猫屋敷で 1992年10月某日 1.
あけみちゃんから連絡があり、
「しんじ、、、新たなる問題で大変なのはわかるけど、おねがい!恵おねえちゃんのこと猫屋敷に連れて行ってちょうだいっ!あたしもいっしょだから!
それと、、就職先決まったんだよね それはそれでおめでとう」
はあ、、まじですか。。
「まあいいですけど。。
この場合、むくげゆみは・・・なしだぞ。ややこしくなるから」
あ~あれだ、、あいつに微分方程式のことで聞きたいことが、、って
どこの世界に小学2年生に高等数学聞くバカがいるかぁ~い!
ええ、、無線工学レベルの微積ならあれですがね、、ええ大学レベルですよ、、
ええ、、椋毛由美の数学レベルは十分理解しているわっ!
あいつも俺の数学レベルは理解しているし。。。って。
「羽根田課長、、なんであんたここにおるんやぁ?しかも総務課長って?」って。
まあ事情は話しましたがね、、出身の工業高校が高専並みのやばいところでって。
「あ~そんなら納得やわぁ~ しかしま1年生で行列式つかって連立一次方程式とかせるってけったいやなぁ~」
って、、
まあともかくだ、、
恵のやつが猫屋敷をわざわざ指定してきた、、ということは
陽子ちゃんがらみか。。
ということで、、
はい、、ひまな文系大学生丸山伸二です、、
まあ同様に。。。単位ぜ~んぶとって教員採用試験合格な田部井綾乃あらため丸山綾乃ちゃんと以下略。。。
そんなこたぁ~ねえし!
で、自分は大学院受験用の論文書くのにウラ母校である小田原北工業高校で土曜日とか実験しているんですよ、、
何本かやっといたほうが有利だというし。
論文3本書けと、、まあ英文じゃないからいいけどさ。
学士の論文だし。
テーマでっちあげ、、過去の記憶にて、、
さすがに3本はきついよ?
あえ、、あったわ。。指導方法だわ、、それかけばええんかぁ~
さておき、、、
あけみちゃん、、まあそうですね。
ということで、日曜日に鴨宮から三人で猫屋敷にいくことになった、、
「ねえしんじ、、こうしていると・・親子だねぇ~」
めったなことというんじゃねぇよ、、、
あかんやろ、、このお歳で小学2年生の娘がおるなんて、、
「怖いこといいなさんな。。あ、、今聞くけどさあ、、
うちの従兄弟と付き合わないか? 」
はい??
「しんじぃ、、、どおいうことよぉ~あたしに男紹介するんかあ~い!」
しんじくん、、この場でそおいうこというかなぁ~ なんだかなぁ~だよ。
じつはな、、、宏美さんに責任取れと言われましてえ、、
責任持ってだれかまともなやつを紹介せえとさあ、、、
おねえちゃん~~~なにかんがえてんのよぉ~~~~
「いちおう聞いときます・・だれさね?」
水元、、葛飾区水元の丸山家なんだけどさ、いま室蘭工業大学にいるし
去年まで東京理科大学付属高でそこからいったんだけどさ、冬に帰ってきたら一度あってみる?
最近水元行っていないし、一美おねえちゃんも一緒でいいか?
「しんじ、、、いちおうあうだけあってみる、、」
あれま!この朱美ちゃん、しんじくんの従兄弟。。しかも年下ですか、、というかぁ東京の丸山って、、お身内じゃんか。。
ということで、丹那トンネルを超え、函南で降りることにした。
「しんじくん、、なんで三島までいかないの??」
「あっているし、、、バスで大場までいくし」
あ~それねぇ、、
*バスの乗り継ぎが上手くできれば、三島まででるよりもバスのほうが早いのよ、、だいたい大場から三島経由で函南駅まで移動すると・・1時間ぐらいかかるときあるし。
ということで、農協でおりて猫屋敷に向かう。
「ひさしぶりねここくるのって、、、瀬戸佳美ちゃん、、瀬戸佳美ちゃん説教したときは地下鉄サリン事件の日だったねしんじくん?
瀬戸佳美ちゃん
重要なので3回言いました」
なんか引っかかりますね、、、
「あんの~恵さん??」
「しんじくん、、私がしらないとおもっていましたかぁ?
綾乃ちゃんと古川さんのことはよく知っているし、、
彼女私の前ではしんじくんのとこをいじめていたけどさ、、
ウラじゃ仲が比較的良かったんでしょ?ある時期からさぁ?
竹井安江さん、、、だっけ?」
、、、、、、おい!いまになって持ち出すなよな。。
まあたしかに、、ウラで付き合ってはいましたよ、、
竹井安江ちゃんと自然消滅したのは・・やはりそういうことだったのかもなぁ、、、
「・・・・・・・」
「お返事っ!」
「はい、、いつだったかな、、「それはいいです」はい、、」
こわいわねぇこの恵おねえちゃんは、、、まあ私が知っている恵おねえちゃんも怒らせるとさあ、、、
*医者の関係で、大場の医院に通っていた時期があり 日本帰ってきて1年間三島にいました というか大場が最寄り駅。
大場 ありゃ函南ですわね。住んでいたのは三島南高校の奥の方、、って。
あそこって県立高校なのに専用のマイクロバスあるんよ、、すごいね。