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ENTER MISSON(深い意味はない)
「ふぁあぁぁぁぁ眠むぃ」
朝、ベッドから這い出ようとして布団をひっぺがすと、やはり、横には全裸の時雨さんがすぅすぅ寝息を立てているので、階下のソファーに運ぶ。
炊飯器のご飯を茶碗に盛り、インスタント味噌汁を作り、時雨さんを起こす。
「おはよう、義兄さん」
ああ、起きたか。 家では「義兄さん」だが、外だと「義姉さん」と言うようになった。
ジャパニックブレックファーストを堪能し、制服に着替え....着替えれ..ばいいんだけど.....
上のシャツは着れたのだが、下が..スカートとか無理
「時雨さ...ん..すっスカートはどうすれば....」
出来ないんじゃない。怖いんだ。
「...我慢してください」
我慢....もういい...
スカートを履き、時雨さんに連れられ、鏡の前へ。
目の前には、顔を真っ赤にしながらスカートを押さえる美少女...
″そそる″と言う感じだが、自分にはそんな事言っている場合ではない!
そして鞄を持ち、ドアを開ける。
9月になっても弱くならない日差しに目をひそめる。
この1ヶ月で全てが変わってしまった。
そう心の中で呟いていた。