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無為流転 ~どうということもない日々を綴る~  作者: 紫蘭
令和二年(二〇二〇年)九月
12/37

九月二日 野菜の値上がり

九月二日 水曜日 晴時々雷雨


 スーパーの入口で手にした買い物カゴはずっと空っぽのままだった。


 野菜が高い。この夏は特に梅雨の長雨に日照不足で特に高い。痛風を患ってからはあまり行っていない食材の買い出しも最近は行けるようになり、スーパーで野菜を見る機会は増えていた。


 驚くべきはレタスの大きさが拳より一回り大きいくらいなのに三百円ほどすることだ。大根も半分で二百円。一本だと四百円すると思うとなかなか手が出ない。値段を見るだけで心が折れてしまう。


 食材の買い出しに来たにもかかわらずこれでは買うものが殆どなく、大抵のものは宅配サービスで届けてもらっているのだが、このままでは買い出しに来た意味が無い。仕方なくお肉売り場を見回るも今必要なものがない。そうしてたどり着いた先に鮮魚売り場があった。


 大きな塩鯖の切り身がお買い得コーナーにあった。六枚入りだ。しかし色がそこまで綺麗ではないがぶ厚めで気になる。この店では変なものは多分売らないだろうという期待からもようやく買い物かごが空でなくなった。


 その後、スーパーのどこを見回っても買いたいと思わせるものはどこにもなく、パンコーナーやお菓子コーナーでも魅力的な商品は置いていなかった。訴えかけてこなかった。仕方なくドラえもんのチョコエッグをカゴに入れレジへと進む。息子は多分喜ぶだろうが、一度に食べるにはチョコの量が多く全部食べたがるので与え時が難しいのだ。


 保冷バッグに塩鯖の切り身を詰め込む。何か物足りない。無駄に何かを買いたいわけではないが、ただ塩サバの切り身とエッグチョコだけというのが何か寂しい。そういえばと思い出したのが月初めの三日間だけ安くなるチーズケーキ。二割くらい安くなる。ボリュームもあるので食べがいもある。と購入する。


 外は曇りだしている。風も出てきた。この後は雷雨の予報のはずだ。チーズケーキを購入した私は雨が降る前に帰宅しようと足早にバスへと駆け込む。

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