羽根田伸二の高校生活 昭和62年8月某日 松田町
モデルにした人は何人かいるんだけども、気が強く男子にはあたりがやたらと強い、、
それでいて美少女の部類。一種独特なんだよなぁ、、アクが強い???
で、それに家のことでさんざ嫌味言われたんだよなぁ、、、
おまえがなんで知っていますかね?
おまえさん美少女の部類なんだからへこむぜ?
筒抜けだったんですよ、、とある母親から全部同級生の娘に伝わりばら撒かれ、、ですわ。
え?
「わたしのこともっとかまってくださいっ!
羽根田伸二 いわないとわかんない!?
わたしあなたのことが好きなんですっ!
小学生のころからぁ~あなたがふつうのおうちのこならぁあ!」
うううう~
いきなり上大井駅で瀬戸佳美に告白されたんだが、、
なんかこういうの流行っているのか?
造り酒屋の娘さんといいこいつといい、、
はあ、、しゃあねえ、、
「明日空いている?」
うん、、、
「大井じゃあれだから、、松田の図書館でいいかあ? 10時で。その前に、、わからんところチェックしておいて」
ありがとお、、、
「いいから泣くな、、この件は恵には黙っておくから、、」
うん
じゃあ
なことになったんですよ、、やっちまった感はかなりあります。
でもさ、、駅の真ん前で女の子に告白されそのあと泣き出したんだよ?
そこでごめんなさい、、したらさあ。。
後々ひどいことになりそうな気がしまして・・・
そりゃ女の子泣かした
いやいやこいつが勝手に泣き出したんやで?
そんなのは世間様は通用しません 社会的に抹殺確定
ことになっているので、ここは責任取る必要ないけど取ることにしました。
連帯保証人ですかね?違うな、、
「羽根田伸二ぃ~待ったぁ?」
と省線、、いやJR松田駅からでてきた瀬戸佳美。
あいかわらずフルネーム呼びなんですね、、
昨日今日で変わるもんじゃないですよねぇ、、
「自転車だからいろいろ寄り道してきたよ」
ふう~ん 普通に、、電車でくればいいのにさぁ、、
まあ羽根田伸二らしいといえば、、そうなるよねぇ。
ところで、、
「そのワンピースかわいいねぇ」
っ!急になによぉ~予告なしにぃ~~
羽根田伸二にはじめてほめられた、、、
いつもは罵倒しているからなあ。
「あっありがとう、、綾乃ちゃんとくらべて。。どう?」
「単純に比べるのはむずかしいけどさ、瀬戸さんは瀬戸さんで可愛いし
そういうことだったのか、、、なるほどねぇ」
んん?
「羽根田伸二 なるほどねぇ~てどういうこと?? それと、、瀬戸さん呼びはやめてちょうだい 、、、佳美って呼んで、、羽根田伸二のことは、、直子ちゃんみたいにその、、しんちゃん「それはやめて、、まだフルネームのほうがいいです」、、、うっ羽根田伸二ぃ~~どういうことなのよぉ~
しんちゃんてよばせなさいよぉ~~~あまえさせてよぉ~」
めんどくさいやつだな、、
「歩きながら話すべきことじゃなんだけどさ、、恵とその妹に言われたのよ、、なんで彼女は自分の顔を見ると罵倒するのですかね?
って、、そしたら、、溜息ついて異口同音に「わかってないねぇ~」ってさ、、そういうことですか、、
佳美ちゃんに好かれていたんですね自分は、、」
ううう~
やっとわかったのね羽根田伸二、、わたしも素直になっていればさあ、、
ということで、松田町役場近くの町民文化センターに来たんですよ。
「ここで、、なの?」
「うん、、松田なら綾乃ちゃんとかに合わないでしょ?それと、佳美ちゃんの親御さんにも知られたくないって、、たぶん・・」
、、この辺しんちゃん、、いえ羽根田伸二らしい配慮なんだけどさあ、、
んんん?いまなんて? ちゃんづけしたよね??
キノセイデスカネ?
「ここんなかに食堂もあるから。こういう施設でそういうのがあるのって珍しいみたいだけどねぇ、、あ、秦野はあるのか」
、、、なんでそんなこと知ってんのよ、、
と奥の図書室に入り大テーブルのところに座り
「さっそくだけど、、どの教科でどのへんが苦手というかよくわからないのって?」
数学です、、
基礎解析なんだけどもぉ、、三角関数がねぇ、、
とりあえず基礎解析のチャート式緑本持ってきたのでそれをもとに、、
しないんだなこれが。
北工式の数学ですわ、、
ええ、、1年生で連立方程式を行列つかって解くような数学ですよ?
「ねっこうすれば解きやすいでしょ?
ってあれぇ~おだじょって文系・理系って3年生で分かれるの?」
うん 羽根田伸二、、ちょっと外でようか?
とロビーにでて
「わたし文系志望だし、、安江ちゃんも文系だけど綾乃ちゃん同様に短大って言っていたよ、、綾乃ちゃんは厚木の青短とか
わたしは4年制 法学部だし、、たぶん日大かな」
ほお、、
「佳美ちゃんは法律関係の職につきたい、、とか?」
「しんじ、、ほんとうわね、、、おだじょじゃなく北工のデザインに行こうって考えていたんだけどさ」
ちょいちょい、、北工デザインってさぁ、、入試に予備試験 すなわち課題試験 あってな、それで3割ぐらいが落とされるんだぜ?
ある意味で電子科よりも偏差値高いのよ。
ということは、、高橋の彼女さんって 超優秀なわけ?
あ、偏差値ですか?だいたい電子科で鴨宮とおなじぐらいですがね、、
とかいって、1年生の1学期期末試験で『ごときゅう』を連発し追試の嵐で夏期講習オプション付き、、、
工業だかららくできるとか余裕こくと、他のそれとは違い高専並みの授業でらくできず、、、
でこの時点で数名が退学し、鴨宮、西高に散っていくのだ、、
*極稀におだじょに散るのがいるらしい。。。
「えと、、そうだったの??」
しらんのよ、、
そもそも中学2年の半ばから3年のはじめぐらいまで行っていないのよ、、
それでいて成績はトップクラスってさあ?
こんど河口のやつに聞いてみるわ。
「うん、、浦野さん、、って覚えている?中学の時に吹奏楽いっしょ、、というかいまでもなんだけどさ、彼女は**音大付属受けたんだけど、、、その予備試験で落ちたそうよ
わたしのばあいは、、、それすら受けさせてくれなくてねぇ」
めんどくさいお家ですね、、そんなにすんごいお家柄?
ってか、、竹井酒造の方がまだオープンやんけ、、
まあ~だ行ったことないけどさぁ、、
「佳美ちゃん、、絵画とかで入賞経験は?」
「あるよ、、、ってさらってちゃん付けしてくれているのね、、しんじ、、ありがとうね、、
こんな性格だからさぁ、男の子からそう言われたことないし、、うれしいよぉ」
なんかしりませんが、抱きついてきました、、、、
綾乃ちゃんみたいですね。。。
「佳美ちゃん、、それはいいんですけどね。。。」
あっ
「ごめんなさい、、もどりましょう 」
とさっきの数学の続き。
「しんじは英語も、、だよね。安江ちゃんが驚いていたし。しんじはなんで鴨宮や西高いかなかったの?」
「本当はすべて断ち切るはずでした、、県外の高専とか行こうとしたんだけども綾乃ちゃんに泣かれてね、、
恵も「なにもそこまで断ち切らなくてもいいじゃんかぁ~」って。。
それと、、自分には選択肢がないからなぁ、、知っての通りだし。
これで推薦枠使って国立行けばまあどうにかですわ」
選択肢、、、わたしのも選択肢ってないのよね。。
どうしてかなあ、、
「しんじ、、断ち切らなくてよかったね。こうしてわたしと一緒にいられるんだぞっ!感謝しなさい!
あ、あとここ教えてっ!」
というか、、あなた数学全般的に、、、ってまあ他から比べればレベルは高いんだけども。
なんで成績落ちたのかがわからんし、、元は20番以内には入っていたらしい、、んだけども
ある時を境に落ちてきたつーのよ、、
あるときっていつよ?
「ありがとうねしんじ、、、その、、10月の中間試験でさあ、、
いい成績が出たらごほうびくださいなぁ、、、」
はい?
「ごほうび??なにそれ??」
小声で耳元に、、
直子ちゃんにしたことですよぉ この誑し!ふっ!
ぞわっ! 行き吹きかけんじゃねぇよ!
「なんでしっていますかね??えと、、」
うふっ
ないしょだし、、「じゃあ羽根田伸二!わたしは御殿場線で帰るからねぇ~
ありがとう!」
ということなんだが、、、
やべえことになったな
*当時の工業高校って、家庭科の履修義務がなかったのでこういうケースではどうなるんですかね?補修ですか? というか罰ゲームやん、、
**中学から音大付属に入るのってすごく大変だそうですね、、
なにかで見ましたが、毎週静岡から東京のレッスンプロのところに行くのに新幹線を使用し、、、ってさ。
まあいろいろ思い出して脚色や粉飾しながら書いてますが、まあ悪いやつじゃなかったんだろうな、、という結論に達し、いまでいうツンデレ系美少女だったんかあ?と。
英梨々成分は含まれているかもしれん、、が。
書いていて好きになってしまったっっって。