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俺とジジイと貧乏生活  作者: Mr.OKB
27/58

part27口の悪い紳士と独田の考え事

この小説は不定期投稿です。

毎日更新したり、同日更新したり、一週間に一回更新したりしますが、ご了承ください。

感想や評価等をくれるととても嬉しいのでお願いします。

累計アクセス数が1100アクセスを超えました。いつも読んでくれる方々には感謝します。


「はぁ、うるさい」

 俺はため息をついた。

 何故ため息をついたか、それは・・・。

「おぎゃああああああああ!」

さっきから二人の赤ん坊が泣いているのだ。

 タン、タンタンタン、タン。

「びぇええあああああ!」

 電車というものは嫌いだ。

 赤ん坊は泣く、酔っ払いはいる、バカ騒ぎする学生はいる。

 うるさくて心が休まる時が無い。

 タタタタタタッタタタタタンンッンタタタン。

 誰かが床を足で叩いている音がする。

「ぶろりゃああああああああ」

 親達を見るが、子供が泣くのは当然かのように放置し、話している。

 頭にきて怒鳴ろうかと思ったが、俺は一応高校生だ、そんな大人げないことはしたくない。

「うっせえええええ!」

 電車内に低い怒鳴り声が響く。

 一応言っておくが俺ではない。

「おい!そこのクソババアァ!さっきから子供を泣かせぱなっしでくっちゃべってんじゃねえ!」

 真っ黒な紳士帽に真っ黒なコートを着て、首に真っ赤なマフラーを巻いた声の低い男。

 声の主は店の常連の紳士だった。

 さっきから足で床を叩く音がしたのは紳士がいたからか。

 あの紳士はイライラすると机を指で叩く癖がある。

「何ですって?あんたどこのだれよ」

「そうよ、あんたに何の関係があるってのよ」

 二人は言い返す。

「そこのクソガキがうるさいと他の人にも迷惑だって言ってんだよ」

「子供が泣くのは当たり前でしょ」

 片方の母親が反論した。

「赤ん坊ってのはな、こうやって泣き止ませるんだよ。ほら、良い子だ眠れ」

 紳士はベビーカーに乗っている赤ん坊を抱きかかえ、一瞬で泣き止ませた。

「あんたっ人の子供に何してるのよ!」

「うるさいから泣き止ませてやったんだよ。文句あるのか?あぁん?」

「「す、すみません」」

 紳士は一睨みで二人を黙らせた。

 その時駅に着き、丁度ホームにいた駅員が車内に入って来た。

「君、ちょっといいかね?」

「はい?」

 紳士は駅員に肩を掴まれている。

「ちょっと降りてもらえるかな」

「ちょ、俺は今から喫茶店に行かなければいけないんだ。離せ、離すんだ」

「はいはい、降りてくださいね」

「止めろ、俺はあそこで昼食を食べると決めてるんだ!」

 紳士は駅員に降ろされ、連れて行かれた。

「うちの店のランチが食えないとは気の毒に」

 さて、子供も泣き止んだので考え事でもするか。

 何故ハレスの性格が変わったのか?

 感受性が強い悪魔ハレス、感受性とは他から影響を受けやすいという性質だったような。

 あの戦いの中で影響を受けたとすれば爺さんだ。

 でも爺さんはあそこまで悪人じゃない。

 じゃあ他に影響を与えられるのは誰だ?

「わかった!」

 その時、俺は重大な事実に気づいた。

 あの場に居て最も悪人だったのは俺だ。

 善人を利用した挙句、用済みと言って裏切る。

 完全に悪人の所業だ。

 気づいてみれば簡単なことだったのだ。

「あ」

 車内で大声をあげるという事をしたくなかったのにあげてしまった。

 車内の人の視線がつらい。

 俺は椅子に座った。

 今度から飛んで移動した方がいいかもしれない。

 せっかく悪魔の力を手に入れたのだから利用できるところは利用しよう。

 翼があるので飛んで移動すれば交通費を節約できるし、策敵能力のようなものは・・・。

 魔法も使えるようになったのだから爺さんに何か教えてもらうのもいいかもしれない。

「次は~新宿、新宿」

 駅に着いたので降り、職場に向かう。

「はぁ、爺さん大丈夫かな?」

 今は百科事典を読ませたから良くなったが、それでも実際に高校を体験したいという理由だけで高校に襲撃したりするからな。

「不安だ、とても不安だ」

 不安に思いながら歩いていると、いつのまにか店についていた。


最後まで読んでくれてありがとうございました。

ご意見ご要望等ありましたら言って下さい。


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