part47合流
どうも、Mr.OKBです。
最近書くスピードが速くなって自分でも驚いています。
そんなわけで久しぶりに一日に二話更新しました。
ではごゆっくりお読みください。
「爺さん、これどうするんだ?」
トカゲの死体の山を見上げながら呟いた。
「知らんな、わしは疲れた」
「爺さん、冗談はやめろ、ピンピンしてるじゃないか」
目の前にはほぼ無傷の状態でほこりを払っている爺さんと肩に乗って何故か死体の山をスケッチしているミレーがいる。
「燃やしちゃおうよ、炎の姿もスケッチしたいし」
スケッチブックから顔を上げ、ミレーが答える。
「鬼畜じゃのう」
「それは自分でやってくれ、このバリアだよバリア。爺さんでも壊せないバリアの中に敵の親玉がいるんならどうしようもないじゃないか」
「確かにそれは困ったのう。わしら帰れないし」
「元の色のある世界に帰りたいよ」
「だから考えようと言ってるんだ」
その時、車の走る音が聞こえて来た。
「おーい、お困りのお三方、お助けしましょうか?」
所々に色々な液体が付着し、さらにへこんでいる車がこちらに向かって来る。
「その声は、まさか!」
車は俺達の正面で止まり、扉が開いて見覚えのある男が出て来た。
「鳥栖、こっちに来ていたのか?!」
「遅いぞ独田、僕はもっと前にここにたどり着いていた」
鳥栖は車のドアを開け、手招きする。
「突破口を見つけた、乗ってくれ」
俺達が乗車すると、鳥栖は手慣れた動作で車を発車させた。
「お前、未成年だよな」
「ここは異世界だ、あっちの法律は存在しない」
「それもそうだが、この手慣れた動きはどう説明するつもりだ?」
「・・・苫木に習った」
「ごまかすなよって前、前!」
正面に鬼のようなモンスターが立ちはだかっている。
「気にするな」
そう言いながら鳥栖はアクセルを音が出るくらい強く踏んだ。
「ちょっ、鳥栖!」
車の前に居たモンスターは車に轢かれ、ボンネットには青い液体が飛び散った。
「乗り心地が悪いのう」
「でもカラフルで面白いよ」
「能天気に感想言ってる場合か!おい鳥栖、この車いつか壊れるぞ」
「大丈夫だ、この車は本拠地にあったものだからアメリカ大統領の車と同じくらい固いはずだ」
アメリカ大統領の車は相当固いらしいがそれと同じってこいつの組織は一体何なんだ。
「これ、いつも親父が乗ってるんだけどさ、こっちに親父居ないから本拠地からパクって来たんだ。おっと」
鳥栖はいきなり乱暴にブレーキを踏んだ。
「ここだよここ、地下鉄だ」
「地下鉄?知っとるが乗ったことが無いのう」
車から降りた爺さんが呟く。
「地下鉄ってなあに?教えて教えて!」
「ミレー、乗ったらわかるぞ」
俺達は誰もいない無人の駅に入っていく。
「ほらミレー、地下鉄だ」
ホームには地下鉄が停車していた。
「なあんだ、コレ前の世界で見た事ある」
ミレーはしっぽを垂らして落ち込む。
「残念じゃったな、でも仕方あるまい」
「ふむ・・・・・・」
「おもしろくない」
鳥栖はおもむろに運転席の扉を開け、
「キャッ、何するの?」
「ほら、教えてやるから運転しな」
ミレーの体を持ち上げて運転席に座らせた。
「えっ?」
「電車を運転できるんだ、面白いだろ」
「わしも運転したいんじゃが」
「爺さん、空気を読め」
「よしミレー、このレバーを動かせ」
「うん!」
鳥栖の指示通りミレーがレバーをしっぽを動かすと電車が動き始めた。
「なあ爺さん、あの二人親子みたいじゃないか?」
「そうじゃのう、中々いい親子じゃ」
「それで、これなんだ?」
今まであえて触れていなかったが俺達の後ろには大量の木箱が置かれていた。
「あ、それ触るなよ。火薬と武器だから」
鳥栖は一つの木箱を開き、バズーカ砲を取り出した。
「昔の奴だから今より威力は弱いけど、こんだけあればそれなりには戦えるだろう。あ、お前も使う?」
「露手お兄ちゃん、次の駅が見えて来たよ」
「おう、今行く」
「お兄ちゃん、変なのが見えるんだけど」
「そうだな!」
次の瞬間鳥栖は持っていたバズーカ砲を構え、発射した。
「鳥栖、何やってんだ!地下鉄の基盤が崩れて生き埋めになるだろうが!」
「大丈夫だ、死んだのはモンスターだよ」
列車のライトには悪魔に似たモンスターの死骸が転がっていて、その後ろには五匹くらいの悪魔に似たモンスターがこちらを睨んでいたが、
「仲間の仇だ、ころせぁ!」
ブレーキをかけずに駅のホームに入った地下鉄に轢き殺された。
「よくできたなミレー、えらいぞ」
「うん、モンスター殺した」
鳥栖はミレーの頭を撫でる。
「ここは都庁前駅だな」
「つまりバリアを抜けたというわけじゃ」
「ああ、あいつら地下鉄の存在をまるで知らなかったらしい」
「おバカさんだね」
「とりあえず、ここから出て様子を探るべきじゃ」
「そうはさせませんよ!」
上に向かう階段の方から女の声が聞こえた。
「だーれだ?!」
鳥栖は振り向きざまに発砲する。
「中々ですね、少し危なかったですよ」
銃弾をはじくような音がした。
「初めまして、クルトガと申します」
軽そうな鎧を身にまとい、片手に碧色の剣を持った女が後ろに大量の悪魔型モンスターを連れて階段を塞いでいる。。
「わしの名はセガン・F・プリズンじゃ、早速じゃがどいてもらおう」
「お断りします。主からここから先は通すなと言われておりますので」
「悲しいのう、お主を殴らなければならないなんて」
[少し体格がいいからって調子に乗らないでくださいよ、この老いぼれが]
爺さんは少し体格がいいというレベルではないと思うのだが。
「おじいちゃんの悪口言うな!」
「まあミレー、ここはわしに任せるんじゃ」
そう言うと爺さんはいきなりクルトガに向かって突進した。
「何ですかこいつイノシシですか?こんな突進避けられるに決まってるじゃないですか」
クルトガは余裕の笑みをこぼしながら避ける。
「「「「「うわあっ!」」」」」
爺さんの突進は階段に広がっていて避けきれなかった悪魔型モンスターに命中した。
「貴様、それが狙いですか?」
悪魔型モンスター達はそれによって吹き飛び、道が開けた。
「先に行けい!ここはわしがくい止める」
「させませんよ!ってえ?」
爺さんはクルトガの剣を片手で握っている。
「でも爺さんがいないと戦力が」
「とっとと行け、一分で追いかける」
「ちょっと、離しなさい!」
剣を取り返そうとクルトガは両手で引っ張るがびくともしない。
「断る。行け!」
「わかった、行くぞ!」
爺さんが作ってくれた道を俺達は走る。
「おじいちゃん、大丈夫かな?」
「あの爺さんなら大丈夫だ。今までの戦いぶりを見て来た俺にはわかる」
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この物語はフィクションです。
この小説は不定期投稿です。
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