第3話 広域手配17号
今回は、広域手配犯の逮捕でおお手柄を立てます。
この日、我々は忘れる事もできない事件が起きるとはだれも予想はしなかった。
「ねぇ、ねぇ、どうしたの。」
「大丈夫。」
と、その時だった。
「おい、大丈夫か。」
「ねぇ、しっかりして。」
そこへ、1本の無線が入った。
「現在、浜松町駅前ロータリー付近において女子高生が倒れている模様、現場は浜松町駅付近。」
「機捜201から警視庁。」
「はい、警視庁です、どうぞ。」
「浜松町駅へ現場へ向かいます。」
「警視庁、了解。」
機捜201号はサイレンを鳴らして、現場へ向かった。
現場には、救急隊と鉄道公安隊が到着していた。
「状況は。」
「はい、かなり酷い状態です。」
「そうですか。」
「つまり、犯人は誰かに薬を飲まされた可能性が高いって事か。」
「はい、通報者の話によると体躯坐りした状態で倒れていたって事です。」
「なるほど。」
安藤主任と青山刑事は犯人の行方を追うことにした。
と、その時だった。
「主任、あの車は追い越してみたけど。」
「よし、声を掛けて見ようか。」
安藤と青山の覆面は、赤いアテンザを停車させた。
「こんにちは、警察。」
「はい、何ですか。」
「さっき追い越した車はうちの車なんですけど。」
「そうでしたか。」
「あの、何か急ぎでしたか。」
「あ、いえいえ、私は今友人と会うために急いでたので。」
「そうですか。」
「ええ。」
「今、事故が多いので気を付けて下さい。」
と、赤いアテンザはそのまま走り去っていった。
ところが。
「主任、あの男、広域手配犯に似ていなかったか。」
「えっ。」
「あっ、あの赤いアテンザに乗った人か。」
そして、機捜201号は赤いアテンザを追った。
丁度、警ら中の機捜404号が赤いアテンザを発見し、追跡を始めた。
「そこの、赤いアテンザ直ちに止まりなさい。」
「チっ、捕まってたまるか。」
と、赤いアテンザはもうスピートで逃げ回る。
「凄い、ドラテクだ。」
「何て野郎だ。」
「おい、あの男は広域手配犯17号だ。」
「何、そいつを捕まえればお手柄だよ。」
「おう。」
高速を降りて、一般道へ入った。
そして、赤いアテンザは行き止まりに追い込んだ。
「くそー。」
「逃がさねぇぞ。」
「放せっ、放せって言ってんだろ。」
「ヤダ、俺は死んでも離さないぞ。」
3分後に、201号も到着した。
「確保ーっ。」
「ぐはっ。」
「動くなっ。」
「手を上げろっ。」
赤いアテンザに乗った広域手配犯17号は逮捕した。その後、安藤班は警視総監賞が表彰された。
女子高生の救護から始まった事件が広域手配犯を逮捕するとは、やるね機動捜査隊は。