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19歳の、止まった時間

作者:
忘れられない人がいる。

15歳の春、私は彼に出会った。
不器用で、ぶっきらぼうで、だけど時々見せるまっすぐな眼差しが、心に残った。

イヤホンを分け合った夏、手がふれた夜、渡せたチョコ、渡せなかった想い。
私たちは、あと少しのところで何度もすれ違った。

そして彼は、突然転校した。

最後にかけた電話で、彼は言った。
「もう電話してこないで」

それが、彼との最期の会話だった。

大学に入った春、彼の訃報が届いた。
19歳、バイク事故。あまりにも、あっけない終わりだった。

私の時間は、あの日からずっと止まっている。

――これは、夢でしか会えなくなった彼を、今も想い続ける私の、静かな再生の物語。

*更新は20時です。
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