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俺とジジイと貧乏生活  作者: Mr.OKB
17/58

part17セガンの服

この小説は不定期投稿です。

毎日更新したり、一週間に一度投稿するときもあるのでご了承ください。

作者がまだ中学生の為、文章がおかしいことがあるかもしれません。

感想や評価等をしてくれるととても嬉しいのでお願いします


「それ以来、会うことは無かったんだが、三日前に会ったんだよ」

 クリスマスに日本一高い塔に行った時だ。

「あの時に殺してやろうと思っていたのだが、爺さんに邪魔されてしまった」

「そうじゃったのか。すまんかった」

「いいんだ。邪魔してくれて逆に感謝している」

 邪魔してくれていなかったら、今頃俺は警察に捕まっているだろう。

「何故じゃ?」

「爺さんは知らないかもしれないが、人殺しは罪になるんだ」

「そんなことはわしの世界でも同じじゃ。でもな、敵討ちは罪にはならん」

「こっちは違うんだ。敵討ちでも罪になってしまう」

「そうなのか?でもお前は敵討ちがしたいんじゃろう」

 実際そうなんだが、それをしてはいけないのだ。

「実は犯人の顔は覚えているが、名前を知らないんだ」

 あの時印象に残ったのは顔だけで、名前は印象に残らなかったのだ。

「お前、殺したいほど憎んでいる相手の名を知らんのか」

「調べればわかると思うが、あの事件の事を調べたくない」

「変な奴じゃな」

 自分でも変だと思うが調べたくないから調べないのだ。

「さて、これで嫌な話は終わったな」

「思ったよりつまらなかったのう」

「そりゃ嫌な話聞いてるんだから面白いわけがないだろう」

「それもそうじゃな」

 爺さんと俺は、すっかり冷たくなったお茶を飲んだ。

「爺さんはこれから仕事か?」

「ああ、金を稼がなければならんからな。後、これ返さなきゃいかんし」

 爺さんは服のポケットから紺色の物体を取り出した。

「何だその紺色の物体は?」

「これわしの上司の警備長がくれたんじゃ。お前制服着れんからせめてこれでもかぶってろってな」

 爺さんは紺色の物体を器用に変形させてかぶった。

「警備員の制服の帽子か」

「じゃ、わし行って来る」

 爺さんは呪文を唱えた。

「行って来い、しっかり警備するんだぞ」

「当然じゃ。テレポート」

 爺さんの体は消えてしまった。

「明日も仕事だ。とっとと寝よう」

 その後五日間、俺と爺さんは仕事をし続け、大晦日になった。

「爺さん、今日は仕事あるか?」

 朝飯の目玉焼きと餅を食いながら聞いた

「今日は無いな、わしの仕事場はお前のと違って週休一日制なんじゃ」

 そんな言葉どこで覚えたんだ。

「俺も無いんだ。そういうわけで買い出しにでも出かけよう」

「金はあるのか?」

「ああ、バイト代が入ったからな。爺さんも毎日餅ばかりじゃ飽きただろう」

 今月は平日三時間のバイトを十五日間、休日十二時間のバイトを十四日間したおかげで1000円×3時間×15日+1000円×12時間×14日で213000円の収入があった。

 ここから家賃の40000円と電気代水道代5000円をひくと、168000円。

さらに食費10000円を抜くと、158000円だ。

「たまには外食をしてもいいだろう。何が食べたい?」

 聞いてみたのだが、爺さんはこっちの食べ物を知らないから食べたい物などないだろう。

「カツ丼が食いたい」

「カツ丼?そういや前に食べたとか言ってたな」

「わしは餅とカツ丼と目玉焼きとおにぎり以外の食べ物を知らん」

 カツ丼以外は朝飯と昼飯じゃないか。

「他の食べ物を食いたいとは思わないのか?」

「食べたいとは思うのじゃが、知らんからのう」

「じゃあカツ丼よりもうまいものを食わせてやるよ」

「カツ丼より美味いものを知っているのか?」

「ああ、たくさんある。食いたければ出かける支度をするんだ」

「わかったぞ」

 俺は出かける支度をしたのだが、爺さんの姿に違和感を覚えた。

「爺さん、その服一週間くらい着てないか?」

 爺さんは一週間前に来てからずっと茶色いコートを着ている。

 付属していたマントは押し入れの中にしまったが、コートの中の服装を俺は知らない。

「だってわしこれ以外に服を持っておらんからな」

「中に何か着ているのか?」

「ちゃんと着ているぞ」

 爺さんが茶色いコートを脱ぐと、謎の紋章が刺繍された青い服が出て来た。

「なんだこりゃ」

「わしが愛用している服じゃ。これを着るだけで魔法による保護が付き、体に汚れがつかなくなる」

 どうやら魔法で体を清潔に保っているようだ。

「しかしコートにまでは効果が無いんじゃ」

 コートをよく見ると、所々に赤い汚れや、焦げた跡がある。

「この紋章は?」

 謎の紋章は農業で使う鍬と、剣、そして魔法の杖のようなものが組み合わさってできていた。

「これは国の紋章じゃ。わしは国のエージェントでリーダーをしていたからつけることが許されている」

 どうやら爺さんは元の世界で相当えらい立場だったようだ。

「紋章の意味は?」

「鍬は農業、杖と剣は武力を表している。農業と武力で誇れる国にしたいという初代王の考えじゃ」

 それは立派な王様だな。

「本当は自分の顔にしようと考えていたらしいのじゃが、側近に止められたらしい」

 前言撤回、立派でも何でもない、むしろ止めた側近を素晴らしいと思う。

「その服やたら目立つから目立たないようにそのコートを着てたんだな」

「そう言う事じゃ」


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