part53最終戦へ
どうも、Mr.OKBです。
テストが終わったので心置きなく書けます。
さて、今回は都庁前での戦闘と、独田の戦いの話です。
ではごゆっくり
「我が息子よぉぉぉぉ!無事だったかぁぁ!」
鳥栖素代は息子の帰還を喜ぶ。
「親父、俺の右腕が無いこと気付いてるか?」
「問題ない、最新式の義手を付けてやる」
「そう言う問題じゃないでしょう」
二人の背後から落ち着いた声が聞こえた。
「その声はお袋!着てたのか?」
鳥栖の背後に立つ声の主は鳥栖稲、母親である。
「着てたのかじゃないでしょう。こんなだらしない体になっちゃって、私が教えた棒術を何だと思ってるの?」
「す、すまねえ」
「すまねえじゃない!ごめんなさいでしょう。心配したんだから」
稲はボロボロの鳥栖の身体を抱きしめた。
「ごめんなさい、お袋」
「我だって、我だって心配したんだからなあ!」
「はいはい、ごめんな親父」
「何で我だけそんな扱いなんだぁぁ!」
雑に謝られた素代は半分泣きながら鳥栖を抱きしめた。
「ちょ、親父暑苦しいって」
「やれやれ、なかなかいい親子だねえ」
そんな様子を見ながらダシュトは呟いた時、苫木が走って来た。
「素代様、戦況が悪くなってきました。どう」
「待ってくれ苫木、ここはそっとしてあげないか」
ダシュトは苫木を制止した。
「僕が行けば何とかなるだろう」
「ですが、都庁内から出てくる軍勢はとどまることを知らず」
「僕を舐めないで欲しいな。君、強いかい?」
「鳥栖様の次くらいには強いです」
「じゃあ援護してくれ」
「わかりました」
二人は戦場である都庁前へと走った。
「苫木様!撃っても撃っても敵が!」
都庁前は完全に戦場と化していた。
様々なモンスター兵と武装した人間達が戦っている。
「落ち着け、私とダシュト殿が出る。その後に続いてくれ」
戦場を見たダシュトはまた苫木を制止した。
「作戦変更だ。僕と苫木が行くから残りの部隊は僕たちが気を引いている間に屋上に向かって砲撃してくれ」
「ダシュト殿、理由をお聞かせください」
「屋上で師匠と敵が戦っている。師匠は生半可な砲撃じゃ死なないから砲撃で援護してやってくれ。それに、見たところ敵は雑魚ばかりだ。僕と君だけで事足りる」
「そうですか、全軍引いて戦車で屋上を狙え」
「撤退ですか?それは無理です、入り口から敵が無尽蔵に出てくるのを止めるのが精いっぱいなのにそれをやめたら」
「いいから引け、後ろからやって来るモンスター共も食い止めている部隊を援護するんだ」
苫木は部下を睨みつける。
「うっ、了解しました」
部下は走っていった。
「言っちゃいましたよ。大丈夫でしょうね」
「僕の力を侮っているのか?こんなミノタウロス一瞬だよ」
そう言うとダシュトは指から光線を出し遠くにいたミノタウロスを丸焦げにした。
「心強いですね、では行きましょう」
苫木が先に走り出した。
「撤退だ!全軍引けぇ!」
「何だこの人間は?ひねり潰してやるよ」
大声を出しながら向かってきた苫木に鬼のようなモンスターが掴みかかる。
「遅い!」
しかし、かがんだところを苫木に蹴り上げられた。
「苫木様!撤退なのになんで前線に行くのですか!」
「お前たちを守るためだよ!だから逃げろ!」
蹴り上げたモンスターにかかと落としをくらわしながら苫木は怒鳴る
「了解!」
それを聞き、部下達は一斉に退却を始めた。
「中々だね、結構強そうで安心したよ」
「おい、そこのお前ぼさっとし・・・」
ダシュトの背後に現れた敵はうめき声すら上げずに倒れた。
「何だって?よく聞こえなかったな」
振り向きざまに魔法で敵を殺したダシュトが笑顔で聞き返した。
「ガキの癖にやるじゃあねえか」
目の前にいる剣を持っている傷だらけの老人が睨む。
「お前もな、ジジイ。俺の爺さんより弱いがな」
頭が痛い、足も痛い、腹からは血が出ている。
目の前の老人と戦ったからだ。
「わしのまだ若い頃は孫よりも強かった。お前のことなぞひねりつぶせるくらいにな!」
老人は剣を構え、向かってくる。
「信憑性が薄すぎるわぁ!」
悪魔化している俺は武器を持ち直して迎え撃つ。
その時、老人の後ろの窓からまばゆい閃光が俺の目を襲った。
「うわっ、目が!」
思わず目をおさえてしまった。
「チャンス!」
「しまった!」
当然老人はその隙を見逃さず、俺の武器を剣で叩き落した。
武器は床にむなしい音を立てて落ちる。
「お前の負けじゃ、運も実力の内、恨まないでくれよ」
老人は俺の首に剣を突きつけ、拳を振り上げる。
「何で拳を振り上げてるんだ?」
「わしは昔からとどめを刺すときには拳と決めている」
「そうか」
俺は諦めかけていた。
目の前の老人に運が悪かったとはいえ負けたのだ。
負けたら嫌でも殺されてしまう。
殺されてしまったらおしまいだ・・・・・・おしまい?
誰かが僕に語り掛けて来た。
お前は何のためにここに来たんだ?元の世界に戻るためだ。
お前は何故元の世界に戻らなければならないのか?また友人達と働くためだ。
本当にそれだけか?本当にそれだけなのか?なら何故お前は悪魔になった?
わかったか?わかったよな、お前はそれをするまでは絶対に死ねないよな。
何かが叩き割られる音がした。
「俺は」
「何じゃ?今更悪あがきをしても遅いぞ」
「親の仇を取るまでは死ねない!」
俺が起き上がり、老人の顔を殴りつけるのと同時だった。
「何じゃ、この力?」
爺さんが後ろから老人の顔を殴りつけていたのは。
「よくもわしの孫に手を出してくれたな」
俺と爺さんの拳に挟まれた老人は床に崩れ落ちる。
「爺さん?」
「孫よ、無事か?」
「無事だよ」
全然無事じゃないが、見栄を張ってしまった。
「よく頑張ったのう」
爺さんは俺の頭をぐわしぐわしと撫でた。
「爺さん、何でここに?」
「下から撃たれてのう、避けたら窓からお前がやられているのが見えてな。いてもたってもいられなくなってしまったのじゃ」
「流石爺さんだな、さっきまで俺と互角に戦っていた奴を一撃で倒してしまうなんて」
「そうか?何か照れるのう」
「おい、私との戦いを放り出すなんて・・・許さないわよ」
セガンが叩き割ったと思われる窓を背に鎧を着た女が立っている。
「お前がボスか」
「そうよ」
身の毛がよだつような声だ。
この女の声を聞いただけで威圧されているような気になってしまう、蛇に睨まれた蛙の気分だ。
「孤軍、わしの戦いぶりを見ていてくれ」
爺さんが構えると同時に俺は爺さんから距離を取った。
爺さんから出ている気迫が近くにいたら邪魔になるどころか自分の身が危険になると思ったからだ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この物語はフィクションです。
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