■シーン0(クロム、リンディア、ダーク)男1女2
タイトル:名無し君の不死末+2(ななしぎみのふしまつプラス2)
著者:七菜 かずは
★読み合わせ時のお願い★(強制ではありません)
①アドリブ、アレンジはお好きに。自由に! じゃんじゃんして下さい。テンション上げていきましょう。
(他人の台詞時に笑い声を入れたり呟いたりボヤいたり。台詞にはない返事をする。等)
②思い切り楽しく騒いで下さい。ごちゃごちゃもさもさ!!
③あってはならないことですが、台詞見逃し、台詞忘れ、台詞止まり時は別の役者さんがカバーするか、その台詞を言ってしまって下さい。
テンポをなるべく崩さないようにしましょう。
④台詞にメリハリをつけてみましょう。単調にならないよう、工夫してみて下さい。
⑤テンポを一番重視します。噛んじゃっても気にせず乗り切りましょう!
⑥ミュートにしないで下さい! 役者の素笑い入れて下さいっ!
⑦台詞確認時。わからない漢字があれば聞くか調べて下さい。
⑧自分の台詞を確認した後に、他の人の台詞や話の流れも確認しておいて下さい。
⑨舌打ちは舌打ちをせずに「チッ」と言って下さい。
⑩ト書きに書かれてあることは守りましょう。
⑪前の人の台詞を喰い気味でお願いします。
●登場人物
男4、女4。
【地球・日本国】
●名無し姫。(クロム・ロワーツ、クロム)
本作ヒロイン。18年前、ジョーカーとダークにクロム・ロワーツとあだ名づけられる。名無し君の不始末1で、そのあだ名が本名であることが明かされる。
弱い所もあるが、とにかく芯が強い。冷静に見えて、熱い心を持っている。
幼い頃(9才)は儚く、やや虚弱だったが。大人(27歳)になってとてもしっかりした責任感の強い女性となる。
心を預けられる人間というのをどこか求めている。お姉さん。
基本的にしっかりしているのだが、たまに見せる隙や余裕がとても女性らしく。やや色気を見せる。
数年前。ジョーカーに無理やり、第三の地球と呼ばれる小惑星ケテラス・中央大陸アイゼルの宇宙民間船ナナシの船長をやらされていた経験がある。
現在は、数百年前に地震で沈んだ日本国の海底でメイド喫茶を運営しながら普通の人間としての生活をしている。
【ケテラス星・アイゼル城に帰属。宇宙民間船ナナシ】
●ディラメリィ・ヴァン。(ディラ)少女。
準ヒロイン。統率能力に長けているが、そのことに自分は気が付いていない。元気いっぱい。ややロリ。
第三の地球、ケテラス星中央大陸アイゼル城、現王女。(ただし、王家はクロムの代で一度滅びている為。本当の血族ではない)
ナナシの優秀なオペだったクロムに強烈な憧れを抱いている。かなり好き!
19歳。生まれと育ちはケテラス星北大陸リゼル城下。(雪国)
12歳の時にアイゼル貴族に養女として引き取られている。
クロムの後任で、ナナシのオペレーター兼船長見習い。
12歳からアイゼル城で剣術や戦術をダークに習い。15歳の時に出会ったジョーカーに宇宙航海術を学ぶ。どちらも尊敬しているが、ダークのほうが信頼度は高い。
●コーラ。女。
真っ赤な短髪。強気で元気なクルー。戦闘員兼、ナナシのメインプロセッサコアが体内に埋め込まれている。銃撃、射撃が得意。
変なドラマの見過ぎで、妙な訛りがある。元々は標準語が言語分野に登録されてあった。
観測能力の高いインドランス。基本的に人懐っこい。ディラもクロムも大好き。外見年齢20歳。
中身はロリでもお姉ちゃんでもどちらでも、構いません。コーラであることがわかれば、調理は役者さんに任せます。
(※インドランスとは、この時代に存在する地球外生命と人間と機械を融合。弄って創られたアンドロイドのこと。元人間。外見は人間とほとんど変わらない)
(※インドランスの実験に失敗し、暴走して制御がつけられなくなってしまったモノをキャギラウイルスと呼ぶ。元同属と呼ぶインドランスもいる)
コーラはディラが12歳の時からずっと一緒に訓練を受けたり生活を共にしてきた為、友人として心をかなり許している。
コーラのような旧式インドランスは、感情が人間に近く、ナチュラルな反応を示すものが多い。その中でもコーラは改造型で、かなり喜怒哀楽が激しい。
●ダナジリア・ヴェルナス。(ダナ)男。
操縦者。インドランスではない、地球で創られたサイボーグ。
外見はガタイの良いおじ様。正義心が高く、熱い。クロムとディラとコーラの父親のような男で。愛情深い。元騎士。ダークの先輩。
人間として死んだときは46歳。それから何十年も経っている。
悪党や海賊を心の底から嫌っているが、情が熱い為困っている人をほっとけない。
【宇宙海賊船エドガー】
●ジョーカー。(偽名)男。
黒い狐の面を着けていて、他人には滅多に自分の顔を晒さない。海賊船エドガーの船長。面が取れるまでは声が少しこもってる。
宇宙、大海原を旅する、気ままな海賊。血も涙もない大悪党と言われているが、本当は優しくて熱い。ダークヒーロー。
だがそれを押し殺しており、冷静で冷たいように見える。
基本、淡々と話すが。時に、人に圧力をかけるような口調で喋る。
クロムにはじめて会った時は16歳。現在34歳。ダークを大層嫌っている。ダークとは極力話したがらない。
●テトラ。男。
物腰柔らか。超素敵思考でポジティブ。棘がない。特に声だけは優しい青年。ジョーカーの相棒。
表情はいつも微笑をキープ。何を考えているのかわからない雰囲気がある。マイペース。
年はジョーカーの二個下。外見は18歳。詩的で素直。海や星、ロマンチックなものが大好き。
地球で先端技術の実験体にされていたが、ひょんなことでジョーカーと出会い、意気投合。逃亡し。ジョーカーと同じ道を歩むこととなる。
普通の人間ではなく、インドランス(※コーラと同じ)である。コアだけ旧式。
エドガーのナビゲーター兼操縦者。
【ケテラス星・アイゼル城に帰属。宇宙軍艦船メルヴィン】
●ダルダディア・ルーティ(ダーク)。男。
ケテラス星中央大陸アイゼル城騎士隊長。軍艦メルヴィンの船長。ヒーロータイプ。
真なる血統王族の居なくなった壊れかけの国を、未だに守り続けている。優しくて強い。甘い声。
平和な世の中を作る為。日夜奮闘し続ける、真っ直ぐな青年。現在34歳。
【ケテラス星・アイゼル城】
●リンディア・ロワーツ(リン)。女。
28歳。血は繋がっていないが、クロムの姉。孤児だった。6歳の時、アイゼル王家に引き取られる。
落ち着いていて、滅多に感情が高ぶらない。クロムのことを「名無しの」と呼ぶ。
CAST(男4、女4)コーラとリンディアは掛け持ちOK。
クロム 女:
ジョーカー 男:
テトラ 男:
ディラ 女:
ダーク 男:
コーラ 女:
ダナ 男:
リンディア 女:
【第二幕・開幕】
■シーン0・義姉妹
18年前。アイゼル城。幼いクロム(九歳)と、リンディア(十歳)が、ガーデンで遊んでいる。
クロム「おねえさまーっ」
リンディア「名無しの? こっちよ」
クロム「う? あっ、きゃっ!(転ぶ)」
リンディア「だ、大丈夫!?」
クロム「あうー」
リンディア「……ほら。手を取って」
クロム「あっ、ありがとうございますっ。えへへっ」
リンディア「あなたは本当に、花のようですね」
クロム「えっ? あっ。おねえさまは、大きなひまわりみたいですっ!」
リンディア「えっ……? そ、そんな。それは、あなたでしょう?」
クロム「う? ふふっ。見て、おねえさまっ! シロツメクサが絨毯みたいですっ! (草原に転がる)きゃはははっ」
リンディア「……転んで怪我をしますよ。名無しの」
クロム「お姉様、私――」
18年後に切り替わる。
クロム「もう、名無しでは、ないんです。お姉様。アイゼルの女王になるのは、私こそ相応しい。お姉様だって、そう思うでしょう?」
飛び起きるリンディア。そこは、アイゼル城の自分の部屋。
リンディア「っ!!?! (息を切らす)……っ……」
昨日のダークの声(リンディアの脳内にだけ響く)「――リン、聞いて欲しい。クロムが……。名無しの姫がやっぱり生きていたんだ。俺、迎えに行って来る。……良いよね? リンが女王になるの、きっとクロムも祝ってくれるよ」
リンディア「いやっ……! いやああああっ!! ぁぁぁああああっ!! (叫び続ける)……」
部屋の扉の向こうから、足音がし。扉を激しくノックする音が響く。
ダーク「リン!!? リン!!」
リンディア「ダーク……」
ダーク「入るよ!?」
リンディア「……っ……」
部屋に入ってくるダーク。
ダーク「どうしたの?」
リンディア「……なんでも、ありません(身体が震えている)」
ダーク「リン……」
リンディア「ダーク、」
ダーク「ん?」
リンディア「名無しのを。……彼女を迎えに行って下さい」
ダーク「……あ、うん」
リンディア「クロム・ロワーツを、新女王に推薦します」
激しい音楽が、鳴り響く――。




