猫屋敷で 1992年10月某日 2.
愛川町取材かぁ、、、タイミング取れねぇ
校友会資料用の物置建てないとね。。御殿場駐屯地に。
この4ヶ月ぐらい行ってないわ。。
いつもの千石米穀店、、通称猫屋敷
店の方に入ると、今日はなぜかチンチラみたいな大五郎ちゃんが座っているし!
「だいご坊!」
にゃむ~ にゃまままぁごろごろごろぉ~
だいごぉ~
にゃむぅ~
「このこしんじくんに懐いているわねぇ、、メグちゃんは?」
「最近猫部屋で寝てばっかりいるし、、」
あ~まいちゃん!きたぁ~
いらっしゃいませぇ~ あっおにいさま!それと朱美さんと、、恵さん??
「はいそうですよ、、千石陽子ちゃん、、佐藤、、いえ羽根田恵あらため、、
加藤恵です このまえ、、わたしの母校で牧田三郎 牧田精機社長と一緒だったでしょ?」
「そおですよぉ~ あははははぁ~」
恵さんって、、変に感がいいのよね、、でもさ、、それでいて・・
あのおにいさまの失踪を防げなかったし、上海で自殺手前までいったこと、、
あなたはどう責任をとるんですかね?
まあ、、おにいさまを早期退職させたのは、、身の安全の確保という意味だったそうですが、、、
これを牧田三郎から聞いたときはさあ、、、
「あららぁ~めずらしい人が来ているわねぇ~羽根田伸二くんと、、朱美ちゃん!
それにぃ~
わたしの大好きなめぐみちゃぁ~ん! あさみおねえちゃんだよぉ~~~!」
げっ!なんでこの人がっ!
はっまさか、、、、
「しんじくん?なんかやった?」
「なにをどうしこめと?? おいたが過ぎますよ恵おねえちゃん?
あさみさんはオフのときここによく来ているんですよ
あ、、ここでドラマ撮ったのしらないのか、、」
しょなの?
「しんじくん、、、ごめんなさい、、、調子に乗りました、、
しんじくん、、
ちゃんとしたお話があります」
あ、、あさみおねえちゃん?時間とかだいじょうぶなの?
「恵ちゃん、今日明日は完全にオフだからぁ~大丈夫よ、、で?おねえちゃんにどうしろと?」
「立会人になってくださいな、、」
はあ??
「恵、、もしや、離婚の真相「ちがいます、、それはしんじくんが今話すべきでないと。。言ったじゃんか」 そうでしたね、、で?」
「まるやますみれこ、、、ちゃん」
はい??菫子が?
丸山菫子???
ん??
「羽根田くんちょっと、、、あさみおねえちゃんに言ってないことないかしら?」
「さあ?、、そもそもさいきんあさみおねえちゃんにはあっていませんしぃ、、、
ここは正直に言っておいたほうが後腐れ、、いえ面倒なことには、、ですね」
じつは、、、
「そんなことが、、あなたに血のつながった年の離れた腹違いの妹ちゃんがねぇ??
羽根田くん、、よそにおこちゃんつくっちゃだめだからね?
羽根田くんは綾乃ちゃんのものなの わかるよね?あさみおねえちゃんの言っていること?
わたしは残念だけど、、恵ちゃんとは血の繋がりがないのよね。。今回は」
今回ってどういう意味かしら???
朱美ちゃんからきいたけどさ、、しんじくんが事あるごとにいう
ハイゼンベルグもびっくりだぜ!
ですかね??
というか、、あさみさん?あなたいつしんじくんのおねえちゃんになったのかしら?
「わかったけどさあ、、恵ちゃん?? 一体全体なにがいいたいのかしら??」
じつは、、
「しんじくん?加藤真理子さん 覚えているよね? 菫子ちゃんのお母さんじゃなくて山寺の加藤のおうちにいた」
加藤真理子??
そういえば、、
「しんじくん、山形でおばさんのお葬式になっちゃって、、まだ若いんだけども乳がんっていっていたわね、、明日朝の新幹線で大宮経由で行きます」
ありゃ確か、、上田勤務もそろそろ終わりな時期じゃないか?
長野オリンピックはすでに終わっていたから、、あ~でもあれか、北米行きの辞令はまだだったよね。
というか、、、うちの父親が亡くなったのは、、
「あのときの、、か?」
はい、、
「たぶん、、、長くはないとおもうのよ、、というよりも、私含めていろいろおかしいのよ、、」
恵ちゃん、、あなたはもとからおかしいのでは?
「あさみおねえちゃん?なにかしつれいなことかんがえませんでしたぁ?」
びくびく、、、
「ナンノコトデセウカネ?」
はあ、、、この人いつの間にかしんじくんの影響受けたみたいね、、
というか、、しんじくんを弟みたいにあつかっているしさぁ、、
しんじくん?この誑しが、、
あのぉ~恵さん??なんでジト目でこっち見るんですかね??
「あんの、、、これすなわち、、、菫子ちゃんは近々、、そう遠くない時期に、、、ということであってますか恵おねえちゃん??」
こくり、、
「しんじくん、、、わたしはあなたのことを守ることができませんでした。
しんじくんは、、、あやのちゃんのことを守ることができませんでした、、
そしてしんじくんあなたは組織の犠牲になりました」
ん?
「恵ちゃん?あなたのばあいはそうかもしれないけどさ、羽根田くんは綾乃ちゃんのこと助けたんだよ、、、直接じゃないけどさ」
ご本人様からきいたわよ、、、最後、和田山で会えたのよね、、
「それはともかく、、、
しんじくんおねがい!菫子ちゃんのこと助けてあげてちょうだいな、、、
あなたの妹でしょ? わたしにとっても有希ちゃんか真理ちゃんだと思っている、、」
あんなわたしにそっくりなかわいいこ、、
「恵、、、だいじょうぶだよ。
さいしょに浜松であのこにあったあとな、、、京香さんに言ったんですよ。
あのこになんかあったら助けるって、、、
なんかいやな予感していたのかもれないわ。。。
そういうことだったのか、、、へんな話だよな
というか、、こっちからも、、
いまのあなたにとっては菫子ちゃんはただの従姉妹かもしれない。
もしかしたら、、有希か真理なのかも、、ってさあ、、
だいじょうぶだからさ」
しんじくんも そう考えているのね、、ただの従姉妹とか妹とかじゃなく、、
有希ちゃんか真理ちゃんって、、
「さすが羽根田伸二くんだねぇ~ 恵ちゃんがもうすこし羽根田くんに寄り添ってあげればあんなことには、、、、ごめんなさいここでは禁句でしたね、、」
あ、、、陽子ちゃんにいろいろ聞きたいことがあったんだが。。
牧田精機の贈収賄の件とかね。
まあココム違反を認めた件については、、、ですがね。
にゃん~
あらメグちゃん起きてきたの?
「メグちゃん??」
にゃ? うんにゃあ~ん! ごろごろごろぉ~
わたしのこと覚えてくれていたのね、、、
「陽子ちゃん、このメグちゃんは」
「最初におにいさまといっしょに来られたときとおなじメグちゃんですよ、、」
「わたしだよメグちゃん、、小さくなっちゃったけどあなたと同じ恵だよぉ~」
ごろごろごろぉ~
「おねえちゃん、まいちゃんってちいちゃんみたいだね」
「そうだねあけみちゃん こちいちゃんの世話してくれたのよね、、」
ん?このあけみちゃんは、、、わたしが知っている佐藤朱美ちゃんじゃないのよね? 茶トラのちいちゃんがいた、、ってこと???
「それはそうと、、、教員採用試験どうなったん??」
「紆余曲折ありまして、、、落ちたんですけどね、北工で電子科の臨時教諭で講師やりながら来年10月度の工学部修士課程入ります、、」
はい??
「羽根田くんは人文でしょ?なんで工学部なのよっ!というか電子科の講師って、、、あなたなんなの??」
じつは、、、
「はあ、、無線の方かぁ、、、とりあえず就職おめでとう。
思い出したけど、、あなたあの児嶋淑子と別れたんですって?
このまえ松田に帰ったときに偶然彼女にあってね、、、聞きましたよ」
まあいいことだわ、、
「そういうことで、、まああいつはあいつで進みたい道があるみたいなんですよ、、印税生活が夢とかなんとか。。。
ただでさえ痛いヤツなのに、、」
いんや羽根田くん、、あなたも大概だよ?
「あけみちゃん、恵のことお願いします。明日は大学でないといけないんで三島に帰ります」
「おにいさま、朱美さんと恵さんは函南まで送っていきますので」
「しんじくん、こんどめるちゃんにあわせてくださいな。大五郎ちゃんとまいちゃんのおこちゃんでしょ?」
そうなんだよね、、、たしか陽子ちゃんというかまいちゃんが大五郎ちゃんたちを見つけて保護したんだよね。
大五郎ちゃんだけ残してあとはここから一駅行ったところにある千石燃料店や望月さんのところにひきとられたんですよ。
まいちゃんが大五郎ちゃんのこと気に入ったみたいで、、
「そうですよ。あ~土日は和田河原にいるからなぁ~ でもあやのちゃんは三島にいるから、あけみちゃんかなおちゃんといっしょに来ればいいよ」
「はい! しんじくん、、その、、あなたの目標をめざしてちょうだい!じゃあね!」
じゃあね、、
のちに加藤恵、丸山菫子、椋毛由美 の丸山シスターズとなるのだが、、まあそれはかなり先の話、、
まあ火薬庫にはならんのだけどもそれなりにやっかいさんたちになるのだが、、