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俺とジジイと貧乏生活  作者: Mr.OKB
24/58

part24家族の為なら悪魔にでもなる

この小説は不定期投稿です。

毎日更新したり、同日更新したり、一週間に一回更新したりしますが、ご了承ください。

感想や評価等をくれるととても嬉しいのでお願いします。


「すいません、数分遅れてしまいました」

 少し遅れたので俺は店長に謝りに来ていた。

「やあ独田君。どうしたんだい?」

 調理場にいる店長が遅れた理由を尋ねてくる。

「担任に呼び出された上にトイレ掃除を押し付けられまして」

 とても殺人現場を見てきて悪魔にあったなんて言えない。

「ふーん、珍しいね。まあいいや、今日も頑張ってね」

 制服に着替えようと、控室に入ると、休憩中の鳥栖がコーヒーを飲んでいた。

「遅かったな。何を言われたんだ?」

「俺の生徒名簿がおかしいとか何とか・・・よくわからん。いろいろな知識はあるけど教育関係はさっぱりだ」

 鳥栖の顔が少し曇った。

「えっ?そうか。でも話だけでそんなに遅くなるか?」

「トイレ掃除をさせられたんだ。掃除担当者がさぼって帰ったんだと」

 着替えながら答える。

「災難だな。掃除してきたから少し臭うのか」

「え?そんなに臭うか?」

 さっきの血の匂いに気が付いたのかとかなりびびった。

「いや、ちょっとだけだ。普通の人は気付かないよ。そういえばちゃんと案内しておいたぞ」

「ありがとう、あいつはまだ学校の事をよく知らないから案内してくれて助かった」

「いいってことよ。ほら、着替えたなら早く働きに行け」

「言われなくても行くよ」

 独田が控室を出た後。

「なんであいつ血の匂いがしたんだ?」

 鳥栖はそう呟いてコーヒーを飲み干した。

「ま、いいか。僕も働こう」

 次の日の朝。

「おい聞いたか。あの不良グループが全員殺されたんだってよ」

「きっと天罰が下ったんだわ」

 学校中が不良三人が殺されたという話題で持ちきりだった。

 俺は話しかけられないように机に突っ伏して寝ているふりをしていた。

「皆!ちょっと注目して」

 委員長が黒板の前に立ち、大声をあげたので皆話を止めて委員長の方を見る。

「先生方から連絡。緊急事態なのでもう帰って良いそうよ。部活をやりたい人は部活の場所に行って。後、野次馬は禁止だそうです」

 歓声が上がり、生徒たちは帰宅する準備を始めた。

 俺は無言で席を立ち、美術室へ向かった。

 特別棟の近くでは警察が捜査をしているのでかなりうるさい。

「君、どこへ行くつもりかね。野次馬は禁止だぞ」

 歩いている先生に呼び止められた。

「美術室です。ちょっと忘れ物してしまいまして」

「そうか、呼び止めて悪かったな」

 美術室に入り、ドアの鍵を閉めた。

 何故なら誰かが入ってきて目撃されたら困るからだ。

「ハレス―!来たぞ」

 大声で呼ぶと、飾られている銅像が動き出し、やがて悪魔の姿になった。

「やあ、来てくれたんだね。早速始めようか」

「俺はどうすればいい?」

「そこに目をつぶって立ってて。全てを俺に任せるんだ」

 ハレスは羽を大きく広げ、力を貯めながら呪文を唱え始めた。

「魔界にいらっしゃいます魔王様、本日喜ばしいことに我らの同胞が一人増えます。このことに祝福を」

 目一杯に開かれた黄色い目はどんどん輝きを増していく。

「神と言う名の偽善者を滅ぼせる、天使と言う名の神の下僕を殺せる、この者をその力がある悪魔にせよ」

 ハレスの手には真っ赤なトライデントが出現した。

「レアマナクニ」

 そしてそれを独田の心臓に突き刺した。

「ぐっ」

 トライデントは心臓に突き刺さったが、血は出ずにそのまま貫通する。

 床に突き刺さったトライデントが消えると床には魔法陣が出現し、そこから出た煙に独田は包まれた。

「う、うぅ」

 俺は恐る恐る目を開けた。

「悪魔になった気分はどうだ?」

 力が体の底からみなぎって来る。

「ふ、ふっふっふ」

 やばい、笑いが止まらない。

「どうした?」

 手は人間のままだが、手以外は真っ黒な殻?うろこ?に包まれ、背中には羽が生えていることが感覚で分かる。

「ふははははははははははは」

「まさか悪魔化の影響でおかしくなったか?」

 目の前にいる間抜けが心配しているがそんなことどうでもいい。

「お前はもう用済みだ」

「何だと?」

「爺さん!」

 俺が呼ぶと、ドアをばきっと蹴破って爺さんが現れた。

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」

 いつものように百科事典を読みながら。

 その百科事典そんなセリフまで載ってんのかよ。

「誰だお前は!」

「お主がハレスじゃな。わしのかわいい孫に怖い思いをさせおって」

 爺さんは百科事典をしまい拳を構えた。

「だから誰だお前は!」

「その姿、大悪魔ほどの力は無いようじゃな」

 ハレスが怒鳴るが、爺さんはお構いなしで話を続ける。

「俺が説明しよう。彼は俺の家族で俺の義理の祖父。セガン・F・プリズンだ。爺さん、この人殺しの悪魔をやってしまえ!」

 なんだか自分が悪者のような気がする。

「おのれ、この俺をだましたな。俺をだまして悪魔の力を手に入れることが目的だったんだな」

「やっと正義面したちょろいお前でも気づいたようだな」

 俺はにやりと笑った。

「ふっ、俺の目的は最初から強力な力を手に入れることなのだからな。悪魔の力を手に入れ、俺の家族を殺した奴に復讐することが俺の最終目的なのだ。そのためにお前を利用したのだ。でもいくら悪人とはいえ、人を殺したお前を見逃しておくのはいかんからな。お前を爺さんに始末してもらうことにしたのだ」

「わしはモンスターで人殺しのお前を始末することになーんの不都合もない。孫に相談された時にすぐに承諾したのじゃ」

「お前は俺がお前になると思っている時のお前の態度は笑えたぞ。う~はっはっは」

 今の独田は完全に主人公ではない悪役となっていた。

「ぐぬぬぬぬ」

「この力で奴に復讐することが出来れば俺の家族はきっと喜ぶだろう」

「くっそう俺をだますとは貴様悪人だな!」

「俺は家族の敵討ちのためなら悪魔にでも悪人にでもなる」

 俺はきっぱりと言った。

「正義をだます悪は成敗してくれる!」

 ハレスが怒鳴ると空間が歪み、赤黒い空に枯れた草が生い茂る荒野に俺達はいた。

「ほう、高級悪魔にしては面白いことをする奴じゃ」

「俺はもうすぐ大悪魔になる寸前でこの世界に飛ばされたんだ。こんなこと余裕だ」

 ハレスの周辺には大きな黄色い目玉が二つ出現した。

「あそこは俺の住処だ。戦って荒らしたくはない」

「いい心がけじゃな」

「行くぞセガン!くらえ正義の一撃アイビーム」

 黄色い目からレーザーが発射される。

「人殺しといて何が正義じゃ!」

 そのレーザーに爺さんは正面から当たった。

「爺さん、大丈夫か!」

「なーんだ。大した事ないじゃ・・・あ」

 煙の中から全身がダイヤモンドのように光り輝く爺さんが現れた。

「思い出したぞ。お主は感受性の高い悪魔で知られるハレスじゃな」

 戦いなどなかったかのように普通に爺さんは話し出す。

「悪魔のくせに正義などといい言葉を使う。おおかた正義の味方がでてくる本でも読んだんじゃろう」

 確かに正義の味方は誰にも知られてはいけないとか本で出てくるような設定の話をしていたような。

「お主、何故あの三人を殺した?」

「それはあの三人組はみんなから金を奪ったり暴力を振るったりと悪い事ばかりして来たからだ。そんな悪事は見過ごせない」

「確かに、悪いことかもしれん。じゃがな、世の中にはもっと悪いことをしている連中がおるぞ」

「そんな奴ら皆殺してしまえばいいんだ。俺が罰を与えればいいんだよ」

「この大馬鹿者が!これは人間の問題じゃ。人間同士で解決すればいい。それを無視して悪魔であるお主が罰を与えるなど言語道断じゃ!」

「くそ!十二の目玉よ!あの悪人を滅せよ!」

 二つだった目玉が増え、十二個になり、大量の光弾を爺さんに向けて連射する。

「ああもう、避けるのがめんどくさい!」

「ピチュウウウウ」

 弾を避けるかはじくかして防御していた爺さんだったが、目玉に向かって突進し、目玉を粉砕した。

 目玉は奇妙な音を立てて消えていく。

「嘘だ!正義は必ず勝つんだ!」

 ハレスは頭を押さえてうずくまる。

「どうじゃ?まだ続けるか?」

「続けるとも、正義が負けるはずはない!バーニングトライデントシュート」

 今度は赤いトライデントは出現させ、セガンに投げつける。

「遅すぎて受け止められるわ」

 投げたトライデントは爺さんに受け止められる。

「正義のトライデントが・・・」

「正義正義とやかましい!」

 初めて爺さんが攻撃した。

「うおぉ!」

 ハレスは爺さんに掴まれ、放り投げられた。

「だから悪魔は嫌いなんじゃ。バーニングフィスト!」

 いつものように爺さんは燃える拳で落ちてくるハレスの顔面を殴った。

「ぶほぉお!」

 殴られたハレスはそのまま地面に叩きつけられて虫の息だ。

「もう終わりじゃ。お主は負けたんじゃ」

 爺さんは倒れたハレスを見降ろす。

「それ、は、ど、うかな。ソ、ソウルハンテッド」

 ハレスは最後の力を振り絞り魔法を放った。

 俺に向けて。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

ところで、登場人物紹介を作った方がよいでしょうか?

作った方がいいと思う方は言って下さい。

他にも、ご意見ご要望等ありましたら言って下さい。


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