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〜序章〜
ロシアの北の国、ベルホヤンスクで生まれた、
グリムヒルド姫……そう、グリム姫のことをご存知であろうか?
きっと今、ベルホヤンクス住んでいる人も、私が住んでいる街、ベルホヤンクスの下にあるイェニセイスクの人も、この姫のことはもう知らないだろう。
いや……名前を知らないだけである。
『本当は、今この話を読んでいるあなたも、グリム姫の事は知っているのだ。』
しかしその姫は、全ての人に「性格も何から何まで違った形」で伝わってしまっている。
その勘違いをなくすために、これから私が語ろうではないか。
私の名前はプリンセス・スノー
まだこの名前を聞いてもピンとこないだろう。
これから話すこの話は、私が小さい頃に母から聞いた、先祖のグリム姫の話である。




