表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

【メアリー&マックス】 ~『欠けている』二人の物語~

シリーズ「みんな欠けている」

物語においての登場シーンは全くなし

しかしテーマ的な意味では『欠けている』に通じるものがあります。

http://ncode.syosetu.com/n6327p/


挿絵(By みてみん)


 コチラは、アヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀長編映画賞や2004年にアカデミー賞短編アニメーション部門を受賞したクレイアニメです。

 単館系作品なこともあり、ご存じの方は少ないかもしれませんが、素晴らしい映画。

 別に、物語の中にも出てきてないのに何故私がコチラで解説を書くかというと、この映画があまりにも凄いから! 『みんな欠けている』シリーズのテーマにあまりにも通じるものがあったので、あえてココで紹介させて頂きます。



 実はそこまで期待せずに普通に良い感じの物語なんだろうなと舐めて観に行き、良い意味で裏切られ、ガツンと殴られたような衝撃うけました。

 


 オーストラリアのメルボルンに住む八歳のメアリーは夢想家で友達がいない少女。そんな彼女は友達を作るために電話帳で偶然みつけたアメリカのマックス・ホロウィッツに手紙を送ります。相手のマックスはニューヨークに暮らすアスペルガー症候群を抱え、人の感情というものを理解出来ず、人とのコミュニケーションの取り方が分からず孤独に生きる男性。突然の届いた手紙に激しく動揺するものの、彼がずっと求めていた友達という存在をその手紙に感じてメアリーへの返事出します。そうして二人の奇妙な二十年以上に渡る交流が始まるという物語なのですが、コレが普通にお涙頂戴の内容と思ったらトンデモナイ。


 そのやり取りは、二人にありきたりな『救い』とか『癒し』をもたらす甘いものではなく、全く会った事もない二人なのに、時には相手を人生のどん底へと突き落とす事も……。そして互いに干渉することで影響を与え合い、それぞれの人生が展開していき、最後に、二人がその交流から何を感じ受け取ったのか? 是非それは、実際観て味わってもらいたいです。


 ある症状を抱え悩んでいる人物と、ままならぬ人生に悩む人物、そんな二人が出会うことで始まる物語という意味では『欠けている』と同じ。そして互いが相手に求めているのが、理解とか癒しではないという部分も同じなのですが、私にはこんな深く凄まじい物語とてもじゃないですが思いつくことすらできません。


 現在はメアリー&マックス Blu-rayとDVDも発売されています。良かったらご覧になってみて下さい・

 

 公式サイト

 http://maryandmax-movie.com/



Mary and Max

監督 アダム・エリオット

製作総指揮 マーク・グッダー

ポール・ハーダート

製作 メラニー・クームズ

脚本 アダム・エリオット

撮影監督 ジェラルド・トンプソン

美術監督 クレイグ・ファイソン

プロダクション・デザイン アダム・エリオット

キャスト(声)

フィリップ・シーモア・ホフマン

トニ・コレット

エリック・バナ

ベサニー・ウィットモア


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ