〜ヲ大会の舞〜
さてと、朝が来たな。どーせまたツッコミする1日なんだろうなー。
『行って来まーす』
おかんにいつもの様に挨拶するとドアを……
『おっはよー』
閉めた。待て。なぜ、千里が居るんだ。いやもしかしたら見間違えたのか?いやにしてもおっはよーて言ってたよね。初対面の人間におっはよーなんて言わないよね。思考のスパイラルに落ちていくと……
『なんで閉めんのよ!』
やっぱそうですよねー貴方ですよねー。
『…うん…行こうか……』
『なんで落ち込んでんの?』
『…なんでもないです』
やはり平和な日常なんてないか。はっはっは。
『誠…なんで笑ってんの?』
『なーんでも、さっ行きましょー』
『変なの』
言われたくねー。
学校に着くと直ぐに体育館に行き一年生を迎える会
なるものやるらしい。
『こーゆんて、高校でもやんだね』
『確かになー』
晴人と俺はあれから結構喋る様になった。
『何話してんだよー』
『いやー大したことじゃないよ』
もう一人、晴人の友達であり僕のヲタ友の
後藤 瞬 (ごとう しゅん)
『なーなーこの後アキバ行かなーい』
『いいねー』
晴人も乗り気だった。俺もほしいサイリウムがあったからちょうどいいな。
『俺もいくよ』
『さっすがまこっちゃん!景気いいね』
『瞬はもっと落ち着け』
ツッコミが疲れるからとは言わなかった。
『へん!』
なぜ胸をはる。
『ふたりとも落ち着いて。ほら始まるよ』
晴人サンキュー。晴人マジ神。
どうやら最初は、吹奏楽部の演奏らしい。
『最初の曲は、火垂るの墓からです』
何故その曲をチョイスした。
『いい曲だなぁ』『本当だなぁ』
うんいい曲だけど、雰囲気が違うから。ちょっと重くなっちゃうから。
予想通り、重くなりすすり泣くこえが。いやてか
何故曲だけで泣く。
『続いては、来来来世です』
『ちょっとマテェ!』
一斉に振り向く。やっばっ。癖で。
『…すいません』
そう言うと止まっていた時間は解除された。
フゥ〜、そして時は動き出す!
『いい曲だなぁ』『本当だなぁ』
もう知らんからな。
『さあ、ラストはあの曲PP○Pです』
…もうツッコムのやめよー。
早くアキバ行きたいな〜。
残りの30分間。突っ込まない様に無心でやり過ごす
まこっちゃんであった。