千石陽子の懸念 平成3年1月 2
ということで、、社食兼講堂にきた。
「いくら千石のお嬢様とはいえ、、タダメシにはなりませんので」
「わかってますって、、あれ。。熊坂さんは?」
「今日というか、、今週はお昼の電話番です、、あのこも丸山伸二のことすきみたいなんだけど知っていますか?」
さっさあ、、、まあ、、綾乃さんみたいだから。。
「どうなんでしょうね?」
まあいいや、、
あら、、おうどんもうないのね、、まあいいや、、B定食。。サバの味噌煮、、いいじゃん!
お嬢様は、、、あたしとおなじか。。
わたしの場合は社員証をカードリーダーに通せばそのまま給料から天引きされるシステム。
たしか、、昭和62年からこのシステムになったのよねぇ。
ほかの会社でもそうなのかな?と聞いてみると。。。そうでもないみたいでして。
以前あった10枚綴りの食券をその都度。。だそうでして。
お嬢様の場合は一番最後のカードリーダーある場所にいるひとにお金渡して、、と。
出入りの業者さん、、派遣業者ですね の人は旧来どおり10枚綴りの食券になります。
ちなみに社員と外部のひとも金額はおなじですので。
会社によっては部外者はそもそも社食使えないとか、金額がちがうとかあるみたいですね。
「じゃああそこでたべようか」
といちばん人がいないところで食べることにした。
そうじゃないと平文で会話出来ないでしょ?
「で、、、三郎くんにどんな話したの?」
「三島精密技術研究所の件」
・・・・・・はあ?
「しらないし、、、名前からしてお嬢様がすんでいるあたり?」
「ええ、、浅野のおにいちゃん」
あさののおにいちゃん??あのジョンスミス以外にだれかいた、、、?
あれ、、、まてや?
うちの母親のいとこ、に浅野っていたような。。。あっああ~そっちですかあ~
「それ、、千石の血筋じゃんか」
「そなの?」こてっ
。。。。これだからこのお嬢様は、、
かわいらしく首傾げてもだめですよっ!
「あたしのような千石の端くれでも、、、まあいいです。で、浅野さんのおうちがどうされたと?」
そこからは里穂さんからのお話を、、
「はあ~島田里穂さんかあ~、、大学一緒なのねあのジョンスミスと、、一級うえなのね。。里穂さんからの依頼で今後起こるであろう事態を、、、ですか。。。。陽子ちゃん?
めぐみおねえちゃん、、おこらないからあ~ ほんとうのことはなそうか?
ん?」
「それがすべてですよ、めぐみさんあとでアイスたべませんかあ?」
「話をごまかさないの、、陽子ちゃん?今週末めぐみおねえちゃんといっしょに上田行こうかあ?」
たら~ん、、
にげさせてくれませんでした・・・
「ナンデウエダデスカネ?スキーデスカ?オンセンデスカ?」
「まんまです、、、上田行くのとここで全部白状するのとどっちがいいかなぁ?ん?おぜうさま?」
あうえうあう~~~
「めぐみさん、、、遅いですねぇこの時間にひるごはんですか?」
ゑ?とみると、、、
確かこの人は、、、、だれだっけ?
したの名前でよんでいるじゃんか、、、、ということは彼がのちの。。。。このめぐみさんの、、、で加藤めぐみとなるってやつかあ~
たしか、、まえの世界だとおにいさまの後輩だっけ?
「あ、加藤く~ん ちょっとこの女子高校生がねぇ、、、」
とあたしのことを紹介するんだけど、、
「そうですか、、今週末上田にスキーだよね 湯ノ丸だよね?」
おい加藤くんやい、、いまここでそれいうかぁあ~!
「あわわわ、、そうだよぇ~ うん!たのしみだねぇ~ 正樹くんそろそろいかなくていいのかしらぁ~」
「あ、じゃあ!」
あ。。。へえ~~そおなんだぁ~ よかったねぇ~
めぐみおねえさまぁ~墓穴ほってやんのぉ~ へへへへ~
「陽子ちゃん? いまのは他言無用で、、、はあ、、そういうことだから、、、ぜんぶはなせ」
にらまないでよぉ~ こわいよこのゆるふわロング、、、
ぜんぶはなしましたよ、、まあ"とある新約"については話しませんでしたが。。。
「ジョンスミスもあれだけど、、、千石のじいさまが生きていたらなんと言うでしょうね。。。」
「陽子よくやった! さすが千石だからなぁ~ぐらいは言うでしょうね、、」
「あほ! こまった女子高校生だわ、、あなた。。。ジョンスミスにかわってなにをする気?」
「・・・・ないしょ!」
「、、、、、で、羽根田伸二を止められるの?あなたが止めるっていったけど?」
「さくらさん経由で連絡がありました。。。お正月おにいさまが内田君たちと接触したと。詳しい内容は教えてくれなかったけども、、おそらく決起部隊を解散させる。。あるいは、、さくらさんの管轄に。。。なんだけど、、」
と言い終えたとたんに、、、陽子お嬢様暗い表情になった。。んだけどさ、、
「よかったじゃない、、好きな人をまもれて。。。もしもし?陽子おじょうさま?」
「よけいなこと。。。したんですかねあたし、、」
「いつものことでしょ、ほかになにかあんの?」
「だけど、こんかいの件でへんなふうに拗らせたかもしれない、、」
ん?
なに言ってんのこのおぜうさまは?