part33セガン対テロリスト
どうも、Mr.OKBです。
一週間以上更新しないですみません。
原因はチート老人の扱いに困ったからです。
今回はセガンとテロリストとの戦いです。
では、ゆっくりとお読みください。
少し経って今日は二月二十八日。
「え?店長がインフルエンザでしばらくは休み?」
俺は天涯さんから仕事が強制的に休みになるという事を聞いていた。
「仕方ないわよ、うちの料理のほとんどを担当しているから」
確かにやたら客が来る店で料理担当が消えたら店が回らなくなってしまう。
「おい、僕がいることを忘れるなよ」
「露手君はお父さんと同じくらい働けるの?」
「なっ、それは出来ないが。くそう」
鳥栖は図星なのか反論できないのか鳥栖は落ち込んだ。
「まあいい、丁度二日ほど休みを貰おうとしていたところだ」
「どっか行くの?」
「いや、ちょっと大事な用があってな。じゃ、僕は準備があるから」
鳥栖は荷物を持って教室から出ていく。
「私もお父さんの看病があるから。じゃね」
天涯さんも出て行ってしまった。
しばらく休みか、あれ、休みっていつぶりだっけ?
確か大晦日に爺さんと渋谷に行った時以来だな。
せっかくの久しぶりの休みだから爺さんをどこかに連れて行ってやるか。
「ふっふっふ」
楽しみで不敵な笑いが漏れてしまった。
荷物を持って屋上へ向かう。
「帰るか」
悪魔化して翼を広げ、空へ飛び立った。
もう三月になろうとしているが、まだ寒いので滑空すると冷たい風が頬に触れる。
「寒い、何故俺の姿は顔に革が無いんだ」
俺の悪魔時の姿は手足と顔に黒い革のような物が無い。
ダシュトとの修行中に聞いたのだが、この革は「黒硬皮」というらしい。
悪魔のランクによって部位が違うらしいのだが、大悪魔のダシュトともなると全身を覆うようだ。
俺は中級悪魔だからなのだろう。
「何?どこか出かけたいところじゃと?」
家に戻り、早速爺さんに相談する。
「そうだ、店長がインフルエンザでしばらく休みになったからな。せっかくだから爺さんと出かけたいんだ」
「ねえねえ、それ僕も行けるの?」
爺さんの横で昼寝をしていたダシュトが起き上がった。
「行けるに決まってるだろう」
「行きたいところか、そうじゃのう。江の島なんてどうじゃ?」
「いい案だな。俺らは交通費かからないからそんなに金かからないし」
「そう言えば仕事大丈夫か?」
「なあに一日二日ぐらいの休みならくれるじゃろう」
と、言うわけで俺達は明後日に江ノ島に行くことになったのだが・・・。
「すまん、どうしても休暇が取れない」
一日後、爺さんは俺に土下座していた。
わけを聞いたところ、爺さんが休暇願を出すと雇用主は許可しようとしていたらしい。
だが、その一分後にテロリストから脅迫状が届き、周辺警備の為、爺さんは休暇を取れなくなったのだ。
「そうか、仕方ないな。ゆっくりと仕事をしてくれ」
正直残念だが、仕事は大切だ、俺も仕事を優先してきたのだ。
だから俺に何かを言う権利などなく、せめて励ましてやるくらいしかできなかった。
「おう、頑張る」
セガンは焦っていた。
まずい、わしのかわいい孫ががっかりした顔をしているのじゃ。
駄目じゃ、わしの孫は今まで随分苦労してきたのじゃ、この旅を楽しみにしていたのにそれをぶち壊してしまうなどあってはならん。
「わし、出かけてくる」
こうなったら今すぐそこら中を破壊しつくしてテロリストごと消し飛ばすか。
ああー駄目じゃ駄目じゃ。
そんなことしたら孫が悲しんでしまう。
わしは家を飛びだし、仕事場の北夏家に向かった。
「入ります」
雇い主の北夏議員の書斎をノックし、入室した。
「やあセガン君。休暇を却下して済まないね」
「大丈夫です。わしは家族より仕事を優先する男ですから」
「君、家族も大切にしなくちゃだめだよ」
ダメ出しをされてしまった。
「まあいい、今日はテロ対策についての屋外の講演会だが、屋内にした」
屋内?駄目じゃ、屋外じゃないと狙ってきた奴を叩き潰すことが出来ない。
「議員、それではテロに屈したという事になるのでは?」
「それもそうだな。やはり屋外にするとしよう」
「早めに行ってテロ対策について考えたらどうでしょうか」
早めに行く事でテロリストの焦らせてボロを出させることが出来るかもしれない。
「ようし、車を用意させろ」
車に乗り、わしらは会場に向かった。
「うーむ、何回も講演をしているがやはり緊張するな」
時間になり、議員は緊張をほぐす為なのか水を飲んでいる
「舞台下の確認が終わり、爆弾が三つも発見されました」
ついさっき舞台下に潜って色々探したのだが、何と爆弾が三個も発見されたのだ。
「全部取り除いたんだな。じゃあ安全だろう」
議員は舞台の上に立ったのでわしは警護の為にその横に立った。
今回は警護の為だから魔法を使ってもいいじゃろう。
「サーチシウト」
呪文を唱えると、わしだけに見える球状の空間がわしを中心に出現した。
この魔法を使うと、こちらへの視線を感じることが出来、視線の場所を見ることが出来るのじゃ。
「えーこの度はお忙しい中」
議員が話し始めて十五分くらいたった時についに動きがあった。
「むむっ」
今視線が増えた。
視線の場所を見ると、ビルの上で黒づくめの男が百科事典で見た狙撃銃を構えてこちらを見ている。
「議員、すみませんが失礼します」
「え?それ困るよ」
「すみませんがテロリストを発見したのでちょっと行ってきます」
わしは舞台を降り、透明化の呪文を使って空に飛び出した。
「あそこじゃな、テロリストがいたのは」
セガンはビルの屋上を目指して矢のように飛んでいく。
「覚悟しろよ、わしの孫との時間を二度も邪魔したテロリストは許さん」
セガンは大晦日の独田との渋谷観光をテロリストが線路爆破で邪魔をされ、今回の脅迫状で江ノ島への旅を邪魔されたのだ。
「何だこのスポーツカーが暴走しているような音は?」
狙撃銃を持った男はセガンの出す音に驚き、銃を取り落とした。
「しまった、止まれん」
全速力で突進していたセガンは止まりきれずにビルの屋上にあるエアコンの室外機にぶつかり、大爆発を起こした。
「くそっ何だってんだ」
爆風に巻き込まれ、狙撃どころでは無くなった狙撃手は銃を持っていたギターケースに入れ、屋上の扉を開けて中に入っていく。
「むぅ、待てい」
煤だらけになったセガンはビルの屋上から飛び降り、ビルの入り口の前に立った。
「あのギターケースの男を探せばいいんじゃな」
セガンは入り口から出てくる人を凝視している。
「いたな」
屋上の爆発に周囲の人々は驚いているが、その中で唯一驚かずビルから出て来た男をセガンは発見した。
「よし、こういう時は尾行すればいいんじゃな」
怪しまれないようにセガンは尾行を始めた。
さて、こちらはビルがの屋上がセガンによって爆破される一分前のテロリストのアジト。
「これでどうでしょう、外務省の管理者ページです」
一人の男が三台のパソコンを同時に操作し、外務省の管理者ページをハッキングした。
「ふむ、ここに犯行声明をアップして載せるんだ。そろそろ終わってる頃だろう」
仮面を付けた男がスマホを取り出し、狙撃手に電話をかけた。
その仮面はテログループ政府批判の会の動画に出て来た仮面である。
「もしもし、作戦が失敗した」
仮面の男はその言葉を聞いて固まった
「・・・どうしてだ?作戦K-1周辺防犯カメラ」
仮面の男の指示通りパソコンの男はパソコンを操作する。
すると、狙撃手のいたビルの屋上が炎上していた。
「な、なんということだ苫木。ビルの屋上が燃えてる」
「ええ、信じられません」
「失礼します、情報班から連絡です」
部屋のドアを開け、仮面の男の部下と思われる男が入って来た。
「ちょっと待て」
仮面の男は部下の男に待つようにと手を挙げ、一度電話を切った。
「K-1作戦のビルが燃えていると各報道局がテレビで報道し始めました」
「そうか、報告ご苦労だ。戻って良いぞ」
「はっ」
仮面の男はまた狙撃手に電話をかけた。
「もしもし、俺だ。今中野駅なんだが」
「十秒待て。中野駅周辺の防犯カメラ」
仮面の男はパソコンを操作している男に指示を出す。
「了解。K-1失敗時の為に先にハッキングしておきました」
パソコンの男は目にもとまらぬ速さでパソコンを操作し、画面に周辺の防犯カメラ十八台分の画像を映し出させた。
「見えたぞ。タクシーに乗ったな」
仮面の男は狙撃手の映った画面を見て伝える。
「ああ、今乗った。尾行されてるかもしれない」
「いや、後ろにいる男ならタクシーの前で腕組みしてタクシーに乗る気配が無い」
タクシーの前にいるやたらガタイがいい老人を確認して狙撃手に教えた。
「わかった。すぐにアジトに戻る」
「苫木、あいつが映っていた防犯カメラの映像をすべて削除しておけ」
「わかりました。すぐに処理します」
仮面の男は扉を開けて出て行った。
数十分後、状況は一変した。
アジトの最寄り駅でタクシーを降りた狙撃手は大慌てで電話をしてきたのである。
「おい、さっき後ろにいた男がまたいるんだが」
画面には狙撃手の後ろにガタイのいい老人が映っている。
「・・・・・・何故だ。苫木教えろ」
「どこを通って来たのかわからないから答えようがありません」
「どうする?今日はアジトに戻らない方がいいか?」
「待て、相手は一人でこちらに今日いる仲間は十二人だ。ここは罠にかけて捕獲し、本拠地に連れていく」
「わかった。すぐに戻る」
「苫木、全員に迎撃態勢になるように伝えてくれ」
仮面の男は壁にかけてあるライフルを取って銃弾を装填した。
「むう、危なかった」
タクシーに男が乗った時は焦ったが、物陰に隠れて透明化し、空を飛んで追いかけ、男がタクシーを降りた場所からまた歩いて尾行を続けていた。
男は先程から電話をしている。
「?走り始めたぞ」
電話を切った男は全力で走り始めたのだ。
住宅街に入り、何回か曲がったのちある家に入った。
「よし、気合入れろわし」
全身に力を入れ、いつでも戦えるように気合を入れた。
「フン!」
ドアをバキッと蹴破り、家の中に入った。
歴戦の老人には家中から敵意を向けられていることが分かった。
「「おらぁ!」」「「てやぁ!」」「そりゃあ!」
五人の大柄な男が斧、刀、槍を持って襲い掛かって来る。
「甘いわぁ!ブラストウィンド!」
セガンは真正面からぶつかり、魔法を使った。
セガンを中心に強い風が発生し五人を吹き飛ばした。
「アイスブロック!」
さらに中が空洞な氷を出現させ、一人ずつ閉じ込めた。
「よし次じゃ」
のしのしと一回中を歩き回り、誰もいないことを確認したセガンは階段を上がってゆく。
「ぬおっ!」
階段を上がりきると銃弾の雨がセガンに襲い掛かった。
「これはあの時の弾じゃな」
セガンはビル警備の時に撃たれたことを思い出す。
「だが、わしはそんなものでは倒せんよ」
セガンは階段から真横に突進し、壁を破壊して部屋に突入する。
「うわっ」
いきなり出現したセガンに驚いた相手は反撃する暇もなく殴られて気絶した。
「大丈夫か!どあっ」
救援に来た敵もセガンの前に沈んだ。
「ようし、もういないな」
セガンとテロリストでは強さの次元が違った。
そもそも異世界最強レベルの老人に襲撃された時点でもう終わりだったのだ。
敵を殲滅したセガンは二階を探し、敵がいないことを確認する。
「つまらん、強い敵がいない。フン!」
わしは気絶した相手を邪魔なので山積みにし、強い敵がいなかったことにイライラし、そこら中を破壊しまくっている。
先日テロリストについて調べた時は強い敵と遭遇しやすいと書いてあったんだが、現実はそうもいかないようじゃ。
「ん?隠し通路か?」
本棚を蹴飛ばしたわしは、本棚の後ろに隠し通路を発見した。
「ふっふっふ。隠し通路っと」
百科事典を取り出し、隠し通路について調べる。
「隠し通路、通れば先には強い敵がいること間違いなし」
わしは懐に百科事典をしまい、隠し通路の中に入っていった。
薄暗い通路を下に降りていくと広い空間に出た。
「俺の部屋にようこそ」
中には全身黒づくめの男が立っている。
「ほう、なかなかできそうな男じゃな」
「俺は女だ」
男は目にもとまらぬ速さで懐から拳銃を出して発砲する。
「女?寝言を言うんじゃない。胸が無いじゃないか」
セガンは寸前で避け、セクハラ発言をする。
「な、やかましいわ!」
少し動揺した男のような女は拳銃を連射する。
「速い、ぬぐっ」
流石のセガンでも驚くべき速さで連射された五発の銃弾を避けきれず、一発が命中する。
「俺は一秒間に五発を連射することが出来る。そう簡単に避けられると思うな」
女は銃弾を装填し、セガンに銃口を向ける。
「ここまでの威力を持つ遠距離攻撃をこの速さで放てるとは、素晴らしい攻撃能力じゃ」
撃たれた肩をさすりながらセガンは拳の中に魔力を貯める。
「じゃが、わしもそのくらいはできるぞ。フィブサンダー!」
セガンは手を広げ、広げた五本の指から細い雷撃を発射する。
「なにっ?」
女は横に飛んで避けた。
「飛んだな、そりゃあ!」
空中で回避できなくなった女に向かってもう片方の手から魔法球を投げる。
魔法球に向かって女は発砲し、魔法球ははじけて消えた。
「君は人じゃないみたいだね」
「駄目じゃ、魔法を使ってはフェアじゃない」
女の質問をガン無視してセガンは呟く。
「あの、聞いてる?人の話」
「ここはフェアに戦うとしよう」
「聞けぇ!」
女は無視するセガンにキレて、また拳銃を発砲した。
「フェアプレイ精神じゃ、わしは避けん」
避けずに女に殴りかかった。
銃弾はセガンの腹に当たったが、女は吹っ飛ばされる。
「うぅ、何故だ、何故避けない?」
「わしはこことは違う世界から来ておる、ここの力ではない魔法を使ってはフェアじゃないからな」
セガンはフェアプレイ精神を勘違いしていた。
これはハンデである。
「変な人だな。ならこっちは全力でいく」
女は服の中から三個の手榴弾を取り出して投げた。
またも避けず、三発の手榴弾が爆発する。
「が、離せ」
煙が消えると、少し服が破けたセガンが女の首を掴んでいた。
「今のはかなり痛かったぞ」
セガンは女を投げ飛ばした。
「わしは女には暴力を振りたくないが、テロリストは徹底的に潰すと決めとるんじゃ」
セガンは女を残して通路を進む。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この物語はフィクションです。
この小説は不定期投稿です。
毎日投稿したり、同日投稿したり、一週間に一度しか投稿しないこともあります。
ご了承ください。
評価や感想をくれると私のみが喜びます。
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さて、次回は「part34セガン対仮面の男」です。
次回は早く投稿できそうなのでご期待ください。
では、また会いましょう。




