魔物図鑑 (好評発売中)
角馬
攻撃 D
防御 E
敏捷 B
繁殖力 C
雑食性 C
会話適性 ?
優先順位 ?
宝石 クオーツ
魔法 高速移動
遊牧民の家畜で、移動手段。この魔物あってこその遊牧民。
角があり、黄色や網目などの派手な模様がある馬。
高速で移動するシンプルな魔法だが、あまり長時間使用できない。ただし複数の集団で使用すると効果が長持ちするらしい。
草食動物で、地球の馬に比べると粗食に耐え、気性もおとなしいためかなり飼いやすそう。だが、なぜかエミシでの家畜化には失敗している。
これは角馬に限った話ではないが、クワイの家畜には野生で同じ種類、あるいは原種と思しき魔物が存在しないことが多い。それらの魔物は別の場所から持ち込まれたのではないかと推測できる。
ヤギ
攻撃 E
防御 E
敏捷 C
繁殖力 A
雑食性 B
会話適性 ?
優先順位 ?
宝石 やや濁った白色透明 石英
魔法 保温あるいは保湿?
角や耳に特徴があるヤギで、遊牧民に家畜として飼われている。
非常におとなしい。その乳や毛皮などの利用価値が高く、高原で生活するのには遊牧民にとって欠かせない様子。
角馬以上に粗食に強く、なんでも食べる。ライガーに従属していた魔物が飼いならされたらしい。
魔法がなにかはわからなかったものの、水分を操り、温度や湿度を維持するというもの。
一見地味だが乾燥、降雪、なんでもありの高原に適応するための魔法。とにかく燃費がいい。というかこいつらの環境適応能力おかしい。
吹雪でも平気で眠って、カンカン照りでもたいして汗をかかない。小食なのにすくすく育つ。身を守ることも誰かを傷つけることもできない、最弱にして最強の魔法。
ロイコクロリディウム
攻撃 なし
防御 E
敏捷 E
繁殖力 B
寄生能力 B
会話適性 E
優先順位 ?
宝石 赤色
魔法 感覚操作(暗闇)
寄生する魔物。
寄生する相手である宿主が非常に多く、根絶はほぼ不可能。
幼生と成虫で操作できる感覚が違い、幼生は寄生している宿主の感覚を操作して自分たちの思うように宿主を操る。成虫は周囲の魔物の視界を奪う。何らかの方法でロイコクロリディウム同士はコミュニケーションを行っているようだが不明。
なお、ロイコクロリディウムの完全な成虫は極端に巨大な魔物に寄生した場合のみ発生する。中型の魔物に寄生し、成長した時点で産卵などは可能な様子。その場合宿主は死亡する。恐らく長期的に寄生できるほど強力な生物が少ないための生存戦略だろう。
鵺
攻撃 S
防御 B
敏捷 B
繁殖力 ?
雑食性 ?
会話適性 B(E)
優先順位 ?
宝石 クオーツ(そのほかに謎の物質が確認されている)
魔法 咆哮
謎の魔物。多足、猫の顔、二つの尻尾、複雑な模様の体など、奇妙な風貌。
女王蟻をつけ狙い、自分の声を聴いた魔物(正確には喉から発生させた振動が届けば)を切り刻む魔法を使う。広範囲の魔物を一度に殺すので非情に厄介。
さらにロイコクロリディウムに寄生されていたことで周囲の魔物の視覚を奪っていたことがより敵を強大にさせていた。
その正体は地球から転生した犬。
転生管理局のカワセミに指示を受けていたらしい。
なお、鵺はこれ一体のみ存在し、やはり突然変異体である模様。
第四章はこれで終了になります。
次回の更新は10月31日を予定しています。




