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4. 百物語 第四話

「ねぇ、誰がいないの?」。 そう、『1人いない』が問題では無い。 『誰がいなくなった』のかが問題だった。 そもそもの話し。 百物語をしようと言ったのは誰からだ? 俺ではない。 俺は誘われたのだ。 それなら誰から? 知らない。 いや、憶えていない。 体育館倉庫には、確実に10人は居たはずだった。 9人では不可能だ。 いや、不可能ではない。 でも、かなり無理がある。 それなら、いつ頃から9人になったんだ? 突然、東扉が開かれた。 「コラッ、お前達ッ!体育館で何をしているんだッ!」と、体育館で騒ぐ俺達に気付いて、戸締まりの見廻りをしていた担任の先生に見つかった。 俺はゆっくり右手を上げながら、「あの…、先生…」と事の顛末を先生に話した。 そして俺達は、先生に連れられて職員室へ行った。 そこで偶然、クラス名簿を見た俺は、「先生、どうして名簿の真ん中が、空白なんですか?」と、空白の1行を指差した。 クラス名簿を覗き込んだ先生も友達も、「あれ?」と首を傾げた。 翌週の月曜日。 教室の真ん中の席だけが、誰も座らない席があった。 いつ頃から空席だったのか? 座っていたのは、男の子?女の子?だったのか。 顔も名前も、誰も憶えていない。  

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