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黒と青、金と青、銀と紫  作者: 朝山 みどり


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08 国王目線

 国王として拒否出来ずに第二妃を娶ることになった。


 後継が必要なのはわかっている。自分の子を後継にという気持ちもある。


 だが、意固地になってしまい引っ込みがつかなくなった。自分にも周りにも、エミリーにも腹が立って仕方なかった。


 だから、責めてもの腹いせにエミリーと同じ紫の目の娘を希望した。子供が紫の目を受け継げば慰めになるだろうと言ってやった。


 やがてやって来たのは男爵の娘。聞くと貧乏な没落した男爵家の育ちだとか、エミリーの実家のサンダース侯爵が言うには、第二妃になった娘を利用して社交界に返り咲こうと、外戚として成り上がろうと夢を見ているとか・・・

 そんな汚らわしいやつらは、御免被りたいが、生憎と娘が紫の目を持っているとか・・・馬鹿な条件を出してしまった。

 だが、サンダース侯爵と侍女長がうまくやってくれると言うのが心強い。

 やがて、謁見の日。気なれない晴れ着を着たもっさりした両親と弟。と娘が立っていた。

 ちらりと見た娘は美しく心惹かれたがそのことにも腹が立った。挨拶されるのも疎ましいと王妃の体調を理由にすぐに部屋を出た。宰相までポカンとしているのが愉快だったが、ちらりと見た娘の紫の目が傷ついた表情を浮かべるのを見て胸がチリっとした。

 婚姻の儀のとき、男爵があの娘を俺に渡したくなさそうに歩いて来るのを見ていらいらした。

 おれはあの娘を大切にする。お前こそ娘を使って借金を払っただろう。そう思った。

 義理で出席したサンダース侯爵たちも不愉快そうにしている。それは仕方ないだろう。エミリーの競争相手だからな。娘が美しいから余計にだ。


 そして俺は自ら娘を離宮に案内した。

 そして名前を変えるように言った。エミリーが二人なんて面倒だから。


 俺は娘の名前を決めたかった。美しい紫の目にふさわしくバイオレットと呼びたかった。

 だから、娘が名前を決めて下さいと言って来ると思っていた。侍女にも

「陛下は名前をつけたいみたいですよ。だけど言えなかったみたい、お願いすればいいです」と娘に言うように言いつけていた。だが娘は自分で名前を決めていた。


 デイジー。よりによってデイジー。この国でデイジーの話を知らないものはいない。

 子供の話に出てくる魔女。子供をさらって食べようとして逆に池に落とされて魚につつかれる。デイジーにさらわれるから子供は一人で森に言ってはいけない。池で遊んではいけない。そんな話のデイジー。失敗して泥まみれになるデイジー。

 間抜けなデイジー。デイジードイジー。それをよりによって・・・・

 侍女が躊躇いながら教えてくれた。

「デイジーって名前は誰もが知ってる名前だから、便利よ」と仰って止められませんでした。と謝罪された。なんて娘だ。だから嫌だったんだ。


 まぁ、子供さえ生んで貰えば用はない。その後は実家に引き取って貰おう。


 そう思っていたら、どこのどいつがやったんだ。


 娘の家族を殺した。一応事故に見せかけているが・・・確かに外戚として大きな顔をされたら面倒だ。だが、あの男爵に野心はない。どうみても人のいい男。人のいい親が騙されて没落したしがない男爵だ・・・犯人が見つかっても良くないし、見つからないのもまずい。

 だが、腹の子は無事だったということで一安心だ。


 優しくしてやらねば・・・




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