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氷結の魔導戦士〜とある転生者の王道?物語〜  作者: 小心者の希望
一章 幼少期
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野宿

読んで頂きありがとうございます!

「さて、訓練を再開しようか。少し草原の奥に行こうと思うが大丈夫か?最悪野宿することにもなると思う。」


野宿か…俺にとっては今更だが、少し母の事が気になる。大丈夫なのだろうか?昨日も俺のせいで少し悲しそうにしていた。母さんなら俺のせいではないと言うだろうけれど。まあでも俺が家にいる方がよくないだろう。


「大丈夫です!行きましょう。」


「昨日とは全く目が違うな。魂に火でも着いたか?まぁやる気があるのは良いことだが。」

 

「いえ、ただ目標が出来ただけです。あいつらを見返すと言うね。その為に強さが必要なんです。」


「お前の親は辺境伯だ。それに元A級冒険者だ。それを超えると言うことはどう言うことかわかっているな?」


わかっている。この道が険しいことぐらい。だけどもう逃げ出したくないんだ。前世のように逃げたくないんだ。逃げても良いことなんかない。それにやってダメなら諦めもつく。


「勿論です。やってダメならその時は諦めます。」


「いいだろう。俺が本気で稽古をつけてやる。ついてこい。」



小一時間後

「着いたぞ。ここで今から特訓だ。」


案内されて着いた場所は先程と余り変わらない草原だった。しかし少し遠くに道が見える。そして近くに川があり、先程より強そうなモンスターも見える。だいぶ遠くに来たものだ。


「まあ今後の方針だが、まずはお前の体を作る。体が弱いと始まらないからな。一日に腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回、剣の素振り500本をしてもらう。あと毎日魔力は使い切れ。そして決して音を上げるな。わかったか?」


予想以上にキツそうだ。俺は前世でいじめられていたぐらいだから運動が得意ではなかった。しかしここで音を上げるわけにはいかない。ここで音を上げていてはあいつらを超えることなどできないだろう。




既に日が暮れかかっている。俺はようやくノルマを達成することが出来た。もう筋肉痛で体が動かない。ミズキが心配そうに俺を見ている。それを見るだけで少し心が癒される。すると何かの液体を俺に飲ませてきた。


『これ、ミズキの回復薬だよ!』


疲れているからよく確認もせず飲んだ。すると少し体が楽になった。疲れが癒えるポーションみたいなものだろうか?


『ミズキ!これどうやって作ったんだ?』


『ミズキの体内で生成されるんだよー!』


これは良い。カインさんを見ると飯の準備をしてくれている。それに簡易テントまで作ってくれている。俺が動かないから代わりに作ってくれているんだろう。あとで謝らなくちゃいけないな。本来俺の役目だというのに。


飯を食べ終わると眠気に襲われた。必死に我慢するが時間の問題だと思う。睡魔には逆らい難い。


「とりあえず今日は休め。叩き起こすかもしれんがな。」


俺はカインさんの言葉に甘えて眠りに落ちた。疲れが大きかったため一瞬で眠った。





「おいショウ!起きろ!」


俺は強烈なビンタで叩き起こされた。外を見るとまだ暗い。多分まだ寝始めてから2時間ぐらいだ。一体何があったのだろうか?

 

「向こうの道で馬車が盗賊に襲われている!ちょうど良い機会だ!冒険者になるには盗賊の討伐も必要だ!覚悟を決めろ!最悪俺がなんとかする!」


俺は少し戸惑う。俺は人を殺せるのだろうか。ただそれ以上に怒りがこみ上げてくる。俺は前世でもずっと弱者だった。だから弱い者いじめなどは許せない。もうこれ以上俺の様なやつを生み出してはいけない。


「大丈夫です!覚悟はあります!」


俺はミズキを肩に乗せて痛む体で必死に盗賊の方に向かった。もうすでにカインさんは向かっていた。

この出会いが後に俺の人生を大きく左右する。

読んで頂きありがとうございました!


次話からヒロイン達?が登場する予定です!


次話も頑張りますのでよろしくお願いします!

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