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黒と青、金と青、銀と紫  作者: 朝山 みどり


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15/22

15 三人の王子

[ママ、マイクだよ。あの子が待っているから王妃宮に来てね。その前に、ただの侍女のジョシーを見舞ってやって!]


 王妃がジョシーの子供を連れてきたことはイサドラから、すぐに実家のサンダース侯爵家に伝えられた。


 あわてて、やって来たサンダース侯爵は

「エミリー、この子はあの侍女が生んだ子だろう!マイクがいるのだぞ」と咎めたが

 エミリーは晴れやかに笑ってこう言った。


「そうでしょうけど、この子こそわたくしの子供です。この髪、この目。王にふさわしい」


 それを聞いたサンダース侯爵があわてて

「エミリー、軽々しくそのようなことを言ってはいけない」と止めたが

「お父様、わたくしは王妃ですわよ。子供の母はわたくしです。ジョシーは単なる侍女ですわよ、わたくしの」


 一方、意識が戻ったジョシーは、我が子がいないことで半狂乱になってベッドから起き上がろうとして、医師に押さえつけられていた。


「ジョシー様、まだ体が回復していません。ここで無理してはいけません」


「なんで?なんでなのよ!わたしの子よ」とジョシーが叫んでいると


「王のお子様だからよ」と銀灰妃の声がした。


「なんであんたが来てるのよ」とジョシーが噛み付くと


「わたしは銀灰妃。この宮の主。見舞いに来てあげたのよ」と片眉をあげて答えた。

 デイジーの足元にはトーマがまとわりついていた。


「おとなしくしてなさい。体を回復させないとね。黒髪に青い目の赤ん坊を見に行くには先ず、回復ね」


「黒髪、青い目!」とジョシーが呻くように呟くと


「そう、陛下と同じ黒髪。同じ青い目。奪われていいの?」とデイジーの優しい声が答えた。



 王妃宮では、黒髪の赤子はウィリアムと名付けられて大切に扱われていた。

 王妃の居間で昼間は過ごし、夜は王妃のベッドの隣りのベビーベッドで眠った。


 上の二人の息子のうちアレクは国王の宮と王妃の宮の間に部屋を移された。


 マイクは昼間はアレクと一緒に過ごし夜は、王妃の宮の部屋に戻りイサドラが面倒を見た。


 サンダース侯爵は娘、エミリーを見舞い、ウィリアムを抱っこしてあやした後で、マイクに会いにアレクの所にやって来た。


 二人は同じ家庭教師から学んでいる。共に優秀だと太鼓判を押されている。


 真面目に努力するアレク、すぐそばに良いお手本がいるせいか、要領よく全てを吸収していくマイク。

 マイクこそ我が侯爵家の血を引いている。どうせならこの子を王にしたいとサンダース侯爵は思う。


 だが、王に瓜二つのウィリアム。王の愛情を一番受けているのは、長男のアレク。アレクはあのネズミが生んだ。エミリーの腹から出たマイク。そのエミリーは侍女の生んだウィリアムを・・・

 至らない娘のエミリー。やはり、エミリーを・・・

 サンダース侯爵はそう決心してマイクに笑いかけた。



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