part28変人校長VS被害者家族
どうも、Mr.OKBです。
今回から前書きが変わります。
今回は東部結合高校の変人校長の後都校長と被害者遺族との口論を描いたお話です。
Part24を呼んだ方ならわかるかもしれませんが、三人の不良が殺され、警察が捜査をしています。この時、被害者遺族は校長に責任追及をしていました。
校長はこれをどう対処するのでしょうか。
「おや、噂の学校の独田君じゃないか。少し早いね」
控室に入ると、丁度休憩のための閉店時間だったのか店長と銀さんがいた。
「店長、何の噂ですか?」
「独田さん、この新聞を見てください」
銀さんが今朝の新聞を見せてくる。
東部結合高校で三人の生徒殺害。
「ああ、これか。今朝大騒ぎになってたよ。そのおかげで早く帰れたんだが」
「何か知らないのかい?」
言えない・・・殺したのが悪魔でその悪魔を始末して来たなんて。
「俺の知っていることはこの三人が不良で学校中から恨みを買っていたという事ぐらいだ」
「不良って今時珍しいですね」
「昔は結構いたけど今は聞かないね」
「この不良たちはかなりたちが悪いんだ。全員金持ちの子だ。親が学校に莫大な寄付をしているらしい。だから何やっても親の圧力で不問にされる」
俺はまだ読んでいない他の記事を読みながら他の情報を話した。
「今頃校長は大変だろうな。親から詰め寄られてるだろうし」
一方、後都校長は独田の言った通り大変な目に遭っていた。
「校長先生、この責任はどうするつもりですか?」
「やはり責任を取って辞任が妥当だと思いますなぁ」
「そうだ!辞任しろ」
鹿刈、馬琴、三鶴の親が校長に責任を追及していた。
「くそう、またSRかよ」
しかし校長はそんな事上の空でスマホでモンスター・コレクションというゲームをしている。
「校長先生!聞いてるんですか?!」
太って全身をブランド物で固めた鹿刈の母親がキンキン声で怒鳴る。
「これが原因で学校の評判だ下がったらどうするのか教えてもらわなきゃ腹の虫がおさまらないんだよ」
上等なスーツを着て煙草を吸っている馬琴の父親は落ち着いているが、やはり責任追及をしている。
「人が話している時にゲームをしているとはけしからん!寄こせ!こんなもの、こうだ!」
眼鏡をかけ、髪が薄い美鶴の父親が校長のスマホを奪い取り、床に投げつけた。
ぐしゃりと音がして校長のスマホが割れる。
「あんたら、俺の楽しみの美少女ゲーを邪魔した上にスマホ壊しやがって一体何なんだ!だいたいな、責任追及する前にやることがあるだろ!」
バァンと机を叩き、校長が三人を怒鳴りつけた。
「あんたら、普通は死んだ子供の冥福を祈り、葬式をするんだよ。それをしないで責任だのなんだのかんだの言いやがって!」
「校長先生!そんなこといっていいんですか?私達はもう一銭も寄付しませんよ」
「いいさ、今まで学校全体の設備を節約してあんたらの寄付がいらないくらいの金は貯めてるんだよ。それにな、他の所からも融資の契約をしてるんだ。あんたらが金をくれなくても痛くも痒くもないんだよ」
校長は学校の設備の手入れを生徒にやらせている。
例えば部活の設備を整備させ、ちっとも整備しないと部活を廃部にすると脅す。
すると、部活を廃部にされたくないので生徒は嫌でも整備をする。
これで整備代は浮くというわけである。
「あんたらの子供には散々苦労させられてきた。物は壊す。生徒に暴力を振るう。授業はさぼる。学校行事を荒らす。でもあんたらがいるから処罰できない。そんな学校も今日で終わりだ」
校長は机から三枚の紙を取り出し、母親に投げつけた。
「あんたらの子供はもうここの生徒じゃない。だから殺されようが何だろうがこっちの知ったことじゃねえんだよ」
「なにこれ、ふざけるんじゃないわよ」
その紙には今年の一月一日付で三人の生徒を退学させるというものだった。
当然嘘で、これは校長が今日書いたものだったが、自分たちが学校を支配していると思っていた三人の親には衝撃的なものだった。
「ほら、とっとと出てけ。部外者の生徒の親は消えろ」
「こっちは巨額の寄付金を寄付しているんだ。あなたが責任を取るまで出ていくわけには行かない」
馬琴の父親は煙草を吸いながら
「あんた、ここは禁煙だ。煙草吸ってんじゃねえ!」
そう言いながら校長はどこかへ電話をかけた。
「ああ、俺だ。今すぐ校則二十七条の罰則を持ってここまで来てくれ」
さらに机の中から一枚の紙を取り出す。
「滝沢さん、この書類には寄付をいつでも辞められるという事が書かれている。そしてこちら側から辞めても構わないと」
滝沢というのは馬琴の苗字である。
馬琴の父親はどうせ辞めるはずがないだろうとこの条件を書いたのである。
「そしてそちら側が辞めた時の罰則はあるが、こちら側から辞めた時の罰則が無い。ということは金を返さなくていいわけだ。俺はここで宣言する。あんたら三人からの寄付金契約を破棄する」
それと共に契約書を破り捨てた。
「そういうわけであんたらはもう寄付者でも保護者でも何でもない。出ていけ」
「校長、持ってまいりました」
その時、美術教師の鬼頭が水の入ったバケツを持って入って来た。
「寄こせ、オラァ!」
バケツを受け取った校長は馬琴の父親めがけて水をぶちまけた。
「な、何をする。びしょぬれじゃないか」
「鬼頭。校則二十七条を大声で暗唱しろ」
「校則二十七条!校内ではいかなる理由があろうと煙草を吸うことを禁ずる!これに違反した者は校長自ら容赦なく水をかける!これでよろしいでしょうか」
完全に体罰で犯罪である。
「満点だ!マッチ一本火事の元。マッチが火事の元なら煙草はもっと火事の元だ。校内で火事を起こすわけにはいかん。だから来校者にも入り口で注意を張り紙で呼びかけとる。煙草を吸うと、水をかけられますよとな」
禁煙は学生喫煙を防ぐための物だが、この理由はかなり的外れである。
「お、おのれこの私に水をかけるとは、マスコミに言いつけてやる。覚悟しろよ」
「どうぞご自由に」
三人は怒って校長室から出て行った。
「うむ、これでよし」
校長は満足そうに笑った。
「本当によろしいんでしょうか?明らかに暴行罪ですよ」
「出て行けと言ったのに出て行かなかったあいつらが悪いんだ」
無茶苦茶である。
「鬼頭、新しい校則を作るぞ」
「と、言いますと?」
「校則九十五条。許可なき学校への侵入を禁ずる。違反者は警察へ通報」
「それでは普通の住居侵入罪と変わりませんが」
「いいんだ、校則はある方がいいんだよ」
「はぁ」
「なぁに、これからマスコミが大勢押しかけてくるだろう。幸いすべての入り口に防犯カメラを設置してある。一歩でも入ったら警察に通報だ」
「それではきりが無いのでは?」
「俺は友人に警察関係者と弁護士が大量にいる。今の警視総監も俺の友人だ。確実に事件化して現行犯逮捕してもらえるように頼む。警察にはノルマがある。だからここで稼がせるのだよ」
校長はにやりと不気味な笑いを浮かべた。
「それに、うちの校舎は学校の内側にある。マスコミがいくらざわついたところで聞こえやしない」
「スクールバスはどうします?」
「幸い予算は余っている。臨時で警備員を雇う。教頭と全教員を集合させろ。マスコミから生徒を守らなければならん」
「はい」
(校長はこういうときだけはかっこいいんだよな)
校長は自分のスマホを拾った。
「ああぁぁ!俺のスマホが、動かん。真っ黒になってしまった。くそ、動け、動くんだよ。頼む、動いてくれ。モンスター・コレクションがぁぁ!俺の嫁キャラがぁぁ!」
(台無しだよ。だいたい校長嫁いるじゃん。俺いないのに)
最後まで読んでくれてありがとうございました。
今更ですが、物語はフィクションです。
この小説は不定期投稿です。
毎日更新したり、同日更新したり、一週間に一度しか更新しなかったりします。
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なんとなく作りたくなったので登場人物紹介を作ることにしました。
では、次のお話でお会いしましょう。




