第1話 強盗逃走車を追え!
機動捜査隊に新人刑事が着任の話を書いてみました
機動捜査隊は覆面パトカーで密行し、重要事件が発生した時に現場へ急行し、初動捜査に当たる警察の執行部隊である、犯人と遭遇することがあるため、常に拳銃が携帯を義務づけられている危険な職務である。
安藤主任たちが携行している拳銃はリボルバータイプの38口径である。
この班は、4交代制で当番勤務は午前9時から翌朝の9時まで24時間、私と青山が所属する第2機動捜査隊・早稲田分駐所は各地区に回って担当している。
この日、青山がコンビを組むのは捜査主任の安藤とペアを組むことになった。
「機捜201、只今から密行。どうぞ・」
「了解。」
機動捜査隊の201号は、パトロールへ出発した。
そこへ、1本の無線が入った。
「警視庁から各局、各移動へ、各移動へ、応答願いします。」
「はい、こちら、機捜201です、どうぞ。」
「世田谷東署管内において強盗事件発生、犯人は現金を奪って逃走した模様、現場へ急行せよ。」
「機捜201了解、直ちに現場へ急行します、どうぞ。」
「警視庁、了解。」
午前10時15分、世田谷東署管内で強盗事件が発生した、覆面パトカーはサイレンを鳴らして急行した。
現場へ到着すると、やじ馬がいっぱいになった。
「はい、男の人が来てナイフのようなものを持って私に脅され、現金を奪って逃げていきました。」
「どの方向で逃げたか、わかりますか。」
「そうですか、右に曲がってそこへ逃走しました。」
「それで、犯人の車は分りますか。」
「そうですね、車は赤いスポーツカーだったな。」
「赤いスポーツカーですね、ナンバーは。」
「ナンバーは練馬で、たの65-91です。」
「そうですか、わかりました早速手配します。」
青山は無線で連絡し、犯人が逃走していると思われる赤いスポーツカーを手配した。
周辺を聞き込みをした結果、路地裏に止めてあった赤いスポーツカーに乗ったところを目撃していたのだ。
「よし青山、犯人は赤いスポーツカーで犯人は20代か30代の男で、身長は170設置位で金髪している。」
「その男を追えばいいんだな。」
と、言って、覆面パトカーに乗り犯人を追った。
赤いスポーツカーを捜索していると、又警察無線が鳴った。
「至急、至急、警視庁から各局渋谷管内、児童連れ去り事件発生、近くのパトカーは近い移動局はありますか。」
「機捜201です、どうぞ。」
「傍受了解ですか」
「了解、直ちに急行します。」
そして、覆面パトカーはサイレンを鳴らし、現場へ向かった。
現場には友達と薬局の人が警官に話を聞いていた。
「ええ、店番をしていたらその男が逃げている所を見て、その男が小学生を連れて車で逃げて行ったんです、その時にその男の子二人が薬局に来て、通報したんです。」
「それで、犯人の特徴は。」
「はい、男の人が来てナイフのようなものを持って私に脅され、現金を奪って逃げていきました。」
「どの方向で逃げたか、わかりますか。」
「そうですか、右に曲がってそこへ逃走しました。」
「それで、犯人の車は分りますか。」
「赤いスポーツカーでした。」
「で、車のナンバーは。」
「さぁ。」
そこへ、1人の小学生が安藤主任に言った。
「おじさん、あれはトヨタの86だよ、ナンバーはね練馬のたの65-91だよ。」
「ほう、君が車を目撃したのか。」
「うん、僕が持ってるミニカーと同じだったから。」
「そうか、ありがとう。」
「青山、すぐに手配だ。」
「了解。」
青山は、無線で報告し緊急手配をした。
そして、2時間後に手配中の赤いスポーツカーを発見した。
「主任、あの車です。」
「よしっ、追跡だ。」
「はい。」
そして、覆面パトカーは赤いスポーツカーを追跡した、赤いスポーツカーは猛スピードで逃げ回る。
「あっ、うわーっ。」
と、男はブレーキをかけたら、そこは行き止まりだった。
「待てー。」
と、青山は手配した男を追いかけた。
「くそー、しつけぇ奴だな。」
「俺は放さねぇぞ。」
「てめぇ、ぶっ殺すぞ。」
青山は拳銃を取り出した。
バキューン
と、1発発砲した。
「くばっ。」
「あっ、やっぱりこいつは強盗事件の犯人とそっくりだ。」
「そうか、よくやった青山。」
「はい。」
「主任、小学生の方は。」
「無事だ、もう保護した。」
「そうか。」
赤いスポーツカーに乗っていた男の名前は、緒方良一、借金による犯行だった。
こうして、事件は解決した。
そして、次回も華麗なるアクションが満載です