昭和63年3月 暗雲と微かなのぞみ 1.
ちとズレます いちおう2話程度 そのあと灰色の枢機卿に戻ります
CQ出版社 幻のレーダーウルツブルグ 来ました。
ヤフオクで4000円ですっ!
で、Amazonだと7万円オーバーってなんでやねんっ!
オクでなければ最近閉店が目立つブックオフ巡りを、、、って考えました。
あるいは邪神ちゃんの神田神保町巡りしてカレーですっ!
来たばかりなので一応開封したのみです。
いつもどおり週末土曜日の午後 大井町役場となりにある施設の図書室。
昼ご飯は北工を出たところに新しく*餃子と雑炊の店ができたのでそこで食べてきた。
正直今日は乗り気じゃないのだ。
すでに3年生は卒業していないはずなのだが、、まあどういうわけか青木先輩は居座っいている。
留年したとかじゃないよ。自薦で大学は決めているし。
乗り気じゃないのはべつに学年末試験を控えているからとかじゃないんだ。
ご実家案件ですわ。
「あ、、羽根田伸二 いつもより遅いじゃん。というか、、元気ないじゃんか。なにかあったの?」
「羽根田くんどうしたの?」
今日は綾乃ちゃんいないんだね。
というか、、この二人に話していいものやら。
「綾乃ちゃんには話さないでほしいんだけども いいかな?」
なんで綾乃ちゃんなの?
古川さんならいいのかな?
まあ、、そういうことにしてあげるわ。
「どうしたのよ?」
じつは、、
「お家の事かぁ、、、早く決めないといけないじゃんか。でも国立ならどうにかなるんじゃないの?
それと、、恵さんはなんて?」
「わたしがしんじくんのおせわしますから って。そしたらさ、、京香さんにむちゃいいなさんなって
いちおう初年度の学費ぐらいはバイトでためたお金あるからどうにかなるし、償還不要の奨学金 定年まで公立校の教師になればいいやつ 露木先生とかが使ったやつね を受ければどうにかなるんだけども」
工学部だからなあ、、というか教職課程行く大学にあったかあ?
まあそうでしょうね、、
「奨学金かあ でもそれだと、、あなたがやりたいことできないよね?」
やりたいことか、、、大学院に進み最低でも修士号だよね。
そのままうまく大学にのこって研究を なんだけども、
仮にだ、工業高校の電子科教諭の免許をとり償還不要の奨学金で公立校の教職となると
まじでどおですかね?
雑務に追われて論文どころじゃなくなる。
部活の顧問とかやらにゃいかんし まあ趣味かませばいいんだけどさ。
たぶんね。
いちおう研究発表というのはあるにはあるが、学位論文クラスの、、となるとねえ?
あべし、、
「そうさなあ、、、」
「羽根田くん、、、まだ諦める時間じゃないと思うけど?いちどさあうちの兄に相談してみたら?」
安江ちゃんのお兄さんか。
いつぞや、、妹のことよろしく、、、
と言われたんだけどもさ。なんだろうかね?
そういえば、、北工祭のときにあった以来ですね。
「なにかヒントになるかもしれないな。あってみるか」
うん!
はあ、、ほんと、、羽根田伸二って運がないわね。
あんな事件がなければ普通に西高でも行っていたとおもうけど
というかぁ~毎日いっしょに途中までぇ きゃは!
まあここにいる安江ちゃん、、いないけど古川さん、それに綾乃ちゃんと、、
そうだとしたら、、少なくとも羽根田伸二は恵さんのところで普段生活せず
私とだけ、、いやそれはむずかしいか 今はね でもぉ~
あたしがどうにかすればぁ~ 三島の望月さんのところでぇ~
にゃあ~
「よしみちゃん?ねつある??」
きがつくと羽根田伸二の手がおでこに、、
はっ!
「あああああ~ 羽根田伸二ぃ~ だっだいじょうぶよっ!」
佳美ちゃん、、羽根田くんのこといつも罵倒しているけどよっぽど好きなのよね。
年末試験がおわり、久しぶりに竹井酒造に行くことにした。
たしか夏休みの前半だったな
あるとき、
「あの羽根田くん、、その、、うちに来てほしいんですけどぉ」
と
なんのことはない夏休み中、竹井酒造でアルバイトしていたんだよ。
このときに経理の勉強をさせてもらったのよね。
で、この前日商簿記2級を。
まあまず3級とりましたが、北工で簿記わかるのがほとんどいなくてもうね。
京香さんですか?
「しんちゃんやい、、わたしは語学さておきそっちわわわあああ~」
と逃げました。
じゃあなんで座敷牢状態のときに宅建とらせたんよ?意味不明ですわ。
2アマとろうとして んなもん後でもとれるでしょ? だったよね。
というのも、
「羽根田くんは宅建持っているんだから、この際だ経理の勉強したらどうだい?
のちのち役に立つとおもうから」
と竹井先輩の助言なんだよね。
ちなみに、、うちの京香さんの語学なんだけども、その親が外務省におりまして、、
その関係なのよね。とはいえ京香さんは帰国子女とかじゃないよ。
なんでまた西ドイツ留学してあんなところにいるのかが、、まじでわからんけど、
ちなみに綾乃ちゃんの母親って京香さんの先輩にあたるんよね。
というか、、実家近くだし。
ということで竹井先輩がこちらに帰ってきているというので久しぶりに訪問。
ちなみに、末妹は姉の安江ちゃん同様におだじょ合格です。
恭子の家もそうだけど、女子は基本おだじょみたいなんだよね。
まあ恭子のばあいはじいさまが箱根のお嬢様私立に中等部から入れようと考えたみたいだけどさ、
たぶんいろんな意味が含まれているんだろう恭子の場合は、、
去年もうちの高校で小学生引き連れて闊歩していたわけだし。
「ひさしぶりだね羽根田くん 新しい生徒会どう?」
いやあそれ聞いちゃいますか、、
高橋がああなんで、その副会長の並木さんがやり手でして
というか、定期的におだじょ行かないといけないのはちょっとぉ~
「羽根田くん?どういう意味かなあ~」
あらいつの間に、、
「いやね、、田村さんニガテなんですよ幼稚園のあたりからさ、、安江ちゃんは違うところだったから
あれだけどさぁ、、それ瀬戸佳美が知ってます」
やつが自分のこと嫌っているのは前から知っているけどさあ~
「そうなの?それでいて、、、羽根田くんが調整役でしょ北工のってさ、、つらいでしょぉ~」
「まあむこうもあからさまに避けているけど、、あの岡部さんって、、どうもなんかうちの井原恭子の
お身内なのよね。恭子に聞いたけど う~ん、、どうだっけ?ってレベルだから」
井原恭子のお身内って、、羽根田くんのじゃないの?
まあいいか、、
「安江ちゃんから聞いたけど、、、お家の状態がよくないんだって?
いちおう聞いておくけど、国立で長岡か豊橋希望だよね?自薦もしくは推薦で」
はい、、、
自薦か推薦だとそうなるか、、というか、青木のやつは自薦だっけ?
「長岡なら住むところも安いと思うからバイトでどうにかなると思うけどさ、
バイト三昧でレポートきついぜ?
ここから通える範囲だと、どうにか横浜か無理すりゃ静岡だけども」
あいつはどうするつもりだ?あっちにアパート借りるのか?
あるいは、、まさかなあ?
「うちの母親ともいろいろ話してはいます。いろんな意味でちょっとまってほしい
ということなんですよ。あとは、償還なしの奨学金を使うという手もあるんですが」
「羽根田くん、それあれだろ?露木先生とかが高校大学のときに使ったやつだろ?
正直言うと、、微妙だとおもうし。君がやりたいのはたしかマイクロ波だったよね?
となると、、北工にかりに赴任したとして そもそもさ電子科の枠があるかは?だけどさ
いちおう研究報告はださないと、、なんだけどそれが日常業務という名の雑務、
さらに部活の顧問 そりゃ囲碁将棋とかやっていればアレだけどその枠は普通科ということに
なってんのよ。
たぶん羽根田くんだと、、、ワンゲル部とか陸上部とか、、、
どうするよ?学位論文さ?」
ぎくぎく、、、同じこと考えてやんの。
陸上部の顧問はねえだろぉ~かんにんやぁ~
「竹井先輩、、実は自分も同じことを考えておりまして。なにか解決策はないものだろうか?
ええ、2部で昼間働いて、、ともですよ。従兄弟でいるんです、いま室蘭にいますが昼間は郵便局で契約局員しているのが」
「最悪なことも考えたほうがいいと思うのだけど、、、」
彼には酷だろうけども、、第三の選択肢だが、、将来を絶たれるその覚悟が。
「普通に就職ですか。。学位は通教、、、いくら通信機メーカーでも研究者としては絶たれますよ」
「絶たれるなあ残念だけどさ、、あ、、無線技士あったっけ?」
まだですが、、
いちおうとっておいたほうがいいだろうな、、今のうちに。
もし就職なんてしたら、、とるの大変だろうしさぁ。
「それと、、、安江ちゃんも言っていたけど、羽根田くんの語学力、
それとうちで学んだ経理とか。
北工の進路にかけあってみたほうがいいかもしれないな まあ現時点ではなんともだけどさ」
文系ですか、、
ということで、、竹井酒造をあとにしたんだけども、、
なぜあなたがそこにいますかね?
瀬戸佳美さん?
*小田原城北工業高校を出たところを右折し現在セブンイレブンがあるあたりにその当時あった。
今はたしか違うのよ。
んで、その1kmぐらい富水駅の方向に行ったところに万葉うどんの栢山支店があったはずなんだけどいつのまにか、、
河出書房 松本健一著 北一輝伝説 その死のあとに
という本がうちの町の図書館から放出されたのでもらってきました。
二二六事件の主犯の一人で銃殺刑になりましたが、一般的に超絶やべえ国家社会主義者なのですが
どうもそうじゃないらしい、、
中里介山、、大菩薩峠の作者ですね、、も北一輝の影響をうけたそうですが、このお方と父方のじいさまのお妾さんがどうのあるんですがどこまでアレなのかは歴史の闇ですわ。
この書だと、二二六事件そのものがGHQからすれば民主的反乱だというのだけどさ?
ようつべで療養中にいろいろ見ましたが、どうなんですかね?と。
時間があればいろいろ読んでみたいものです。