...
パーカーも脱がされ、Tシャツ、スポーツタイプのブラジャーも外される。
泣きたい。 レイプされた人の心境がわかった気がする。
顔を真っ赤にして、浴場に入る。
無論、テレビのようにバスタオルは無い。
目のやり場に困ってしまう。
体を洗わない...と
「うわぁ!?」
百々花さんが背中に胸を押し付けている。
「洗わせてくれ。 鹿島殿」
背中に当たっている。 豊満な百々花さんの胸...が
「前洗わせて!」「鹿島さん素敵!!」
何か声が聞こえる...って!?
クラスメイトが俺の胸を揉んだり、太股に顔を擦り付けたりしている。
女性も牙を剥くと怖い...
うわぁ...もう嫌だぁ....
あとがき
鹿島...そこ変われよ
百合成分が少ないと思っています。
なので!!最高のシチュエーションを鹿島君にあげてみました~!
TSモノではないですが、おとボクの千早って男なのに可愛いですよね。 気になる人はググると幸せになれますが、アイドルなマスターに出てくる御胸が平原な人ではないです。
ごめんなさい