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無為流転 ~どうということもない日々を綴る~  作者: 紫蘭
令和二年(二〇二〇年)八月
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八月二十四日 ぬか漬け

八月二十四日 月曜日 晴


 最近、といっても数日程度だが漬物にハマっている。とある家事番組で無印良品のぬか床が紹介されたことがきっかけである。その番組では鶏肉をぬか床に漬けて柔らかくしていたのだが、それが美味しそうに見えたのだ。

 

 後日、無印良品の近くまで寄ることがあったので一キロのぬか床とホーローの容器を購入した。ちなみに、ぬか床はキロ単位で売っていた。


 初めに漬けてみたのはきゅうり。皮を縞模様に剥いて板ずりをしてぬかの中に埋めた。きゅうりを埋める気分はどろんこ遊びと一緒だ。手のひらに付くぬかも気持ちが良い。ただ、貧乏性なせいか付いたぬかを流れ落とすことが勿体なく思い、できる限りぬかを元にもどそうとしてしまう。


 六時間ほど漬けると丁度いい塩梅になっていていた。酸味と塩味がほどよく効いていて。妻からも好評で、その功としてぬか漬け大臣として任命されてしまった。


 翌日はきゅうり二本となすびを漬けた。なすびについては少し失敗。まず一キロのぬか床ではきゅうり二本となすびを漬けるには少なすぎた。なすびの大きさを考えるとすべてを覆い尽くすのにギリギリといった量で、色んな道具を駆使してなんとか膜のようにぬかで覆うことが出来たが、早々にぬか足さねばならなくなった。


 さらになすびの皮の食感が硬かった。なすびを板ずりしてそのまま漬けていたのだが、一日程度経った頃に味見をしてみると皮がどうも硬く食感が悪く不評だった。母からは皮を剥くと良いというアドバイスを受けたので、さらに半日ほど漬けることにした。


 そして今日、在宅勤務の妻と昼食を共にした際に出来たばかりのなすのぬか漬けにしょうがを添えて出してみた。しょうがのピリッとした刺激がなすのぬか漬けの酸味と合わさる。箸が止まらなかった。


 昼食後、食事の片付けを済ませた後の妻の仕事セットの横へナスのぬか漬けを置いておいた。仕事中に軽くつまめるようにと思ったのだ。すると仕事を終わる頃にはぬか漬けはすべて無くなっていた。塩分が摂り過ぎになっていないかが心配だ。

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