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3. 百物語 第参話

体育館倉庫を最後に出た俺を待っていた友達と一緒に、体育館倉庫の扉を閉めた。 振り返った俺は何故だか、俺の前を歩く友達の背中を、順に数えてみた。 1人2人…9人…? あれ? 1人足りない? 俺よりも遥か前を歩いている友達に、俺は「ねぇ…」と声を掛けた。 体育館の中で響き渡る俺の声に反応した友達が、一斉に立ち止まると、一斉に俺に振り返った。 俺よりも遥か前を歩いていた友達の中で、それでも俺に近い友達が「どうしたの?」と俺に聞いてきた。 俺に近い友達に、「誰か先に帰った?」と俺は逆に聞き返した。 今度はさっきとは逆に、俺よりも遥か前を歩いていた友達に、一斉に振り返った。 俺よりも遥か前を歩いていた友達は、自分の周りを見回して「いいや、誰も帰ってないと思うけど…。どうしたの?」と俺に聞き返してきた。 俺は「1人いないんだけど…」とボソッと呟いた。 しかし呟いたはずの俺の声が、体育館の中に響き渡った。 そして各々が数え始めた。 1人2人…9人…? あれ? 1人足りない? 友達は「なんで?なんで?」と一斉にパニックに陥った。 でも何故だか冷静だった俺は、「ねぇ、誰がいないの?」とパニクる皆に聞いた。

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