表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とジジイと貧乏生活  作者: Mr.OKB
55/58

part55醜いバラ

どうも、Mr.OKBです。

残り三話で最終回です。頑張ります。

さて、今回は戦闘メインです。戦闘シーンを書くのが苦手なのでうまく書けたか心配です。

なので今回が最後の戦闘回です。

ではごゆっくり


「疲れてきちゃった?動きがだんだん鈍くなってるわよ」

 シルビアは空中で余裕の笑みを浮かべている。

「わしの本気はまだまだこんなものではない」

 しまったのう、わしとしたことが魔力が少なくなってきておる。

 地下鉄が爆発したりしなければもっと戦えたのじゃが、どうしようもあるまい。

「わたしの愛する人を奪ったあなたには、私の本当の姿でとどめを刺してあげる」

「なぬ?まだ力を残しておったのか?」

「見なさい、この醜き姿を」

 シルビアの身体が光り始め、膨らんで破裂した。

「私は昔美しいバラの女王と呼ばれていた。でも、あなたに愛する人を奪われて以来こんな醜い姿になってしまった」

 現れたのは人間のような姿ではない、畏敬の怪物と化したシルビアだった。

「醜いというよりは気色悪いのう」

 一言でいうならば黒いバラの化身とでもいったところじゃろうか、下半身は無数の黒い茨の触手になっておるし、上半身のいたるところに黒いバラの花が咲いている。

 辛うじて顔だけは残っているのでそこが弱点じゃろう。

「さあ、この茨に切り裂かれて死になさい」

 茨の触手が伸びて、わしを襲う。

「バーニングフィスト!」

 いつもの技で応戦するが茨は燃えない。

「もう遅い、火では私の茨は止められない!」

 茨が自らの体に巻き付き、体を締め上げる。

「ぬぅ、シルビアァ、今はわしの負けのようじゃ、だが必ずお主は倒されるじゃろう」

「何を寝言を、お前より強い者等ここにはいない。貴様を葬った後下の虫を一気に消し飛ばせば私に歯向かう者ももういない!」

 感情が高まっているのか締め付けがきつくなってきた。

「ならばわしを殺してみよ、必ずお主は倒される。これは予言じゃ」

「すぐにやってやるわよ!」

「させん!」

 その声と共に銀色の光が目前を通り過ぎ、茨が切断された。

「貴様は、さっきの剣士!」

「言ったじゃろう、お主は倒されると」

「我はお前を葬るために力を得た者だ」

 わしの前には銀色の剣を持ち、悪魔の羽が生えた鳥栖素代の姿があった。

「僕の師匠がやられそうだったから加勢に来たんだよ」

 わしの横にはダシュトの姿もある。

「爺さん、俺もいるよ」

 我が孫の声もするが、どこにいるかわからない。

「ここだよ、羽だ」

「孫よ、大丈夫か?」

「大丈夫だ、羽になってこの剣士が戦うサポートをしてるんだよ」

「そうか、安心したぞ。さて、今の気持ちはどんなじゃ?シルビアよ」

 醜い怪物に尋ねた。

「おのれ、おのれ、私の邪魔を二度も、決して許さんぞ貴様らぁ!キェェェェェ!」

 怪物は奇声を上げて、触手をピンと張りわしらに襲い掛からせた。

「セガン殿、我が茨を斬るからその隙に攻撃を!」

 茨は次々に素代の剣によって切り刻まれていく。

「ダシュト、あの顔が弱点だとわしの勘が言っとる。行くぞ」

「OK」

 わしは痛む体を無理矢理動かして顔の部分まで突進する。

「なっ、しまった!」

「バーニングフィストエクストラ!」

「デビルズ・エレクトリックネイル!」

 顔面にわしの拳とダシュトの爪が当たり、電機の流れる音と爆発音が同時に流れた。

「ぐあぁぁ!」

 シルビアの顔にひびが入った。

「このまま追撃を入れてやるよ!」

「ダシュト、いったん距離を取れ。茨が来ておる」

「わかったよ」

 ダシュトが顔の近くから離れると茨が顔を守るように覆い、兜のようになった。

「もう喰らわんぞ。そして喰らうがいい、ローズメテオ!」

 上半身のバラが三つ肥大化し、下にいる鳥栖の部下たち目掛けて落下し始めた。

「貴殿、我が部下に何をする!」

 素代は猛スピードでバラを追いかけて落下する。

「選びなさい、仲間を守るか、守らないか」

 なんて嫌な女じゃ、恐らく追ったら上から攻撃してくるじゃろう。

 だが、わしの答えは一つじゃ。

「「ぬぉぉぉ!」」

 わしは、仲間の仲間を守るだけじゃ。

 わしとダシュトは素代を上回るスピードでバラを追った。

「馬鹿め、今から追いつけるとでも?ファイナルローズメテオ!」

 わしを巨大な影が覆う。

 わしらを葬ろうとシルビアが巨大なバラの花を作り出したのじゃろう。

 でも今追うのをやめるわけには行かない。


「本当に馬鹿な奴等ね、一人でも残ってれば阻止できたのに」

 シルビアは勝利を確信し、頭上に生み出したバラの花に魔力を注いでいた。

 自分の姿より何倍も大きいこのバラで押しつぶしてやると考えていた。

「いるよ」

「あ?」

 いつの間にかベレー帽を被った獣人の少女が自分から少し離れたところにいる。

「誰?」

「ミレー・キュビだよぉ。絵を描くのが得意なんだ。ほら見て、ヘリコプターだよ」

 少女は謎の物体が描かれた絵を見せてくる。

「これに魔法をかけるとね、ピクチャーカミング」

 絵が一瞬光った。

「ヘリコプターが出てくるんだよ」

 絵に描かれていた物体が出現した。

「乗っている奴もな、ヘリコプターアタック!」

 その物体には人が乗っており、自分目掛けて突っ込んできた。

「ま、待て」

 シルビアは動くことは出来た、だが頭上には巨大なバラの花がある。

 動くとそれはコントロールできなくなって真下にいる自分に落ちてくるのだ。

 だが、この物体がぶつかって来てもコントロールできなくなって落ちてくる。

 動いても地獄、動かなくても地獄、どうしようか迷っていたシルビアは回避が間に合わなかった。

「くたばれ」

 人が飛び降り、無人となったそれは自分に当たり大爆発を起こした。

「ぐおぁ!」

 さらにコントロールできなくなった巨大なバラが落ちてくる。

「と、止まれ、止まってくれ」

 自分より大きいバラの花を止められるわけがなかった。

「露手お兄ちゃん逃げるよ」

「ああ、絵を頼む」

 その声がシルビアが最後に聞いた言葉だった。


「テヤァァ!ウリャリャリャリャァァ!」

 素代の手によってバラの花が真っ二つに切れ、さらに粉微塵になる。

「よし、鳥栖の親父、巨大なバラを止めるぞ」

「言われなくっても我が新しい剣で一刀両断してくれる」

 今俺の視界は素代の視界と共有されている。

 力のない俺でも素代のいや、仲間の役に立てていることが嬉しい。

「独田殿、落ちてくるんだが」

「ああ、止められるか?」

 あれではさっきのバラが落ちるよりも悪いことになる。

「止めるのは無理だ、軌道を変えるぞ」

 素代は爺さんやダシュトの方向を向く。

 二人はすごい速さで斜め上の方向に飛び出した。

「仲間も同じことを考えたようだな」

 同方向へ飛ぶ。

「全員で同じ場所に強い衝撃を加えるんじゃ!」

「そうすれば破壊は無理でも軌道を変えられるね」

 俺達はバラの側面へと飛んでいたのだ。

「我が奥義・・・・・・一突」

「デビルズ・ライトニングクラッシュ!」

「インフェルノフィスト!」

 素代は二本の剣を合わせて一点を突いた。

 それと同時にダシュトの黒い雷と爺さんの燃える拳がバラに衝撃を与える。

 さらに、

「まだまだー」

「ヘリコプターアタック!」

どこからか現れたミレーと鳥栖が三台のヘリを爺さんたちが衝撃を与えた場所にぶつけた。

 その衝撃に耐えかねてバラに大きな亀裂が入るが、バラは落下を続ける。

「爺さん頼む!」

「もちろんじゃ!」

 爺さんが亀裂の中に入る。

「プロミネンスラッシュ」

 声だけが聞こえ、バラの落下が止まった。

「爺さん、大丈夫か?」

 返事は無い。

「おじいちゃん、まさか潰されたんじゃ?」

「そんな、僕の師匠が潰されるわけないよ」

「危ない!」

 バラの側面から大きな火柱が出現した。

「離れろ!」

 誰かが叫んだ。

 皆が離れる間にもあちこちから大きな火柱が出現する。

 やがて火柱の出現場所は亀裂に代わり、バラは内部からバラバラに砕け散り消滅した。

 そしてバラの中心には全ての力を使い果たした爺さんが辛うじて浮遊していた。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

この物語はフィクションです。

この小説は不定期投稿です。

毎日投稿したり、同日投稿したり、一週間に一度しか投稿しないこともあります。

ご了承ください。

評価や感想をくれると私のみが喜びます。

ご意見ご要望等ございましたら連絡してください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ