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俺とジジイと貧乏生活  作者: Mr.OKB
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part36奇妙な画家

どうも、Mr.OKBです。

モンストの銀魂コラボの影響によりしばらく書けませんでしたが、もう終わるので再会します。

今回は前回の予告通り画家が出てきます。

少し少なめですが、お読み下さい。


 一週間たった。

 高三の受験はもう終わり、校長の発言により、学校では三月に文化祭をやる気だ。

 東部結合高校の三年生は優秀でなんと三年生全員が大学に合格している。

 受験という試練を乗り越えた三年生は文化祭に全力を注いでおり、今年の文化祭は盛大に行われるだろう。

 余談だが、俺はあの戦いの後、爺さんとダシュトと共に旅行に行った。

 お詫びで鳥栖が様々な根回しをしたおかげで爺さんは休暇を取れたのである。

「さて、何を書くとしようか」

 今俺は学校に何故かある森に向かっていた。

 美術の授業での風景画の題材に困ったからだ。

「あれから結構経ったな」

 森の入り口前で呟いた。

 一か月ほど前に俺は先生に呼び出され、自分の保護者がおかしいと言われた。

 鳥栖に聞いたところ、あいつの仕業らしい。

 理由としては役所の文章改ざんの練習に身近な俺を使ったとあいつは笑いながら言った。

 まあ俺にはあまり迷惑が掛かっていないし、役所の人間と話をするのもめんどくさい。

 そんな訳でそのままにしてもらった。

「森~きれいな湖~変な石~」

「ん、誰かいるのか?歌が聞こえる」

 森の中から誰かの歌声が聞こえていた

「ズバババババ~」

 森に入ると、オーバーオールに、白い長そでシャツを着ており、被っているベレー帽からは栗色の髪の毛が覗いている、黄金色でふさふさのしっぽが生えた少女がしっぽで筆を持ち、一心不乱にキャンバスに叩きつけていた。

 少女には両腕が無く、シャツの袖の部分がだらりと垂れ下がっている。

 腕が無い事の他にもう一つ少女には特徴的な点があった。

「宙に、浮いているだと?」

 空中に制止し、空中で絵を描いているのだ。

 少女は笑顔でしっぽを動かし、とても楽しそうに絵を描く。

 俺はその絵に対してひたむきに取り組む姿勢に見とれてしまい、気づけば少女は絵を完成させていた。

「君、だあれ?」

 少女は宙を歩いて俺の元まで降り、俺の顔をまじまじと見つめてくる。

「俺は独田孤軍だ。お前は誰だ?」

「アタシはミレー・キュビだよ」

 ミレー・キュビと名乗る少女はオーバーオールのポケットから少し小さめの画用紙を取り出し、目にもとまらぬ速さで何かを書き上げる。

「はい、お近づきのしるしにどーぞ」

「あ、ありがとう。・・・・・・俺の顔だな」

 ミレーからもらった画用紙には俺の顔が鉛筆できれいに書かれていた。

「そう、アタシは絵が得意なんだ。自慢のしっぽで絵を描くのが大好きなの!」

 この地球にはこんなしっぽの生えている人型の生物は存在しない。

 きっと爺さんと同じように来てしまったのだろう。

「それは何の絵だ?」

「これはね、風景画だよ。あそこの石が変なおーらまとってるから描きたくなっちゃって」

「おーら?」

 俺はミレーの絵を見る。絵は池の小島にある慰霊碑を描いたもので、何故か石碑から赤紫や黒、深緑で煙のようなものが描かれている。

「ね、あるでしょ」

 ミレーはさも当然のように言う。

すいません。そんなもの無いんですけど。

絵と現物を見比べるが、どこにもオーラどころか煙などない。

「まさか・・・・・・。悪魔化!」

 悪魔となり、もう一度現物を見る。

 確かにあの石碑から絵通りの煙が噴出していた。

「確かにあるな」

「ね、あるでしょ。変なおーら」

 あれって確か「あの人」の慰霊碑じゃなかったけ。まさか未だ怨念が出てきているのか?

「ミレー、ちょっとここで待っててくれ。爺さん呼んでくるから」

「うん。待ってるね。悪魔のお兄さん」

 あ、悪魔だってことばれた。

 数分後、俺は爺さんを引っ張って森まで連れて来た。

「何だ孤軍。私は課題の絵を描いている途中なんだが」

 爺さんは周囲に誰もいないことを確認して元の姿に戻る。

「そうだ、僕も忙しいところ来てやったんだぞ」

「鳥栖、何故お前まで来る」

「いいじゃん、大変なことってなんだよ。テロリストの僕が気にならないわけ無いだろ」

 お前は大変なことを起こす側だろうが。

「まあいい、セガン、この森に来たことあるか?」

「いや、無い」

 森に入ると、少女が座って待っていた。

「じゃあ、この子には?」

「「うわああああああ!」」

 爺さんに聞こうとすると、ミレーと共に爺さんも叫んだ。

「おじいちゃん!」

「何じゃあの煙は!」

 叫ぶと共にミレーは爺さんにしっぽで抱き着き、爺さんは石碑に向かって走るのでミレーは引きずられている。

 状況が全く理解できない。

「孤軍、ちょっとこれ見ろってなんじゃこの少女は?」

「おじいちゃん、やっと会えたよ」

 爺さんは片手でミレーを持ち上げて凝視する。

「おい、なんだこれは?あの化け物爺さん孫がいたのか?」

「わからん、子供はいないと言っていたような気がするが。後化け物というな」

 俺達は石碑に近づいた。

「これってあの人の慰霊碑じゃないか」

「鳥栖、お主にはこの魔力の帯びる煙が見えんのか?」

 邪魔なのかミレーを肩に乗せた爺さんは尋ねる。

「爺さんも見えるのか?」

「ああ、見える」

「ちょっと、おじいちゃん。聞いてますか?」

 ミレーが爺さんの耳を引っ張って注意を引こうとする。

「なんじゃ、わしは今一大事なんじゃよ。後にしてくれ」

「もう、アタシの育て親の親なのに冷たいのね。昔から全く変わってないじゃない」

「待て少女。わしはお主に会ったことないぞ」

「あれ、おじいちゃん今何歳?」

「丁度二百歳だったような気がする」

「はい?六百九十二じゃないの?」

「なぬ!わしら魔拳族は寿命五百歳で死ぬんじゃぞ!」

「アタシのいた世界ではちゃんと六百九十二歳だったよ」

「なあ独田、僕達はあっちで話さないか?話についていけない」

「ああ、そうしよう」

 俺達が立ち去ろうとすると、後ろでガタンという音がした。

「あ、やっ」

 恐る恐る後ろを振り向くと、慰霊碑が倒れてそれがあった場所には大きな真っ黒い穴が開き、爺さんとミレーがいない。

 俺と鳥栖が顔を見合した瞬間、俺の目の前が真っ暗になった。



最後まで読んで頂きありがとうございました。

この物語はフィクションです。

この小説は不定期投稿です。

毎日投稿したり、同日投稿したり、一週間に一度しか投稿しないこともあります。

ご了承ください。

評価や感想をくれると私のみが喜びます。

ご意見ご要望等ございましたら連絡してください。

ではまた次回お会いしましょう。



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