丸山伸二の教育実習 7. 平成3年6月 間違いだらけの職場体験 7.
今年の投稿はこれでおしまいです。
来年もよろしくお願いいたします。
*カクヨム転載版 329位となりました。
またかよ、、キサゲじゃねえかよ。。
和知さんは今日いないんですね。。あれ?定年だっけ??
どうしてこうなる??
「え~と、、丸山実習生はこちらで、、、ボールスクリューブラケットの精度出しをやってもらいます。時間の関係で中仕上げまでしてありまして」
あんだって?
たぶん、、*グラファイト加工機のサドルだとは思うんですよ、、
ボールスクリューのナットフランジを取り付けるんだけども、そのブラケットがサドルと一体型ではなく・・
持ち時間は2時間ですか、、
作業台のバイス、、高さはまあいいや、、
これを手キサゲで仕上げるのは。。。
「あ~と、、これを使ってください」
と渡されたのは、、腰キサゲやんけ、、、股間が痛くなるヤツ・・・
銅板もなんもついていないし、、、罰ゲームやん
横暴だあああああ~~~~~~!
「関口さん、、ウエスください、、3枚あればいいかと」
とズボンのポケットにウエスを入れる。
まあ、、粗挽きからじゃないんでそんなに、、なんだけどさ。。
まずあたりを見る、、
「定盤あてていいんですか?」
「いいとも~」
すげえ会社だな、、
砥石を面が変わらない程度に丁寧にかける、、
通称白ガス ホワイトガソリンとは違うよ をウエスに含ませてきれいにふきとり、
手のひらで引っかかりがないか?を確認。
ひっかかり=定盤ガリおこす のよ。
確認しおもむろに定盤をあてゆっくりすりあわせる。
定盤をどけてあたりをみるんだけどさ、、、
これ以上追い込む必要ある?
最初にサドルにつけて精度確認すればよかったな、、、たしかこの機械は普通のコンパレータで見ればいいはず、、電気マイクロじゃないよね。
ということで、、なんか写真撮られたきがするんですが。。キノセイデスヨネ?
ブラケットキサゲ面から青ニスを拭き取り、白ガスで洗浄したあとにサドルに取り付け。
うん、この先はわかるよ。
ちゃんとトルクレンチで規定のトルクでしめて、、
カール・マールのコンパレーターでマスターゲージの両端をあてる。
あるえ?これすでに仕上がっているじゃんか!
「関口さん?」
と関口さんを見るとニヤニヤしているし、、
「丸山研修生 ごくろうさまです!リクルート用の写真撮影でして、、、」
はい?
「関口さん!あたし聞いていないですよ!」
「坂崎さん、、すみません。上から言うなと言われていたんですよ、、で、丸山研修生には他に課題がありますから」
????かだい??まさかとはおもうのですが、真っ赤に錆びた定盤のキサゲがけとかじゃねえだろうな?
案の定そうでした。
300×150ぐらいの定盤、、、摺り合わせ用ですかね・・両端に枝がついているし、、なんだけど、真っ赤に錆びているんですよ。。これたぶん廃棄処分のやつひろってきやがったなおまいら?
件の山本従兄弟が来て、、
「丸山さん、、どんな罰ゲームですか?」
「しるかっ!」
まーさか3枚摺り合わせなんかさせないよね?持ち時間2時間切っているからさ。
というかやったことないし。
ということで、、でっかいバイスにセットして腰キサゲでキサゲをかけていく、、
ウエスをいれてあるとはいえ・・痛えのよ、、
あしたマトモに歩けるかな?
あ、、そういえば、、鳥嶋のオッサンだけどさ かちゃかちゃ
なんかサービスにイカされてさ かちゃかちゃ
最近海外出張とか言っていたね 反対側から、、かけるか、、
こっちくる、、実習前にさぁ陽子ちゃん いてえな、、当て物付きじゃないしこれ
へんなこと言っていたよね。。かわるとかなんとか かちゃかちゃ
じゃあ一回目、、砥石かけるか・・
とまあ雑念が出てきたんだが久しぶり、、昭和62年以来か・・のキサゲがけを楽しんでいた、、腰というか股間がすでに痛えのだが、、、
しっかりその真っ赤に錆びた定盤に砥石をかけ摺り合わせ用の定盤であたりを見る。
ええやん。Оченьхорошо!
と横をみるとさ、、監視役の坂崎さんがあきれた顔をしているしさ、、
なんだろうね?
ええ、、陽子ちゃんとのお約束は守りますがね、、
あっちから仕掛けてきた場合はべつですがね、、
ん?山本君に恭子ちゃん??
ほかの班のひとまで集まって来ちゃったじゃんか、、、
やべえやつかこれ?
*モデルになった機械は牧野フライス製作所 SNC64とかそのへん そのへんしかないし。
それいまないぞ。V33iのグラファイト仕様だし。




